ウェブ魚拓は、ウェブページを引用するためのツールです。ブログや掲示板に、記録した魚拓のURLを貼って利用できます。
12月末、イラクのフセイン元大統領が絞首刑に処せられた。罪状は人道に対する罪。フセイン氏の異父弟で情報機関トップのバルザン・イブラヒムとアワド・バンダル元革命裁判所長官も、同様に翌1月に処刑された。途中、弁護人3人が殺害され、裁判長がイラク政府高官による法廷介入を理由に辞任、死刑執行時にシーア派の執行人らが元大統領を罵倒している映像が流出するといった波乱の展開に、果たしてこれが正義の裁判なのか、疑問に感じた人も多いのではないだろうか。 「人道に対する罪」は国際法上の犯罪で、戦時法規違反(狭義の戦争犯罪)、ジェノサイド罪と並んで広義の戦争犯罪に含まれる。これは「組織的または大規模な攻撃の一環として行われる民間人に対する非人道的な行為」(国際刑事裁判所設立規定7条)で、殺人、大量殺人、奴隷化などが含まれる。第二次世界大戦後に、連合国がユダヤ人を虐殺したナチス・ドイツの指導者の責任を追及するニュ
イラクのフセイン元大統領への死刑判決が五日に出たことで、昨日は日本の大手紙もそれぞれ社説で扱っていたが、産経新聞社説を除いて奇妙な印象を持った。 まず事実関係の確認からだが、今回の判決は、通称「ドゥジャイル事件」と呼ばれている、一九八二年にドゥジャイルで起きたシーア派住民一四八人を虐殺したとされる事件についてだ。問われている裁判判決の最初のものでしかも一審に過ぎないのだが、各紙社説は死刑判決が出たことでこれで裁判は終わったかのような論調を示していたように思われた。 朝日新聞社説”フセイン判決 疑問はぬぐえない”(参照)では事実認識に決定的な間違いはないが、次の文脈からはこの裁判の限定性また裁判というものをよく理解してないように思われた。 もう一つの大きな疑問は、ほかにも問われるべきことがあるのではないかということだ。住民らの弾圧、虐殺などの罪を問うのは当然としても、元大統領の最も大きな罪は
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く