ニューヨーク・タイムズ2月14日付で米ワシントン近東政策研究所のSoner Cagaptayが、トルコとイランの仲が冷却化しつつあり、かつてのトルコ、イラン両帝国間の競争のような関係に戻りつつある、と言っています。 すなわち、シリアの民衆蜂起によって、それまで良好な関係にあったトルコとイランは、中東の政治的ベクトルの正反対の極に置かれることになった。民主主義の伝統があるトルコは革命を支持して反政府派に味方し、権威主義のイランはアサド政権の擁護を止めず、アサドの残虐な市民弾圧を支持、そのため、シリア国内の抗争は、トルコとイラン間の代理戦争の様相も呈してきた。勝者はどちらか一方しかなく、今やあらゆることが両国の争いの種になっている、 例えば、今やトルコはシリアの反政府勢力を支援し、匿い、武器も与えていると言われている。それに対し、イランはトルコ政府と対立するクルド勢力PKKへのてこ入れを再開し