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ブックマーク / yamaguchijiro.com (3)

  • 時代に逆行する安倍政治 | YamaguchiJiro.com

    先月の欄で、私は日版マッカーシズムの出現と書いたが、世の中の風潮は依然として殺伐としている。右翼の脅迫状ではなく、有名な出版社の雑誌やに、国賊、売国奴といった言葉が使われている。言論における品位やマナーが消えうせたようである。 意見を異にする者を公平に扱うということは、近代社会の最も重要なメルクマールの1つである。明治初期に『明六雑誌』に加わった西村茂樹という思想家は、「賊説」(岩波文庫版『明六雑誌(下)』所収)という論説を1875年に発表している。これは今読んでも興味深い。西村は大略、次のように述べている。賊という字は、殺人、強盗を働く者の意味であり、君主に敵対する者を指す語ではない。そうした用法は古い中国の悪習であり、中国の驕りを笑う日人が同じ言葉を使うのは奇妙である。君主に敵対する者の中には、暴政を止める、人民を救うという動機の者もおり、これを賊と呼ぶのは適当ではない。君主を

    maangie
    maangie 2014/10/30
    「賊という字は、殺人、強盗を働く者の意味であり、君主に敵対する者を指す語ではない」
  • 安倍政権の奇妙な安定 | YamaguchiJiro.com

    昨日、シアターキノで、映画『ハンナ・アーレント』の試写を見た。 深く考えさせらえる秀作である。 この映画は、彼女の『イェルサレムのアイヒマン』をめぐる葛藤を描いている。 今年の講義や最近出した教科書でも、アイヒマン問題は結構力を入れて話したので、余計感銘を受けた。 そして、最近『東洋経済』に書いた時評でも、この問題に言及している。 ちなみに、きのう一緒に試写を見た吉田徹氏によれば、鈴木寛さんが熟議に最もなじもうとしない困った人間類型として、「アイヒマン的中間管理職」という言葉を使っているそう。東洋経済の読者にはどれくらい伝わったのだろうか。10月31日記 10月15日からようやく臨時国会が始まる。福島第一原発をめぐる様々な難問の処理、消費税率引き上げに伴う社会保障と経済対策、TPPをめぐる対応など、政策面では日の命運を左右する重要課題が山積している。野党の奮起で議論を深めてほしいというの

  • 08年4月:再び裁判の意味について | YamaguchiJiro.com

    先週に引き続き、最近の裁判について考えたい。先週は、光市母子殺害事件について死刑判決が出たので、メディアの関心はそちらに集中した。しかし、もう1つ重大な判決が出た。この事件の弁護を務めた安田好弘弁護士が強制執行妨害で起訴された事件について、二審の東京高裁が一審の無罪判決を覆し、罰金刑を言い渡した。この判決も、裁判の独立を疑わせるように思える。 この事件については、魚住昭氏が詳細に調査し、検察がいかに恣意的な起訴を行ったか、明らかにしている。そして、一審判決は、検察の主張を全面的に退けた。これに対して、東京高裁の判決は、有罪によって検察の主張を入れつつ、罰金刑を取ることによって安田弁護士に実害が及ばないようになっている。安田氏の弁護士資格は保たれ、勾留日数を換算することで罰金も払わなくてもよい。まさに政治的判決である。 一体裁判官は何を考えて判決を出しているのだろう。特に、先日のイラク派兵に

    maangie
    maangie 2008/04/30
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