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ブックマーク / sonicbrew.blog55.fc2.com (19)

  • machineryの日々 遺憾

    06« 12345678910111213141516171819202122232425262728293031»08 ここ最近のエントリでは、消費税率引き上げを巡る議論を取り上げる機会が多かったのですが、その一つの理由は、経済政策を巡る議論から人格やその個人の属する組織への攻撃という卑劣な行為に発展するかどうかを注視する必要があると考えるからです。そしてやはり、危惧していた事態に発展したようです。 正直なところ、そのブログへリンクするのも腹立たしいので、恐縮ですがjura03さんのエントリを引用させていただきます。 消費税上げをすすめる財務事務次官の写真を加工して、「指名手配書」をまわしているわけです、要するに。 いま、田中先生の Twitter を見るとこんなことを書いている。 https://twitter.com/hidetomitanaka/status/38144834162

    microtesto
    microtesto 2013/09/26
    同意
  • machineryの日々 「絶対最強の公務員」なんているはずがない(追記あり)

    07« 12345678910111213141516171819202122232425262728293031»09 前回エントリでも繰り返したことですが、拙ブログでは所属する組織や職業、さらに人格を標的とした批判は慎まなければならないと考えております。これは、ブログというネット空間だけのことではなく、現実の問題としても、そうした批判は「批判のための批判」にしかならず、ときには深刻な問題につながる可能性もある危険なものと考えるからです。 その一つの例として、すでにマンマークさんが取り上げられているとおり、被災地で復旧・復興支援に当たっていた公務員が自殺するという事態が発生しています。 「陸前高田市の応援職員自殺 盛岡市が派遣、遺書残す」(2012/08/24 11:37) 東日大震災の津波で大きな被害に遭った岩手県陸前高田市に派遣された盛岡市の男性職員(35)が7月下旬、「希望して被

  • machineryの日々 利権陰謀論という結論を書きたくて

    07« 12345678910111213141516171819202122232425262728293031»09 前回の続きの二冊目ですが、こちらは「消費税アップは15年後でよい」とおっしゃる原田泰氏です。なんといっても帯が「大震災を口実にした役人の悪だくみ 闘うエコノミストがデータから嘘を暴く」とのことで、威勢のいいことこの上ありません。 この帯の通り、書は復興予算が過大であることを執拗に批判し続けます。その理論がなければ第1章の「大増税の口実に使われる大震災」という主張が揺らいでしまいますから、原田氏がそれを批判するのは理解できますし、実際のところ、私も「単なる復旧ではなく、創造的復興だ!」とかいわれると、過疎が進む三陸地域でそんな投資が奏功することはほぼないだろうと考えています。そもそも震災後2週間の時点でも書いたように「権利をそのままにして建物を復旧するよりも、移転させて

  • machineryの日々 教科書に書かれていないこと

    07« 12345678910111213141516171819202122232425262728293031»09 前回エントリで取り上げた藤井『死体入門』と同じくメディアファクトリー新書から発行されている長谷川『働かないアリに意義がある』がおもしろいと評判で、山形浩生さんが取り上げられていたこともあって読んでみました。 書のタイトルに対する回答は前半部分で示されていて、社会性昆虫がなぜそのように進化したかという核心部分については後半にいくほど深みのある議論が展開されていきます。ということで「働かないアリ」の意義は核心部分ではないと思いますので引用してしまいますが、 なぜそうなるのか? 働いていた者が疲労して働けなくなると、仕事が処理されずに残るため労働刺激が大きくなり、いままで「働けなかった」個体がいる、つまり反応閾値が異なるシステムがある場合は、それらが働きだします。それらが疲

  • machineryの日々 CFWはその枠を越えるべきか

  • machineryの日々 「復興」ってなに?

    07« 12345678910111213141516171819202122232425262728293031»09 先日政府の東日大震災復興対策部で「東日大震災からの復興の基方針骨子」が決定されたとのことで、ざっと内容を確認してみました。とりあえず、雇用関係については「5 復興施策」の「(2) 地域における暮らしの再生」に記載されていましたが、 5 復興施策 国は、以下の復興施策を推進。各府省は、被災地方公共団体の意向等を踏まえつつ、所管の復興施策についての当面の事業計画を、可能な限り速やかに策定し、公表。東日大震災復興対策部は、各府省が公表したものについて、その一覧性を確保するため、取りまとめを実施。また、事業の進度にあわせて、これを改定。 (2) 地域における暮らしの再生 (雇用対策) () 仕事を通じて、生活の安定を図るとともに、被災地の復興を支えることが重要。こ

  • machineryの日々 「労働者」とは何者か

    06« 12345678910111213141516171819202122232425262728293031»08 だいぶ前の記事になってしまいましたが、dongfang99さんのエントリでなんとも形容しがたい記述がありまして、雇用とか労働をめぐる議論を象徴しているように思いましたので取り上げさせていただきます。 要は自分は、貧困・過労・失業などの問題の解決に真剣に取り組んでくれる人であれば、手段が税だろうと金融だろうと何でも構わないのである。自分が増税にやや好意的なスタンスにあるとしたら、これらの問題に直接取り組む社会保障論者の多くがそういうスタンスであり、その説明の論理を説得力があるものとして共有しているから、という以上のものではない。自分は完全に「復興」の段階に入るまでは、税と社会保障の話は混乱を避けて先送りすべきだと考えるが*1、そこまで激怒すべき話かと言われると、やはり疑問

  • machineryの日々 財源論と行政不信

    01« 1234567891011121314151617181920212223242526272829»03 ブログを更新している暇があるのかといわれそうですが、その時点で見聞きしたことや考えたことをメモしておくということでご容赦いただければと思います。 1 「雇用創出」という打ち出の小槌 4月21日に開催された「被災者等就労支援・雇用創出推進会議」の第4回会議では、このような資料が提出されたとのこと。 「日はひとつ」しごとプロジェクト・フェーズ1 主な進捗状況 1.復旧事業等による確実な雇用創出(1)復旧事業の推進・応急仮設住宅は、143地区1万2,662戸が着工済み、45地区3,581戸が着工予定(4月20日現在)。 ・宮城県内の3地区(4月19日現在)で、排水機場の応急復旧と併せて農業用排水路のがれき除去工事に着手。 ・航路や泊地等のがれきの除去、岸壁・臨港道路の補修等応急工事

  • machineryの日々 復旧・復興に向けてのいくつかの論点

    01« 1234567891011121314151617181920212223242526272829»03 地震発生から2週間が経過し、生存者の捜索が打ち切られました。前回、前々回と被災地支援の現場で感じたことなどをメモしておりましたが、その後の支援活動の中でつくづく感じたのは、現在の我々の日常生活がいかに多くのモノやシステムの中で奇跡的に成り立っているのかという圧倒的な現実です。被災地の多くが漁業が主な産業である沿岸の過疎地域であるとしても、世界第3位のGDPを誇る日という国の一部であることには変わりありません。突然の大震災により発展途上国のような生活水準を余儀なくされてはいますが、長期間にわたってその生活を続けられるはずもなく、一刻も早く先進国たる日としてふさわしい生活水準を取り戻す必要があります。以下、そのような観点から考慮すべき論点について思いつくままメモしておきます。

  • machineryの日々 不満を吸収する言説の危うさ(追記あり)

    01« 1234567891011121314151617181920212223242526272829»03 この件についてはいつかまとめておかないとなと思いつつ、ちょっと扱いを間違えるといろいろやっかいそうなので筆が進みませんでしたが、前回エントリのコメ欄で再度HALTANさんに取り上げていただいたこともありますし、この機会を利用して現時点の考えなどまとめておきたいと思います。 まずは、前回エントリに通公認さんからいただいた二つ目のコメントにお答えしておくと、 「中には」と書いている時点で、部分の話を全体に適用しているわけで、すっかり斜め天誅状態です。「○○氏が嫌い」と素直に言った方が良いのではないかと。それに、俗にリフレ派といっても、政治結社でもなんでもなくて、金融政策の重要性を強調している人たちなだけなわけで、たまたま経済政策に求めるファーストプライオリティーが一緒なだけなわけで

    microtesto
    microtesto 2010/11/30
    うむ
  • machineryの日々 失業者同士?

    (以下略) (別紙) 「新成長戦略実現に向けた3段構えの経済対策 ~円高、デフレへの緊急対応~[PDF] (平成22年9月10日)」(首相官邸) ※ 以下、強調は引用者による。 ちょっとややこしいんですが、失業者を雇用することを目的とした雇用創出の基金と呼ばれる事業には、大きくふるさと雇用再生特別基金事業(pdfファイルです)、緊急雇用創出事業(pdfファイルです)、重点分野雇用創造事業(pdfファイルです)いう三つのくくりがあって、そのうち三つ目の重点分野雇用創造事業はさらに重点分野雇用創出事業と地域人材育成事業の二つに分かれて、さらに地域人材育成事業のうちには「働きながら資格を取る」介護雇用プログラム(pdfファイルです)という事業が含まれています。で、今回拡充されたのは、重点雇用創出事業と地域人材育成事業(「働きながら資格を取る」介護雇用プログラムを含む)からなる重点分野雇用創造事業

  • machineryの日々 焼け野原に何を期待するのか?

    07« 12345678910111213141516171819202122232425262728293031»09 やっと最近落ち着いてきましたので、ボチボチと更新していきたいと思います。といっても、あまりに間が開きすぎて、しかもこの間いろいろとありましたので、何を書いたらいいのか迷うところですが、とりあえず当座の話題はこれですね。 【河合雅司の「ちょっと待った!」】小沢氏の罠? 社会保障費の交付金化 (2/4ページ) 2010.9.4 12:00(産経ニュース) 小沢氏は「市町村にお金と権限を任せて、それぞれの市町村で老人医療はどうする、介護はどうするというような知恵を出して、お金を有効に使い、自分たちのふるさとを作り上げていくのが、将来、いいと思う」とも語った。地方自治体の創意工夫の余地を広げれば、やる気のある市町村では、社会保障費の効率的運営につながる可能性もあると言いたいよう

  • machineryの日々 中間プロセスはムダ?

    07« 12345678910111213141516171819202122232425262728293031»09 すでに先月のエントリになってしまいましたが、山形さんの数多い名言の一つの「みんなでいいアイデアを出しましょう、というのは政策でもなんでもありません」というのが、その当時破竹の勢いで支持を伸ばしていた「みんなの党」に対するアイロニーであったことは、まあ今さらいう必要もないですね。そのエントリでも書いたとおり、「みんなでいいアイデアを出しましょう、というのは政策でもなんでもありません」の典型がチホーブンケンとかチーキシュケンなわけでして、そういった議論に特徴的なのが、インプットとアウトプットの中間プロセスがムダであるという認識です。というわけで、ちょっと長くなりますが以下で間接部門としての政府の役割を考えてみます。 これも繰り返しになりますが、政府の役割を経済学の言葉で説明

  • machineryの日々 大雑把な割り当て

    07« 12345678910111213141516171819202122232425262728293031»09 なかなか時間がとれなくて流れに乗れないのですが、前々回のエントリで取り上げたbewaadさんのところで動きがあったようですね。まあそれはそれとして、ちょっと気になったのがHALTANさんの政策割り当てについての議論です。 結局、前にも書いたように日のリフレ派(ネットリフレ派)は「政策割り当て」を口実に上の「元信州大全共闘議長氏」「ダース・ベイダー脱藩官僚氏」のような人たちに利用されただけでしょうね(陰謀論的にどうこうではなく、様々な人脈やタイミングの偶然が重なって何となくそうなってしまった→id:HALTAN:20100606:p1) 「[無題]日的先進国病→国家崩壊?(2010-06-12)」(HALTANの日記) ※ 以下強調は引用者による。 そもそもいわゆる「

  • machineryの日々 みんなで考えること

    07« 12345678910111213141516171819202122232425262728293031»09 前々回エントリで引用させていただいた山形さんのこの部分ですが、実は前回エントリともつながっておりまして、その前々回エントリで引用した後の部分を引き続き引用させていただきます。 5. そもそも経済政策とはどんなものか。 (略) でも、みんなでいいアイデアを出しましょう、というのは政策でもなんでもありません。「それじゃダメだと言っている」でもダメなのです。なにがいいのか、だれが、なにをするべきかを、おおまかな枠組みでもいいから提示しないと。 (略) 6. で、小野善康は、ぼくの批判に答えているか? (略) これは批判でもありますが、同時に自戒でもあり、自己批判でもあります。土地について、ぼくもまったく類似の議論をすることがよくあります。地価が下がっているのに対し、「保有税減

  • machineryの日々 エンジニア軽視

    02« 12345678910111213141516171819202122232425262728293031»04 事業仕分けの第一部が終わってマスコミでも仕分け人当事者などによる感想戦が繰り広げられてますけど、特にチホーコームインの方々のブログでは事業仕分けにおおむね肯定的な評価が多いように思います。その理由としては、大きく分けて ○そのくらいの査定なんて地方自治体でも財政当局がやってるのに、それに満足に答えられない官僚は情けない ○霞ヶ関は実際の現場を知らないから事業の必要性を説明できない ○官僚の天下り先に事業費を流すからムダになるんであって、もっと地方に財源をよこせばいいのに ○各省が持っている特別会計にはまだまだ余裕があるんだから、財源はそっちから持ってくればいい というようなところではないかと。 特にリンクはしませんが、こういう感想を見ていると、上達すれば見えるものが見え

  • machineryの日々 紛争になってからではもう遅い

    〔注〕 (1)( )内は特定独立行政法人等関係件数で内数 (2)取下げ等には不開始を含む。 「調整事件取扱状況」(中央労働委員会) 不当労働行為事件では終結計の事件数が400件前後、調整事件では終結の合計が400~500となっておりますので、全都道府県労委で年間850件くらい処理するとして単純に平均すれば、一都道府県労委当たり年間18件程度の集団的労使関係紛争を処理している計算になります。ただし、実際は東京や大阪など人口の多い都道府県に事件数が偏重しますので、個別に見れば年間に数件しか事件を処理しない労働委員会のほうが大多数となります。 となると、「そんな仕事のない組織なんかムダだ!」とおっしゃる議員さんやらオンブズマンの方々から「ムダの排除」の象徴としてやり玉に挙げられてしまい、地裁レベルではありますが委員報酬の月額支給を差し止める判決が出されたりしております。 「行政委員報酬「月額支給

  • machineryの日々 デモクラシーの本質と価値

    02« 12345678910111213141516171819202122232425262728293031»04 さて、政権交代祭のグランドフィナーレを迎えたところですが、まあ個人的には政権交代そのものはどうでもよくて、チホーコームインの身としては民意至上主義政権が進めるチホーブンケンがどうなるのかという辺りに興味があります。といっても、これまでにもチホーブンケン教のカルト具合についてはさんざん書いてきましたので、ここは古典として法実証主義を採用した「純粋法学」で有名なケルゼン(Wikipedia:ハンス・ケルゼン)による地方分権論を確認してみます。 一応補足しておくと、法実証主義(Wikipedia:法実証主義)というのは、あらゆる規範の上位に正しい内容を持つ自然法が存在するとする自然法論と対立する概念で、そういった形而上的だったり道徳的な規範ではなく、実定法の中にのみ規範を求め

  • machineryの日々 「足による投票」の使い方

    02« 12345678910111213141516171819202122232425262728293031»04 HALTANさんのところで「足による投票」という言葉が使われているんですが、この言葉は経済学で使う概念とは違う意味で使われることが多いようです。HALTANさんには恐縮ですが、HALTANさんのエントリを題材としてその辺の違いを書いてみようと思いますので、一応用語の使い方には正確を期すべきだろうということでご了承ください。 ただし「分権」がまずいのは三位一体の改革と都道府県・市区町村への権限移譲で急激な「足による投票」が行なわれてしまうこと(id:HALTAN:20090208:p1) この余波で市街地・大都市部の再開発も停滞し日全体が経済成長できなくなる可能性は高い。国土計画は野放図な「足による投票」で行なうのではなく、あくまで責任を持って中央政府が統括的に行なうべ

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