総合展の後始末がようやく終わりを見せる中,総合展の準備と並行していて準備していた原稿が公開されました。 E1631 - 米国の公共図書館における高等学校の卒業資格取得プログラム | カレントアウェアネス・ポータル 学校図書館ではなく公共図書館の話題ですが,学校教育との関わりがあるとのことでオファーを頂きました。博士論文執筆後,英語資料と少し縁遠くなっていたのを痛感させられるほど,執筆にはだいぶ苦労しました。それでも世の中に出せたのは,国立国会図書館のTさんをはじめとする,カレントアウェアネス編集部の皆さまのお力があってのことであります。まず御礼申しあげます。第1稿で公開したら,それこそ信用問題に関われるレベルの間違いであるとか,事実確認なども綿密に行って頂いたのは大変ありがたかったです。 とはいえ,他の仕事に忙殺されていて*1,記事の報告がだいぶ遅くなってしまいました。このブログもささくれ
米国の公共図書館における高等学校の卒業資格取得プログラム 米国の公共図書館において,高等学校の卒業資格を取得できるプログラムが設置される事例が増えつつある。例えば,オハイオ州のシンシナティ・ハミルトン郡公共図書館では“Career Online High School”というプログラムを設置し,8学年(日本の中学2年生相当)を修了した,21歳以上の住民に対して,高等学校卒業時に付与される資格等を取得するプログラムを提供している。また,ニュージャージー州においては,週内の複数の図書館が,“ Online High School Completion Program”を実施している。住民を対象と する点では,オハイオ州の事例と同様であるが,こちらは対象者が異なっており,高等学校に1年以上通学し,別の高等学校卒業資格取得制度である一般教育修了検定(General Educational Deve
米国のミネソタ州にある私立中学・高等学校、ベニルド=セント・マーガレット・スクールが、図書室から紙の本をほとんどなくしてしまったそうです。StarTribune紙が、その取組みを生徒や親の声も交えて報じています。同校の選んだデジタルへの移行の背景には、生徒たちの学習スタイルの変化があるようです。 同校では、5,000冊の本のほとんどをアフリカの学校へ寄付し、空いたスペースを机と椅子で埋めることにしました。そこでは生徒たちが学校支給のノートパソコンを広げて集まっています。これまでとは違って喋りながら学習することも許されています。同校の上層部は、地域の公共図書館によって提供されているものを用意するのではなく、生徒たちに信頼できる電子情報の探し方を教えることを重視することにしました。ある教師はこの図書室を“ラーニングコモンズ”と考えていると述べています。 Stacks of books are
米国学校図書館協会(AASL)が、禁書週間の期間のうち10月3日を、”禁じられたウェブサイト”について取り上げる日”Banned Websites Awareness Day”と定め、合法的な教育に関するウェブサイトや学術的に役に立つソーシャルネットワーキングツールについての意識喚起を行っています。 この日にあわせAASLは、フィルタリング、許容可能な利用規定、ソーシャルメディア,BYOD(私的なデバイス活用)などについて取り上げたペーパー”White Paper on Educational Technology in Schools”(全4ページ)を公表しています。 Ref. AASL releases white paper on technology use in schools(2012/10/2) http://www.ala.org/news/pr?id=11557 Whit
米国図書館協会(ALA)の米国学校図書館協会(AASL)では、2012年10月に秋季大会を開催しますが、学校の予算削減により学校図書館員の研修への参加、特に州の外で行われる研修への参加が難しくなっている状況を踏まえ、学校図書館員が参加承認を取り付ける上で役に立つツールキットを用意したとのことです。ツールキットには、秋季大会にかかる費用を算出するための表や、参加のメリットを整理する表、参加申請書のひな型が含まれています。 Ref. AASL Fall Forum toolkit helps school librarians ‘make their case'(ALA 2012/5/8付けプレスリリース) http://www.ala.org/news/pr?id=10402 AASL 2012 Fall Forum http://www.ala.org/aasl/conferencesan
米国学校図書館協会(AASL)は、米国の学校図書館に関する学術誌である”School Library Media Research”を”School Library Research”へ名称を変更しました。これに伴い、4月30日、新しいウェブサイトを公開しています。 Ref. AASL’s research journal announces name change and debuts new logo(ALA 2012/3/13付けニュース) AASL debuts new website and format for School Library Research(ALA 2012/5/1付けプレスリリース) http://www.ala.org/news/pr?id=10339 School Library Researchの新しいウェブサイト http://www.ala.org
2012年4月16日に、米国のNPO・EDUCAUSEが、毎月刊行している「知っておくべき7つのこと」シリーズの最新号として、「教科書の変化について知っておくべき7つのこと」(7 Things You Should Know About the Evolution of the Textbook)を刊行しました。デジタル教科書やタブレット端末等の登場による教科書の変化について7項目から論じています。 7 Things You Should Know About the Evolution of the Textbook http://www.educause.edu/Resources/7ThingsYouShouldKnowAbouttheEv/249927 New ELI 7 Things… Explores the Evolution of the Textbook (EDUCAUS
ALA傘下のAASL(米国学校図書館協会)では、すべての子どもが学校図書館のプログラムを利用できるよう、“初等中等教育法”の再承認を求める署名を2012年1月から2月にかけて集め、ホワイトハウスに送付しています。これに対し、オバマ政権からの正式回答があり、会長のハービー(Carl Harvey)が自身のブログでこの回答への考えを示しています。 Ref. Contact: Jennifer Habley AASL president comments on White House response to school library petition (ALA 2012/4/16付けプレスリリース) http://www.ala.org/news/pr?id=10133 White House Petition – The Response (Carl Harvey氏のブログ“Library
米国の州立図書館機構の長で構成されるCOSLA(Chief Officers of State Library Agencies)が2011年12月に発表した資料によると、米国の公共図書館の39%(人口ではの16%に相当)は、電子書籍を提供していないとのことです。それらの多くは予算の少ない小規模図書館と推測されるとのことです。一方、州内の全ての公共図書館で電子書籍が提供されている州は12州あったとのことです。 Survey of State Libraries Finds that 39% of US Libraries Lag Behind in Providing Ebooks(COSLA 2011/12/7付けニュースリリース) http://www.cosla.org/documents/Press_Release_on_Downloadable_Media_Survey261.p
Library Journal誌に、「図書館なしの図書館学」(Library Science Without the Library)という記事が掲載されています。ライブラリースクール(図書館情報学大学院)の授業内容や卒業後の就職先についてのもので、執筆者は、ウェブ関連の仕事をしながらライブラリースクールに在籍しているGreenstein氏です。同氏は、自身は図書館員になるつもりはないことや卒業生に情報関連企業への就職が増えていることを挙げ、自己の選択にせよ環境によりそうせざるを得ないにせよ、学生の就職先が多様化しているとしています。そして、ライブラリースクールはこうした状況に対応するために自らの位置付けやブランディングを見直す必要があるとし、従来の授業に加えて、図書館関連職種での急速な変化に対応できるようなカリキュラムとすべきであるとしています。 Library Science With
ブログ“iLibrarian”で、米国の図書館就職事情に関する記事が2本掲載されていました。1本目の「図書館に就職したい人のための13の情報源とコツ」では、図書館員や情報専門職として職を得るのは厳しい(tough)が日常的に求人情報は出ているとし、米国図書館協会(ALA)によるものなど9件の求人情報サイトを紹介しています。また、コツとしては、ビジネス向けソーシャルネットワークサービス“LinkedIn”へのプロフィール入力や、履歴書を作成して“SlideShare”で公開するといった方法について触れています。2本目の「米国では図書館員の養成が過剰なのかあるいは不足しているのか(その1)」では、“In the Library with the Lead Pipe”というブログに掲載された同題の記事を紹介し、就職市場の現状と今後を詳しく検討していると述べています。照会先の記事では、学生からの「
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