伊藤若冲や葛飾北斎など江戸時代に活躍した日本の絵師人気はとどまる気配がありません。 奇想の絵師や浮世絵が切っ掛けとなり日本美術に興味関心を持たれる方も年々増えています。 ただ、知らない世界に足を踏み入れると、必ず「言葉の壁」にぶつかるものです。そう所謂「専門用語」の存在が目の前に立ちはだかります。 展覧会に足を運んでも、絵の解説文を読むと何なら見たこともないことばが並んでいて、余計に分からなくなってしまったことありませんか。 勿論、悪気があって鑑賞者を拒むために難解な専門用語を用いているわけでは決してありません。そのことばでしか言い表せないから使っているだけなのです。 どんなジャンルの用語でも、それ以上かみ砕いて平易に出来ないことばがあるものです。しかし逆にそれらを覚えてしまえさえすればぐんとその世界が近づいてきます。 日本美術における専門用語も同じことが言えます。数もそれほど多くないので