物理学とかの前提知識がぜんぜん無いのでかなり意味が解らないんだが、それでも宇宙に対するホーキング博士の溢れんばかりの情熱が伝わってくるので全体として面白く読んだ。他人の頭の中よりも自然淘汰よりも海底よりも何よりも理解の進まないフロンティアは、もはや宇宙にしか見い出せぬ。これからはまさに宇宙時代なんでしょうね。遠くない将来、ちょっとした宇宙旅行なら数千万ぐらい(もっと?)で行けるらしいではないですか。宇宙ビジネスが熱くなる。 でも、天空の城ラピュタでシータが言うでしょう。「人は土から離れては生きられない」って。本当にそうだと思うのです。海から生まれやがて地に足をつけて進化してきた結果が今の人類。ただ、将来宇宙の尋常ならざるハードルを乗り越えて火星に居住空間を設けて住まう、ということは例えばどういうことなのだろう。それは人類の進歩なのか、否、退歩かもしれぬ。人間であることをやめることであるかも