米軍の犯罪・事件・事故 地検・県警 容疑切り離す苦肉の策 読谷ひき逃げ2010年1月8日 読谷村ひき逃げ事件から2カ月。那覇地検が起訴したことで米軍人容疑者の身柄がようやく日本側に引き渡され、事件の全容解明に向け一歩前進した。身柄を手中に入れた日本側当局の今後の狙いは「本命のひき逃げ」(捜査関係者)だが、被告側は可視化や米軍法務官の立ち会いを求めて供述拒否権を行使する姿勢を見せており、日本側当局がどこまで真相究明できるかは未知数だ。 日米地位協定の不備には触れず、事件の全容解明のために本来なら併合して起訴される自動車運転過失致死容疑(刑法違反)とひき逃げ(道路交通法違反)を切り離して立件しようとする日本側当局の異例の対応に、専門家は「刑事手続きとして問題」と指摘する。 ■「立件できる」 「起訴した段階で逮捕し、ひき逃げについても調べる。間違いなく(ひき逃げで)立件できると考えている