多様な心理療法が混在する日本において、臨床心理学はスピリチュアリティをオカルトとして忌避し続けてきた。一方で、スピリチュアルな手法を求めるクライエントは多く、臨床家はこれにどのように対応するべきなのだろうか。本書は、現在広範な領域で注目されているスピリチュアリティと心理療法の関連を扱った初めての研究書である。 書評(PDF) 序論 1 心理療法と現象学 2 心理療法とトランスパーソナル発達論 3 罪悪感の研究 4 前世療法を検証する 5 エネルギーセラピーの発展 6 瞑想について 7 日本の心理療法とスピリチュアリティ 8 生きて働くスピリチュアリティ 9 心理療法の過去・現在・未来 第一章 心理療法と現象学 1 はじめに 2 現象学的方法の射程 3 事例の概要 4 E子の存在様式の分析 5 おわりに 第二章 トランスパーソナルな発達と心理療法 1 階層的発達論の視点 2 ウィルバー理論の