『青年社長』から『新・青年社長』へ 2冊の本が描き出したワタミの変化と不変について 経済小説の第一人者・高杉良氏が、渡邉会長とワタミの新たな展開を実名で描いた小説『新・青年社長』が刊行されました。40万部を超えるベストセラーとなった前作『青年社長』から11年。この間、ワタミにどんな変化があったのか。高杉氏と親交が深い評論家・佐高信氏に司会進行役をお願いし、高杉氏と渡邉会長に語り合っていただきました。 人と出会い、人を育てる 新たな展開を描いた新作 佐高:『新・青年社長』を読んでみて、前作の『青年社長』の続編ではない感じがしました。単なる儲けの拡大ではなく、有機農業の話が出てきたりして、新たな広がりが感じられたのですが。 渡邉:もともと、ある時期からは儲けよりも別のものを大切にしていこうという思いがありました。それは、さまざまな活動を通して「ありがとう」を集めていこうというものです。ただ、