生後5、6カ月ごろから始まる離乳食。でも、実際に始めようとすると、事前知識と準備が必要なことに驚きました。特に最近では、WHOの提唱する「補完食」の考え方も注目されています。我が家での実践も交えながら、離乳食と補完食の違いをまとめつつ、困り事について専門家に話を聞きました。(朝日新聞デジタル企画報道部・朽木誠一郎) さて、赤ちゃんが生後6カ月を迎える頃のビッグイベントと言えば、「離乳食」です。 育児を間近で見ることのなかった私にとって、離乳食のイメージは漠然とした「赤ちゃんがぱくぱく食べてにっこり」くらいのもの。おわかりの方も多いように、この時点で「わかってない」ことがバレてしまいます。 というのも、後から学んだことですが、口腔機能が発達途中の赤ちゃんは、最初から食べ物をぱくぱくできません。初期(ごっくん期)、中期(もぐもぐ期)、後期(かみかみ期)、そしてぱくぱく食べられるようになる完了期