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ブックマーク / kstn.fc2web.com (24)

  • 仮名遣の歴史 (復古仮名遣)

    契沖 扨、愈々復古仮名遣の段に参りました。先づは、復古仮名遣を提唱した契沖について述べてみます。 契沖(1640~1701)は、江戸時代の中期、元禄を生きた学僧になります。摂津国の出身で、主に邦の古代文献についての研究を進めて様々な註釈を著しました。其の研究の基盤は、実証主義に基づいてをり、前古に無い多大な実績を今日にまで伝へてをります。其の研究の一端として『和字正濫鈔』と呼ばれる仮名遣に関する書物が存在します。 契沖の生きた時代は、既にワ行の仮名(ゐ ゑ を)はア行の仮名(い え お)に紛れてゐましたし、語中語尾のハ行転呼音も発生してゐました。又、江戸時代初期頃まで残存してゐたアウとオウの発音の区別も殆ど残つてはゐなかつたと思はれます。更に濁音の「じ」「ぢ」「ず」「づ」の四つ仮名に附いても、混同が生じてゐたやうです。其のやうな状況の中で、書き言葉としての仮名遣を再構築したのは並大抵の努

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    mhrs 2009/03/04
  • 仮名遣の歴史 (定家仮名遣)

    藤原定家 茲では定家仮名遣について述べて行かうと思つてゐます。 藤原定家(1162~1241)は、平安時代末期から鎌倉時代を生きた歌人です。新古今和歌集の撰者となり、小倉百人一首の撰者でもあります。和歌についての知識も豊富で、過去の歌集等にも精通してゐたやうです。小倉百人一首は、過去の歌人百人に対して夫々一首づつの和歌を収録した歌集であり、安土桃山時代に葡萄牙から輸入された加留多の体裁を真似て、上の句と下の句とを合せる二百枚の歌留多が発明されました。現在では日の正月の定番になつてゐますが、歴史的には日の和歌と西洋の加留多が合さつた正に和洋折衷の娯楽であると言切る事が可能です。閑話休題。 定家は、色々な書物を読む機会が多かつたせゐか、言葉に対して敏感な面があつたやうです。鎌倉時代には京洛でも既にイロハ四十七文字の内にすら発音の紛れる仮名が出始めてゐました。当時、世間では「い」と「ゐ」や「

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    mhrs 2009/03/04
  • 仮名遣の歴史 (仮名の成立)

    上代特殊仮名遣 茲からは、日語表記の歴史について話題を進めて行きたいと思ひます。 日に文字がやつて来たのは、大体古墳時代の頃になるかと思はれます。日に残る最古の書物は『古事記』で、之の成立が和銅5年(712年)ですから、日での漢字の使用は、大体1300年程度は軽く越えるものと思はれます。其の『古事記』の応神記には「又科賜百濟國、若有賢人者貢上。故、受命以貢上人、名和邇吉師。即論語十卷、千字文一卷、并十一卷、付是人即貢進。」と在り、百済の和迩吉師と云ふ人が論語や千字文を舶載して来朝したのが、日史における文字伝来の嚆矢となるやうです。併し乍ら、実際には仏教伝来と共に朝鮮半島経由で漢字が伝来したものと考へられてゐます。 『古事記』は、現在の漢字仮名交り文とは違ひ、全て漢字で記載されてあります。漢字伝来の当初は漢字しか文字が無かつたので仕方の無い話です。其れでも、漢字を来の用法で使用し

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    mhrs 2009/03/04
  • 音写の宛字

    外来語と宛字 音写 外来語を漢字の字音で書表す事。日語の仮名文字と同じ用法。 翻訳 外来語を漢字の意味に基いて書表して、読む時は外来のカタカナ語を使ふ場合。日語の熟字訓と同じ用法。 形態模写 外来語の表記方法を真似て、其れと似た漢字の字体を宛てる事。米国の貨幣単位ドルを「弗」と書く類。 一言に宛字或は当て字と言ひますが、宛字には幾つかの種類があります。第一に、元の外来語を単に音写したもの。之は此処で扱ひます。第二に、外来語の概念を漢字の意味に沿つて表記して、其れを外来語の侭読むやうなもの。例へば、仙人掌と書いて「サボテン」と、又、麦酒と書いて「ビール」と読ませるやうな種類です。読ませる部分が大和言葉になると、熟字訓と呼ばれる事になります。考へやうに依つては、漢字の訓読みも一種の宛字と呼べるかも知れません。更に、『説文解字』に解く六書の「仮借」も原理としては音写の宛字と同じものです。 日

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    mhrs 2007/02/26
    梵語(サンスクリット語)・葡萄牙語(ポルトガル語)・和蘭語(オランダ語)、及びアイヌ語が語源の宛字。
  • とことんSKK

    ソフト(OS)の環境 以下の環境で、実際に試してゐます。 Linuxのヴァージョン Vine Linux 3.2 , GNOME 2.4.1 , GNU Emacs 21.3.1 Windowsのヴァージョン Windows XP , Meadow Daredevil SKK EmacsやMeadowで動作する仮名漢字変換ソフトです。茲では、Emacs用のインストール事例を記録しておきます。 関聯サイト ようこそ、SKK Openlab へ tgz書庫 ddskk-12.2.0.tar.gz インストールの手順 事前にtgz書庫をホームディレクトリにダウンロードしておきます。 tgz書庫を展開して、ディレクトリを移る。 $ tar -xvzf ddskk-12.2.0.tar.gz $ cd ddskk-12.2.0 "SKK-CFG"を編輯して、保存する。注意点は、Vine Linu

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    mhrs 2007/02/22
    Vine Linux 3.2に於るSKK關聯パッケージの導入手順・設定例。エディタに「ed」を使ってゐる邊り澁い。關聯記事(SKKで正字正かな): http://kstn.fc2web.com/skk_seikana.html
  • 反論「現代仮名遣い」

    茲では、「現代仮名遣い」や其の改定前の「現代かなづかい」に対する批判を展開してみたいと思ひます。場合に依つては、少々過激な表現を使用しますので、豫め断つておきます。 基原則に対する疑義 「現代仮名遣い」の基原則は、「前書き1」に「語を現代語の音韻に従つて書き表すことを原則とし, 一方, 表記の慣習を尊重して一定の特例を設けるものである」と明記されてあります。「現代語の音韻」を書き表して欲しいとし乍も、「表記の慣習」を特例として持出して来てゐる処に矛盾があります。 又、改定前の「現代かなづかい」の「前書き」では、「大体、現代語音にもとづいて、現代語をかなで書きあらわす場合の準則を示したものである」とされ、「現代仮名遣い」で「表記の慣習」とされてゐる部分が「大体」の一語で片附けられてしまつてゐます。適当です。 来、「現代語の音韻」を書き表すとすれば、「じ」「ぢ」「ず」「づ」の四つ仮名の書

    mhrs
    mhrs 2006/11/04
    “事実を知らない読者諸兄にあつては、怒りすら覚える文章に見えるかも知れません。ですが、現実を見る目が在る人であれば、必ずや御納得頂ける内容だと思ひます。”
  • HTMLに使へる文字

    HTMLで使用できる文字は豫め決つてゐます。正字正かな派の場合、可能な限り正字のはうを使ひたいのだとは思ひますが、決められた範囲内の文字を使ふやうに心掛けて下さい。 又、「半角カタカナ」(半角カナ)が各文字コードに依つてどのやうに扱はれてゐるかを記録しておきます。 RFC1866 <!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//IETF//DTD HTML 2.0//EN"> "RFC1866"は、"Hypertext Markup Language - 2.0"と呼ばれるRFC文書です。"HTML 2.0"の規格を定義してゐます。其の中に、"9.5. SGML Declaration for HTML"(9.5. HTMLのSGML宣言)と呼ばれる章が在り、其処で、"HTML 2.0"で使用できる文字の種類が規定されてゐます。下記に規定を示してみます。 CHARSET BASESET

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    mhrs 2006/10/06
    SGML宣言等を參照しながら各HTMLで使用可能な文字を明かに。及び「「半角カタカナ」(半角カナ)が各文字コードに依つてどのやうに扱はれてゐるか」について。
  • 字音仮名遣の変遷

    茲では江戸時代から終戦を挟んで現在迄の字音仮名遣を、変化のあつたものを中心に見て行きたいと思ひます。資料としては、江戸時代の代表として、文雄(もんのう)の『磨光韻鏡』、宣長大人の『字音假字用格』、明治時代の代表として『言海』『増補 字源』、戦前の代表として「現代かなづかい」、現在の代表として『岩波国語辞典』『新字源』『新旧かなづかい便覧』を夫々使ふ事にします。 茲に出した漢字の一覧は飽く迄も一例に過ぎません。文字コードで表現できる漢字にのみ限定してゐますが、幾つか漏れもあるかと思ひます。 合拗音に関する字音 き(くゐ) 軌 帰 歸 皈 貴 匱 櫃 簣 饋 鬼 愧 餽 揮 輝 暉 危 詭 跪 毀 燬 卉 虫 戯 戲 虧 麾 徽 馗 逵 喟 ぎ(ぐゐ) 偽 僞 匱 櫃 簣 饋 魏 巍 きやう(くゐやう) 兄 况 況 狂 匡 筐 筺 きよく(くゐよく) 洫 きん(くゐん) 菌 箘 麕 窘 箟 け

  • 国語国字用語集(公開 : 2005/10/04 ; 改訂 : 2006/08/30 © 平頭通)

    凡例 掲載する語は、主に漢字、仮名、仮名遣、文法、国語学者、言語学者、表音主義、文字コード等の関聯とする。 記事の追加や、リンクの追加は、適宜実施する。 ( )内には振り仮名を来の仮名遣で示す。 人名の振り仮名は、( )内で姓と名を半角スペースで分離する。 [ ]内の数字は、生年と歿年を表す。 あ行 石塚竜麿(いしづか たつまろ)[1764 - 1823] 居宣長の門下の国学者。『假字遣奧山路』で、上代特殊仮名遣の存在を初めて明かにした。 異体字(いたいじ) 正字以外の「俗字」「略字」「同字」「古字」「字」「譌字」等を総称してかう呼ぶ。反対語は正字。 所謂康煕字典体(いはゆるかうきじてんたい) 『康煕字典』の見出し文字に採用された字体を模範にして定義された字体の総称。正字体とほぼ同義。 いろは歌(いろはうた) 四十七種類の仮名を一回づつ使用して歌ひ上げた詩を云ふ。大乗仏教の思想が詠み

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    mhrs 2006/08/30
    「主に漢字、仮名、仮名遣、文法、国語学者、言語学者、表音主義、文字コード等」の用語集。
  • 標準漢字表 (發表)

    昭和17年12月4日 文部省發表 一、表は概ね義務教育に於て習得せしむべき漢字の標準を示したるものなり、但し古典、固有名詞、専門用語等は表に據らざるものとす 一、表中には普通に行はるる簡易字体を採用しこれを括弧内に示せり 【一部】 一 丁 七 丈 三 上 下 不 且 丕 世 丘 丙 【丨部】 中 串 【丶部】 丸 丹 主 【丿部】 乃 久 之 乍 乎 乏 乘 【乙部】 乙 九 乞 也 乳 乾 亂(乱) 【亅部】 了 事 【二部】 二 云 互 五 井 亙 亞 【亡部】 亡 交 亦 享 京 亭 【人部】 人 仁 仇 今 介 仍 仕 他 付 仙 代 令 以 仰 仲 件 任 企 伊 伍 伏 伐 休 伯 伴 伸 伺 似 但 位 低 住 佐 佑 何 余 佛 作 佞 佩 佳 佻 使 來 侈 例 侍 供 依 侮 侯 侵 侶 便 係 促 俄 俊 俗 保 俠 信 修 俱 俳 俵 俸 倂 倉 個 倍 倒

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    mhrs 2006/08/04
    昭和17年(1942年)12月4日 文部省發表。
  • 当用漢字表

    昭和二十一年内閣告示第三十二号 現代國語を書きあらわすために、日常使用する漢字の範囲を、次の表のように定める。 昭和二十一年十一月十六日 内閣総理大臣 吉田 茂 まえがき 一、この表は、法令・公文書・新聞・雜誌および一般社会で、使用する漢字の範囲を示したものである。 一、この表は、今日の國民生活の上で、漢字の制限があまり無理がなく行われることをめやすとして選んだものである。 一、固有名詞については、法規上その他に関係するところが大きいので、別に考えることとした。 一、簡易字体については、現在慣用されているものの中から採用し、これを体として、参考のため源字をその下に掲げた。 一、字体と字訓との整理については、調査中である。 使用上の注意事項 イ、この表の漢字で書きあらわせないことばは、別のことばにかえるか、または、かな書きにする。 ロ、代名詞・副詞・接続詞・感動詞・助動詞・助詞は、なるべく

  • 記事の跡地

    茲は記事の跡地です。過去には求められた情報に関聯する内容の記述が存在してゐた可能性が在りますが、現在は或る問題の発生に由り記事を削除されてゐます。若しかするとお求めの情報が此のサイトの何処かに在るかも知れませんので、下記のアンカーで一旦トップページへ移動してから探してみるのも一つの方法だと思ひます。未来には、此の記述自体も削除されるかも知れません。 (註) 当サイト内の他の頁から、此の頁に対するアンカーは全て外されてあります。茲へ到着するには、サーチエンジンの検索結果から来るか、他のウェブサイトのアンカーから来るか、ローカルに保存したブックマークから来るかぐらゐしか方法は無い筈です。 関聯頁 トップページ 詞の玉垣

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    mhrs 2006/06/18
  • 長音に纏はる字音仮名遣

    ōōyūyūūyōyōōōyōyūyō 「かう」や「ほふ」等、ひらがなで書かれた部分が普段使用されてゐる字音仮名遣です。空欄の箇所は、字音仮名遣では使用されないか非常に稀な仮名遣の部分になりますから、最初から憶える必要はないでせう。 一覧には、「○う」となるものと「○ふ」となるものとがあります。「○ふ」の場合は、ハ行転呼音で「ウ」と発音しますから、事実上「○う」と同等になります。「○ふ」の使用場面は、ア列とイ列とエ列とオ列とに示される四列の仮名の後に接続が限定されてゐます。従つて、ウ列の仮名やヤ行の仮名の後に接続される「ふ」は全く無いと認識して下さい。 ヤ行の仮名もワ行の仮名も共に半母音(拗音)なのですが、茲では、ヤ行の仮名を「韻」(母音)、ワ行の仮名を「音」(子音)として扱つてみました。一目して解る事は、カ行の仮名の字音については、全ての「韻」が揃つてゐるのに対して、クヮ行やグヮ行の仮名

  • 正字正かな参考書

    正字正かなを之から勉強してみたいと云ふ人向けに、参考となる書籍を御紹介します。現在、比較的に入手し易いものに厳選してみました。以下の参考書が揃つてゐれば、正字や正かなの表記で迷つた時でも大概の事は解決します。 『私の國語教室』 福田恆存著、2002年、文春文庫(ISBN:4167258064) 「当用漢字」や「現代かなづかい」に対する批判の書です。現在の日語表記が如何にして作られたのかを知る事が出来ます。正仮名遣を修得したい人向けには、第三章「歴史的かなづかひ修得法」と、第四章「國語音韻の變化」と、第五章「國語音韻の特質」とを重点的に読まれる事をお薦めします。特に、古来仮名遣として問題とされて来た「ハ行転呼音」や「いゐ」「えゑ」「おを」の書分けや、「じぢ」「ずづ」の四つ仮名の書分け等について、語例を引いて叮嚀に解説してゐますので、正かなを勉強したい人には必読です。 又、「当用漢字」や「現

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    mhrs 2006/03/27
    「正字正かなを之から勉強してみたいと云ふ人」に御勸めの參考書の紹介。
  • ATOK の日本語テスト

    はじめに ATOK presents 全国一斉!日語テスト (~2006/02/28) ATOKのサイトで「日語テスト」なるものを遣つてゐるので、私もテストしてみました。豫想に違はず、仮名遣の問題も出てゐますが、敷居が高いのか正字の問題は出されてはゐないやうです。採点して貰つた結果、私の場合は、30問中24問正解の「78点」になつたのですが、まあ、平均以上であれば良しとしたいと思ひます。 当方の解説 以下、仮名遣に関する部分だけ言及しておきます。以下はネタバレになりますので、テストを行ふ前に読まれる事はお勧め致しません。 問10 「近付く」を現代かなづかいで書きました。正しいのはどっちでしょう。 解説では「この場合はことばのでき方にしたがい、「付く(つく)」のかなづかいに合わせて、「づく」と書くのが現代かなづかいの決まりです」と説明されてゐます。併し乍、「現代かなづかい」で書いた場合の

  • Emacs標準の日本語入力ソフト kkc

    ソフト(OS)の環境 以下の環境で、実際に試してゐます。 Linuxのヴァージョン Vine Linux 3.2 , GNOME 2.4.1 , GNU Emacs 21.3.1 kkc とは Emacs(Meadow)では、SKKやAnthyやCannaなど様々な仮名漢字変換ソフト(IME)が導入可能ですが、其のやうなソフトを導入せずとも、Elispで動く仮名漢字変換ソフトが標準で実装されてゐます。其れが今回茲で説明する"kkc"(Kana-Kanji conversion)と呼ばれるソフトです。"kkc"は、ローマ字入力で連文節の仮名漢字変換を実現します。 起動設定 環境変数 EMACS_IME=kkc 環境変数を上記のやうに"kkc"として下さい。因みにVine Linuxの場合は、初期値として、"canna"(かんな)が既に設定されてありますので、設定ファイル"~/.vine/

  • SKKで正字正かな

    改訂第二版 : 2006/09/18 SKKポータルサイト ようこそ、SKK Openlab へ 先づは 日頃、正かなの文章を打ち込んでゐると、不自由を感じる事が少くありません。其処で、正かな入力に最も適した日本語入力プログラムは無いだらうかと、色々と探してゐました。自分の希望としては、「ゐとゑが他の仮名と同じやうに表示させる事が出来る事」と「ハ行四段活用が他の活用と比較して損色なく利用できる事」との、二点について検討して、SKKを試してみようと考へました。 第二版を公開します。SKKのインストールと操作方法の記述を充実させました。内容を見直して大幅に改変してゐます。 SKKの特徴 SKKは、一般の仮名漢字変換と違つて、一寸変つた入力方法を採用してゐるやうです。主な特徴は、 以下の通りです。 基的にローマ字入力で打鍵する事になる ローマ字の小文字と大文字で動作が異なる 小文字で打鍵した場

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    mhrs 2005/11/04
    設定例、及び「SKK辞書の正かな用改変(案)」。
  • 偏旁冠脚と部首

    漢字の字体を分析する方法として、伝統的に、偏旁冠脚(以下「偏旁」と云ふ)で分ける方法と、部首で分ける方法とがあります。此処では、夫々の特徴と、微妙な違ひについて考へてみたいと思ひます。先づは、偏旁について述べる事にします。 偏旁の種類 偏旁は、漢字の字体を左右や上下で分けて、其処から得られる部分的な形から、漢字を区別する方法になります。分け方には七種類あるので、夫々項目を立てて概略を示しておきます。重要なのは、「木」や「言」や「竹」等、偏旁の体となる漢字を指して「木偏」や「言偏」や「竹冠」のやうには表現できない事です。飽く迄も、漢字を分解してどの部分に何が在るのかで表現されるのが、偏旁の考へ方になつてゐます。 具体的には、以下の通りになります。 偏(へん) 一つの漢字の字体を左右に分けた場合に、左側に現れる部分を取出して、偏と呼びます。人偏や木偏など、漢字の左側に同じ形の部分が現れる複数

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    mhrs 2005/10/12
  • 正字体漢字表

    改訂第二版 : 2005/10/11 ペアの漢字は、括弧の左外側に在る漢字を正字、括弧内の漢字は俗字や略字や字などの異体字とする 2バイトの文字コードで作成してゐる為、使用するフォントの相違に依り、表示される結果に若干の相違が出る場合もあるので、標準的なフォントでの表示閲覧を推奨する 「常用漢字」関聯 所謂康煕字典体(正字体)が規定された略字(357字) 亜 悪 圧 囲 医 為 壱 逸 隠 栄 営 衛 駅 謁 円 塩 縁 応 欧 殴 桜 奥 横 温 穏 仮 価 禍 画 会 悔 海 絵 壊 懐 慨 概 拡 殻 覚 学 岳 楽 喝 渇 褐 缶 巻 陥 勧 寛 漢 関 歓 観 気 祈 既 帰 器 偽 戯 犠 旧 拠 挙 虚 峡 挟 狭 郷 響 暁 勤 謹 区 駆 勲 薫 径 茎 恵 掲 渓 経 蛍 軽 継 鶏 芸 撃 欠 研 県 倹 剣 険 圏 検 献 権 顕 験 厳 広 効 恒 黄 鉱 号

  • 仮名遣の実践

    仮名遣について 仮名遣には、歴史的仮名遣と字音仮名遣と「現代仮名使い」が在ります。此の内、「現代仮名使い」は現在の学校で学習できる仮名表記の方法ですので、此処での説明は行ひません。又、字音仮名遣については、漢字仮名交じり文で表記する上で漢字に隠れてしまふ為、特に注意する必要は無いと考へます。仮名漢字変換の際、字音仮名遣で入力するか別の方法で入力するかは閲覧者にお任せ致します。 此処で論じる仮名遣は、歴史的仮名遣になります。仮名遣は、元々「同音の仮名を語によつて使分ける事」を云ひます。詰り、「い」と「ゐ」や「じ」と「ぢ」など、過去は発音し分けられてゐた仮名が現在では同一の発音になつてしまつた仮名を、語の違ひに基づいて書分ける事を意味します。之は、国語学者の橋進吉博士が「表記法は音にではなく、語に隨ふべし」と仰つた事と同じ意味を表してゐます。 併し乍ら、日語の現代口語文を書く場合は、漢字仮

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    mhrs 2005/09/15
    假名遣ひに係はる基本的な事柄についての、叮嚀で分り易い解説。