特定秘密保護法の参院での採決は、各議員の投票行動が明確になる記名投票で行われ、参院事務局は7日未明に全議員の投票行動を発表した。だが、衆院の採決は起立で行われたため、各議員の投票行動は衆院事務局でも正確に把握できていない。国民の反発が強い法律だったのに、採決が個々の議員の賛否が記録に残らない起立で行われたことが問われそうだ。 11月26日の衆院本会議の採決では、伊吹文明議長が賛成議員の起立を求め、「起立多数」と認めた。自民、公明両与党とみんなの党が賛成。3党と修正合意していた日本維新の会は「審議が不十分だ」として採決前に退席。民主、共産、生活、社民の各党は反対した。朝日新聞の取材では、自民党の村上誠一郎元行革担当相、みんなの党の江田憲治前幹事長が採決前に退席。みんなの党の井出庸生、林宙紀両衆院議員は反対。無所属の亀井静香元国民新党代表も反対した。 《参院本会議での各党・各会派議員の投票行動