やあ、年も明けてしまいましたね。今年も読んだ本の感想を中心に、やくたいもないことをダラダラと書いていこうかと思いますので、御用とお急ぎでない方はヒマつぶしにでも寄っていってくださいませ。twitterのほうもつづけるつもりです。どっちにしろ、興が乗らないかぎりは沈黙してますが。 というわけで――本年の一発目は、服部正也氏の『ルワンダ中央銀行総裁日記 増補版』の感想でございます。 すでに伝説の名著というあつかいの本書。半世紀前の1965年、IMFのお誘いで、アフリカの小国ルワンダの中央銀行総裁として派遣された日本銀行マン服部氏が、ルワンダの経済再建をめざして奮闘した、6年間にわたる自叙伝だ。 中央銀行総裁といっても、服部氏が考えたり決めたりしたのは、国債をいくら買うかとか政策金利を何パーセントにするかという、ちまちました話ではない(もちろん先進国ではそれだもだいじな案件ですが)。目前に迫った