中部電力は30日、浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)の津波対策工事の完成が、当初計画の今年12月から2013年12月に1年遅れると発表した。 中部電力が再稼働の条件としていた津波対策工事が1年延びることで、原発の停止期間も当初見込みの2~3年間よりも長くなる。 浜岡原発は、政府の要請で昨年5月から全面停止している。津波対策の中心となる海抜18メートルの防波壁工事は、当初計画通り12月に完成する。だが、電源喪失時の非常用ガスタービン発電機の増設工事などで工期の延長が避けられないことが判明した。工事費の総額約1400億円は変更しない。