タグ

書評に関するleggiero600のブックマーク (205)

  • 『現在落語論』立川吉笑さん |本のこぼれ話|みんなのミシマガジン

    それは昨夏。ミシマ社合宿の宴会で、急遽落語会が開催されることになりました。発起人は独立研究者の森田真生さん。急ごしらえの高座にあがった森田さんは、立川吉笑さんの「舌打たず」というオリジナル落語を披露し、ミシマ社メンバーに「立川吉笑」という衝撃をあたえたのでした...。 それから半年。昨年の12月に『現在落語論』を世に出した吉笑さんは、その1ヶ月後、『みんなのミシマガジン×森田真生「0号」』にも「数学落語 台問題」というオリジナル落語を寄稿してくださいました。 今回は、そんなあらゆるフィールドで「落語×○○」の化学反応を起こしている吉笑さんに、代表・三島がインタビュー。 3月17日には寺子屋ミシマ社にもご登場いただきますので、どうぞお楽しみに! 2016.03.10更新 落語、どこまで編集する? 三島改めてなんですけども、『現在落語論』おもしろかったです。あとがきにも書いてらっしゃいまし

    『現在落語論』立川吉笑さん |本のこぼれ話|みんなのミシマガジン
  • 教える者と教わる者は出会えない‥‥漫画『かくかくしかじか』を読んで - ohnosakiko’s blog

    将来の夢は漫画家でやたら自己評価の高かった能天気な宮崎県の女子高生、林明子(作者、東村アキコ自身)は、美大受験のため友人に誘われて行った絵画教室で、ジャージ姿に竹刀を持った鬼のような日高先生に、肥大し過ぎた自意識を木っ端みじんに叩き潰される。 地獄のようなデッサンの特訓の日々。日高先生にとことん鍛えられ、失敗したと思っていた金沢美術工芸大学に合格。しかし念願の美大に入ったとたんに、絵を描く意欲も漫画家デビューに向けて頑張る気力も失せ、ひたすら無為の日々を過ごしてしまうのであった。 かくかくしかじか 1 (愛蔵版コミックス) 作者: 東村アキコ出版社/メーカー: 集英社発売日: 2012/07/25メディア: コミック購入: 5人 クリック: 87回この商品を含むブログ (78件) を見る 17歳頃から20代半ばまで、美大時代を挟んで8年に渡る日高先生との交流を中心に、普通ならあまり人に語り

    教える者と教わる者は出会えない‥‥漫画『かくかくしかじか』を読んで - ohnosakiko’s blog
  • SUNDAY LIBRARY:平松 洋子・評『スキマの植物の世界』塚谷裕一・著 | 毎日新聞

    じつは、悠々自適なのかもしれない ◆『スキマの植物の世界』塚谷裕一・著(中公新書/税抜き1000円) 家を出て仕事場に向かうとき、楽しみにしている道がある。小学校の通学路なのだが、空気がユルくて、あちこちにある植え込みは雑草が生え放題。気の向くまま、好き勝手に繁茂している。いたずら坊主が通りすがりに引きちぎったりしてもへっちゃらな風情が痛快だ。 先日も、スカッとする光景を見つけた。群れのなかから図抜けてびよ〜んと伸びた一の茎の先に、小さな白い花がたくさん咲いている。ええと、これは何だっけ、そうだ、ナズナだ。隣の植え込みに目を転ずると、コンクリート枠のわずかな空間にハナニラ登場。今年もやっぱり、好きこのんで同じ狭い場所で咲いているから笑ってしまった。

    SUNDAY LIBRARY:平松 洋子・評『スキマの植物の世界』塚谷裕一・著 | 毎日新聞
  • E.H.ゴンブリッチ『美術の物語』 - logical cypher scape2

    西洋美術史の入門として名高い1冊 実際、読みやすく丁寧でとても面白い 読み継がれる名著とはこういうものか、と また、自分は美術については19,20世紀くらいしか知らなかったので、改めて通史を読んで勉強になった。 このの特徴はいくつかあるが 「物語」としては、それぞれの時代や流派において美術の目的がなんであったか、ということを追いかける作りになっている。 ともすると、絵画などのよしあし・巧拙を「実物そっくりかどうか」で判断してしまうことがあるけれど、そもそも実物そっくりであることが美術の目的でなかった時代もある。というか、このを読んでいると、おおむね交互に現れてくるという感じがある。 エジプトがスタートに置かれているが*1、エジプトでは「見たまま」ではなく「知っている」ことが描かれた。目とはこういうもの、顔の輪郭はこういうもの、足はこういうものといった知識に従って描かれていた。 その後、

  • 社会政策・労働問題研究の歴史分析、メモ帳 社会政策と学校:『学校の戦後史』の読後感

    結果から言うと、とても面白かった。一番、面白かった点はこののディシプリンがなんだか分からないくらいにいろんなことが書いてあることだと思う。学校の社会史でもあるし、社会の中の学校史でもある。教育内容(カリキュラム)に踏み込んでいるところは教育プロパーという感じで、教育社会学っぽい雰囲気ではない。 その上で、もっと社会政策史研究がしっかりしていたものが出ていたら、このはきっともっと豊かになっていただろうなと感じるところが多くあった。これはどう考えても著者の責任ではなく、社会政策研究者の方の責任だろう。こういう立派なが出たのだから、我々はこれをどうやって摂取して、豊かなものを書けるかということを考えていかなければならないだろう。 現代を考える上で必読と言いたいけれども、新書として予備知識のない人に分かりやすい内容なのかどうかはよく分からない。分かんないけど、学校って卒業した後、どう変わって

  • 第12回「アイドルじゃなくなったあとも、生きていくんだよ、私たちって」と、堂垣内碧(NEXT YOU)は言った。 ――朝井リョウ『武道館』が描くアイドルの現在 - 「50代からのアイドル入門」大森望 | WEB本の雑誌

    文字サイズ 標準 拡大 WEBの雑誌 > 「50代からのアイドル入門」大森望 > 第12回「アイドルじゃなくなったあとも、生きていくんだよ、私たちって」と、堂垣内碧(NEXT YOU)は言った。 ――朝井リョウ『武道館』が描くアイドルの現在 3月に発売されたCDジャーナルムック『HELLO! PROJECT COMPLETE ALBUM BOOK』(音楽出版社)は、つんく♂率いるハロー!プロジェクト(ハロプロ)関連の全アルバムを網羅する、ファン必携のディスクガイド。大森が生まれて初めて書いたディスクガイドが4入ってる点でもたいへん貴重ですが(モーニング娘。のベスト盤とライブ盤に、ミニモニ。映画のサントラ盤と『FOLK SONGS 3』の紹介を書きました)、小説好きにぜひチェックしてほしいのが、最後のほうに収録されている、朝井リョウと柚木麻子のつんく詞をめぐる対談。Juice=Juic

    第12回「アイドルじゃなくなったあとも、生きていくんだよ、私たちって」と、堂垣内碧(NEXT YOU)は言った。 ――朝井リョウ『武道館』が描くアイドルの現在 - 「50代からのアイドル入門」大森望 | WEB本の雑誌
  • 『世界の文字と記号の大図鑑』 | デザインの現場 小林章の「タイプディレクターの眼」

    この、すごいです。 数日前、原書の著者のひとりヨハネス・ベルガーハウゼン教授、原書の版元 Verlag Hermann Schmidt のシュミット=フリデリクスさんからこの日語版を手渡していただきました。日語版の売れ行きが良くてびっくりしたとおっしゃっていました。 日語版監修は小泉均さんです。オリジナルのものとは日語版は判型もレイアウトも違います。日の読者にも親しみやすいような書体の選択など細かな配慮も感じられて、さすがです。 Unicode 6.0 に収容されているグリフ(文字や記号など)がずらっと並べられています。それだけだとさすがに疲れるので、ところどころ一休みできるようにこういうページが出てきます。右下の風車のようなグリフは、二つ前の記事で書いたジョージアの文字です。

    『世界の文字と記号の大図鑑』 | デザインの現場 小林章の「タイプディレクターの眼」
  • 殺し屋女子が奏でるハードコアな血のメロディ。コミック界を爆音で突き抜ける快作「デストロ246」 深町秋生のコミックストリート

    南陽市出身、第三回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作家の 深町秋生さんが、毎回、独自の視点で気になる漫画・お勧めのコミックをセレクト! しばらく高倉健の任侠映画ばかり見ていた。  礼儀正しくて水臭い。ヤクザの世界に生きてはいるが、できれば正業に力を入れ、カタギになってまっとうに暮らしたい……ヒトゴロシなどとんでもない。そんな正義感の健さん。しかし、調子こいた悪漢どもの嫌がらせと奸計に、じつに長々と、じつに長々とガマンしたうえに怒り大爆発。山燐一などの悪漢をバッサバサとドスで斬り倒していた。  そんな日的な奥ゆかしさ、ウェットな味わい、そっと寄りそう池部良もたまらんが、今回紹介するバトルアクション『デストロ246』(高橋慶太郎 小学館)は、そんな健サン仁侠映画とは対極的な位置にある……と、最新刊の五巻を読んで思った。  敵と判断したら即座に抹殺。殺人に対するためらいなどカケラもなく

    殺し屋女子が奏でるハードコアな血のメロディ。コミック界を爆音で突き抜ける快作「デストロ246」 深町秋生のコミックストリート
  • ニコニコ動画(Re:仮)

    ニコニコ動画(Re:仮)
  • 『ドキュメンタリー映画史』 エリック・バーナウ著 評・前田英樹(批評家・立教大教授) : 本よみうり堂 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

    虚偽と肯定の人類史 映画史の領域ではよく知られた名著で、初版は1974年に出ているが、書は93年に改訂、増補された第二版の全訳である。 叙述の幅は大変広く、動く映像の先駆となったアドワード・マイブリッジの連続写真の技術から、リュミエール兄弟のシネマトグラフの発明、成功までで、すでに十分な頁(ページ)数が費やされている。 著者が述べるように、動く映像の質は「もともと目の前にありながら、さまざまな理由で気づかれていなかったことをはっきり提示してみせた」ことにある。機械による知覚が、物それ自体の運動を直接に示す圧倒的な力、これが国境も文化も超えて一挙に広がり、20世紀の人類を驚愕(きょうがく)させ、魅了した。したがって、映画歴史は、20世紀の人類史であるよりほかはない。書は、そうした視野から書かれている。 しかも、物それ自体を直接に示す機能を、あくまでも洗練させたのは、ドキュメンタリー映

    『ドキュメンタリー映画史』 エリック・バーナウ著 評・前田英樹(批評家・立教大教授) : 本よみうり堂 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
  • 『目の見えない人は世界をどう見ているのか』見えないことから見えるもの - HONZ

    ずばりタイトルの通り、書は視覚障害者が世界をどのように認識しているのかについて迫っていくだ。目が見えない人とその関係者数名に対して行ったインタビュー、ともに行ったワークショップ、日々の何気ないおしゃべりなどを通して、晴眼者である著者が彼らをとりまく「見えない世界」について考えていく。 盲人の生活について書かれたはこれまでにも色々出ている。パッと見それほど珍しいテーマには思えない。しかしまえがきを読むと、書が一風変わった切り口から書かれていることがわかる。 書は、広い意味での身体論を構想しています。ただし、これはあまり前例のない身体論かもしれません。一般に身体論では健常者の標準的な体を扱います。ところが書では、「見えない」という特殊な体について考えようとしているわけですから。 書はいわゆる福祉関係の問題ではなく、あくまで身体論を扱ったであるということだ。「障害者とは、健常者が

    『目の見えない人は世界をどう見ているのか』見えないことから見えるもの - HONZ
  • 青と白の世界史&科学史

    麻里 @hashimoto_tokyo 日(4/15)、『BRUTUS』の骨董特集発売です。magazineworld.jp/brutus/ 染付、青花、Blue&White…と呼ばれる焼き物を世界中から集めた(のは古美術商さんだけど)ページを作りました。「洋の東西を問わず作られた青と白の焼き物は… 橋麻里 @hashimoto_tokyo (承前)ユーラシア大陸の東西が交易によって結ばれることで生まれ、モンゴル帝国が振興するグローバル経済の下、世界中でコピーを繰り返された」。というわけで、中国、日、朝鮮、フランス、ロシア、タイ、オランダ、イギリスの青&白が揃ってます。 pic.twitter.com/CUzZMPQyGD

    青と白の世界史&科学史
  • 言葉は静かに街に眠る/世界一素敵なラテン語の授業

    ラテン語は死語である。 ネイティブ・スピーカーははるか昔に消え失せた。 いまでも公用語にしているのは、わずかにバチカン市国くらいしかない(ただし実際の使用は公文書やミサなどに限られ、実務的にはイタリア語が使われている)。 ヨーロッパ諸国では、第二次世界大戦前までは中等教育課程でラテン語必修だったが、今では選択科目として存続するだけである。 しかしもちろん、欧米の文化の基層の一部をなしているのは確かで、生物の学名や解剖学用語の他にも、ラテン語の言葉が引用句としてとして使われたり、国や団体のモットーになったりすることも少なくない(Fluctuat nec mergitur.「たゆたえど沈まず」(パリ市民のモットー)、→アメリカの主要大学のモットー)。 欧米では、とにかくも選択科目としてであれ、その気になれば中学くらいで学ぶことができる。 日だと、大学でもないとまずラテン語の学ぶコースはないし

    言葉は静かに街に眠る/世界一素敵なラテン語の授業
  • 『ソラリス』 スタニスワフ・レム (国書刊行会) : 文芸評論家・加藤弘一の書評ブログ

    →紀伊國屋書店で購入 スタニスワフ・レムの『ソラリス』はSFのみならず、20世紀文学の古典といっていいが、沼野充義氏によるポーランド語原著からのはじめての直接訳が2004年に国書刊行会の「レム・コレクション」の一冊として出版された。 この作品がはじめて日語になったのは1965年のことだった。早川SFシリーズから出た飯田規和訳で、『ソラリスの陽のもとに』という題名で親しまれた。わたし自身、飯田訳によってこの作品を知った。日語としてこなれた文学性ゆたかな訳文で、現在も文庫で入手可能だが、ロシア語からの重訳という根的な問題があった。 飯田訳が底としたロシア語訳にかなり欠文があるという話はSFファンの間では早くからささやかれていたが、原著がポーランド語という容易に接近できない言語だったために、しだいに尾鰭がついていった。タルコフスキーの映画が公開された頃には原著は邦訳の倍以上の長さがあると

    『ソラリス』 スタニスワフ・レム (国書刊行会) : 文芸評論家・加藤弘一の書評ブログ
  • 「科学の方法」の発見 | 大栗博司のブログ

    昨日WEBRONZAから配信した論考「現在の基準で過去を裁くことの是非」について、京都大学で科学哲学や倫理学を研究されている伊勢田哲治さんから、@PlanckScale ややこしいのですが、ワインバーグに厳しい書評を書いたシェイピン自身は社会構成主義者ですが、彼のコメントの内容はいわゆる「ウィッグ史観」批判で、社会構成主義以前からある考え方です。 http://t.co/V2fTzXfEM5 — 伊勢田哲治 (@tiseda) 2015, 4月 6また、学習院大学の理論物理学者の田崎晴明さんから、大栗さんの記事しか読んでいないのですが、「現代から見た『進歩』を切り口にした歴史記述への批判」から「社会構成主義的科学観への批判」に移るのはいささか唐突に感じました。 @tiseda @PlanckScale — Hal Tasaki (@Hal_Tasaki) 2015, 4月 6とのご指摘を受

    「科学の方法」の発見 | 大栗博司のブログ
  • 希少な資源としての権力の育て方--砂原庸介『民主主義の条件』 - 法哲学/研究教育余録

    民主主義の条件 作者: 砂原庸介 出版社/メーカー: 東洋経済新報社 発売日: 2015/03/27 メディア: 単行 この商品を含むブログ (5件) を見る 巷では第18回統一地方選挙が繰り広げられているが、日、折よく砂原庸介『民主主義の条件』(東洋経済)を読了した。とても読みやすいだが、だからこそ著者の苦心が偲ばれ、また自分が書く際の参考にもなった。 ひと言で書の肝は何か?と聞かれたら、多分それは「多数派のつくり方」であって、そこでは「政党」が重要な役割を果たすことになる。もっと言うと、これは「選挙(制度)」に関する、じつに簡にして要を得たで、これまで出ている選挙関係の一般向け書籍の中では、簡明さと精確さを兼ね備えた点で、群を抜いている。 法学部で学んでいる人は「選挙」とか「政党」と聞くと「一票の格差」とか「八幡製鉄事件」とかを個別バラバラに想起するだろうが、このを読めば、

    希少な資源としての権力の育て方--砂原庸介『民主主義の条件』 - 法哲学/研究教育余録
  • 科学と宗教は共存できるか - NATROMのブログ

    id:good2ndさんという方が、宗教と科学が共存しうるかについて疑問を呈しておられた(■神の存在について(児童小銃)経由)。 ■穏健な宗教(good2ndの日記)。 ちょっと前の話題ですが、ニセ科学がらみで「穏健な宗教と科学は共存できる」というような言い方がされてました。でその、「科学と共存できる穏健な宗教」ってどんなんだろう、というのがどうもよくわからない。「穏健」というのが、単に狂信的でないとか暴力的でないとか反社会的でない、というのであれば、まあ日にある大抵の宗教は穏健ということになるんでしょうが、「科学と共存」というのがどうも。科学者の人とか信者の人とかは結構はっきりした考えがあったりするんでしょうかね。よくわからないので、科学も宗教もろくに知らないなりに考えてみました。 私自身は無宗教であるけれども、宗教と科学を両立させうることは別に不思議には思わない。ある特定の宗教を信仰

    科学と宗教は共存できるか - NATROMのブログ
  • 和田誠「ぼくが映画ファンだった頃」書評 映画の快楽伝える記憶の蓄積|好書好日

    ぼくが映画ファンだった頃 [著]和田誠 どこの町にも映画館があった頃、映画というものは単なる娯楽を超え、20世紀文化の華であった。劇場まで足を運んで見るという行為が、映画産業という枠組みにとっては必須だったが、映画館が激減した現在、シネマ・コンプレックスという今どきのシステムに戸惑う映画ファンは部屋でDVD鑑賞にひたる。 この変化が「映画文化」を揺るがしてから久しい。著者自身も劇場に行かなくなり、「映画ファンであることを放棄した」と言う。映画映画館でしか見ることのできない時代、映像を記憶に刻むことが「映画体験」であり、それはいい作品があったからこそできた。1940年代、グローバル化する前のハリウッドにはまだ映画各社の「社風」があり、面白い映画を作る創意を競い合っていた。 そんな黄金時代の映画を享受できた楽しさが書から伝わってくる。MGMのライオンや20世紀フォックスのサーチライトなど、

    和田誠「ぼくが映画ファンだった頃」書評 映画の快楽伝える記憶の蓄積|好書好日
  • ラノベ読み以外にもオススメしたい最近のラノベファンタジー小説15選 - 読書する日々と備忘録

    仕事として関わっていたことはあるものの、趣味のラノベ読みとしては2年ちょい程度のわりとにわかな自分ですが、あえてそんな視点から選んでみるのもいいかと思い、少し前にこんな感じのエントリーを書いてみました。 以前からあるラノベの定番・名作は数多くありますが、初心者からするとどうしても巻数が多く読みきれずに積んでしまった経験をした人も多いと思います。比較的巻数の少ない最近のシリーズなら読みやすいのではないかと、そんな実体験から考えてみたエントリーでしたが、恋愛小説以外も作ってみようと思い今回比較的自分が読んでいるファンタジーものを15点セレクトしてみました。 当は上のエントリーに関連してラブロマンス・ファンタジーを選ぼうと思ったのですが、境界線が曖昧なのと思ったより点数がなかったので、広義で最近のファンタジーを選びました。それなりにライトノベルを読まれている方なら目にしたことのあるシリーズが

    ラノベ読み以外にもオススメしたい最近のラノベファンタジー小説15選 - 読書する日々と備忘録
  • 新訳でびっくり。カフカ『変身』の主人公は、本当に「毒虫」に変身したのか - エキレビ!(2/3)

    “グレゴール・ザムザがある朝のこと、複数の夢の反乱の果てに目を醒ますと、寝台の中で自分がばけもののようなウンゲツィーファー(生け贄にできないほど汚れた動物或いは虫)に姿を変えてしまっていることに気がついた。” 岩波文庫、山下肇訳とくらべてみよう。 “ある朝、グレゴール・ザムザがなにか胸騒ぎのする夢からさめると、ベットのなかの自分が一匹のばかでかい毒虫に変わってしまっているのに気がついた。” 「毒虫」の部分は、原書では「Ungeziefer」という単語にあたる。 「ウンゲツィーファー(Ungeziefer)」を辞書で引くと「害獣」という訳語が出てくる。 虫だけではなく、ネズミや、ばい菌なども含む「害のある小動物」で、まあ、主に「虫」というイメージの単語のようだ。 ザムザが変身してしまった虫は、小説の中では毒を持っている描写はない。 「毒虫」という訳は、「害」の部分のインパクトを強くうち出した

    新訳でびっくり。カフカ『変身』の主人公は、本当に「毒虫」に変身したのか - エキレビ!(2/3)