東京電力が遂に福島第一原発の建屋周囲にある井戸から高濃度汚染水を汲み上げて、海に放出することを検討していると発表しました。東電の発表によると、福島第一原子力発電所1~4号機の周囲にある井戸42本から汚染水を汲み上げて、放射性物質の一部を除去した上で海に放出する予定とのことです。 放出予定の井戸では未だに一リットルあたり100万ベクレルのβ線を検出している場所もあり、海の汚染が悪化する可能性があります。 東電は今月中にも地元漁協らとの交渉を開始し、今年秋にも海への放出を実行する方針です。現在は「地下水バイパス」という別の地下水放出計画が行われていますが、こちらの方は建屋からやや離れた汚染の少ない地下水に限定されています。もっとも、「汚染が少ない」と言っても、一リットルあたり300ベクレル以上の放射能を検出していますが・・・。 今回の新しい地下水放出計画は建屋の汚染水を直に放出するため、地下水