6月9日、天皇陛下の譲位を可能にする特例法が成立した。早ければ2019年1月1日から新元号が開始するとみられているが、この1年は皇室に大きな注目が集まりそうだ。そんななか開催された国士舘大学の公開講座「皇位継承とさまざまな儀式」で、国士舘大学教授・藤森馨先生が「万世一系」について解説した。 皇太子のほかに有力な皇親が出てきたら 天皇は歴代世襲制で、親から子へ引き継がれるもの……というイメージが定着しているが、実はその考えが定着したのは17世紀以降だったという。 国士舘大学で開催された公開講座「皇位継承とさまざまな儀式」で、国士舘大学教授の藤森馨先生は「万世一系の天皇」の考え方について、こう解説する。 「皇統というものは、もともと厳密に言えば万世一系ではないんですね。南北朝時代にふたつの皇統が存在した時代もありましたし、世継ぎが生まれなければ分家から天皇を擁立することもおこなわれていました。
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