製作者:指宿信 (成城大学法学部教授) 本ブロッグの記述を無断で転載 することを禁じます。 Makoto Ibusuki©2012 指宿 信 著 被疑者取調べ録画制度の最前線 可視化をめぐる法と諸科学 発行: 2016年6月30日 価格(税抜): 4,500円 法律文化社 ISBN: 978-4-589-03774-9 指宿 信 監修 リーガル・リサーチ〔第5版〕 発行: 2016年3月 価格(税抜): 1,800円 日本評論社 ISBN: 978-4-535-52162-9 指宿 信 監訳 アメリカ捜査法 発行: 2014年5月20日 価格(税抜): 13,000円 ISBN:978-4-902625-94-3 ジェニファー・トンプソン-カニーノ,ロナルド・コットン,エリン・トーニオ 指宿 信 ・ 岩川直子訳 とらわれた二人 無実の囚人と誤った目撃証人の物語 発行: 2013年12月
私も観ました。 (裁判所書記官) 2007-01-31 00:51:00 私も令状宿直を終えて,この映画を観ました。非常に考えさせられる作品でした。私は,これまでに観た裁判映画の中では最もリアリティを感じましたし,聴衆に対して変な媚びがなく,手加減なしに刑事裁判の抱える問題点を指摘していると思いました。確かに,この作品では裁判官がかなり悪役になっており,気の毒な面もありますが,司法に携わる人々が陥りがちな独善やこの世界での「常識」を再考させられる面が多いと思います。私は,映画を観ていて,幾つもの場面で頭の中に「?」がつき,帰りに思わず刑事訴訟法の教科書を買って帰って読み直してしまった程です。例えば,本件は本当に私人による現行犯逮捕といえるのかとか,令状もなしに手に付着した繊維を採取するなんて違法捜査も甚だしいじゃないかとか,勾留でどうして否認している被疑者に当番弁護士制度を説明しないのかと
加藤厚子著『総動員体制と映画』(新曜社、2003)は、「総動員体制」と「映画」との関係というよりは、「総動員体制」という状況における「映画」について記されている。また、ここで言われる「映画」とは、個別の映画作品でなく、映画産業と言ったほうがより正確になるだろう。 全体は三部構成となっており、「第一部 総合的映画統制への模索―映画国策への道」、「第二部 映画国策の確立と戦時国民動員の実施」、「第三部 映画国策による国民動員の限界」という題目が掲げられ、それぞれは映画統制における「樹立期→展開期→崩壊期」(p.265)に対応していると言える。 「総動員体制」と「映画」という二つを見るときに本書は、たとえば櫻本富雄の『大東亜戦争と日本映画 立見の戦中映画論』(青木書店、1993)で見られるような「官庁=加害者、映画会社・製作従事者=被害者」(p.9)という善悪二元論の図式を採用しない。もちろん、
はてなグループの終了日を2020年1月31日(金)に決定しました 以下のエントリの通り、今年末を目処にはてなグループを終了予定である旨をお知らせしておりました。 2019年末を目処に、はてなグループの提供を終了する予定です - はてなグループ日記 このたび、正式に終了日を決定いたしましたので、以下の通りご確認ください。 終了日: 2020年1月31日(金) エクスポート希望申請期限:2020年1月31日(金) 終了日以降は、はてなグループの閲覧および投稿は行えません。日記のエクスポートが必要な方は以下の記事にしたがって手続きをしてください。 はてなグループに投稿された日記データのエクスポートについて - はてなグループ日記 ご利用のみなさまにはご迷惑をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。 2020-06-25 追記 はてなグループ日記のエクスポートデータは2020年2月28
冤罪を起訴してしまったわけですから、いわゆる「誤起訴」であり、捜査に臨む姿勢も見るに耐えないものがありましたね。 ただ、検察官の皆が皆、あのような人ばかり、というわけではありません。 日本の刑事裁判における有罪率の高さ、ということが、最近は、悪い方向で注目されていて、確かに、そのように指摘されるのも無理からぬところはありますが、捜査が徹底的に行われることで、起訴が慎重に行われ、無罪になる事件がごくわずかになっている、ということも、確かに言えると思います。 起訴、不起訴を決定するにあたり、検察官が裁判官のような立場に立って、収集した証拠(積極証拠及び消極証拠)を評価し、そこで、1度、裁判(裁判そのものではありませんが)を行っている、と言うと、わかりやすいでしょう。 上記の映画では、そういった良い意味でのフィルタリングに失敗しており、捜査の失敗、ということが言えると思います。 ただ、そのような
映画『かもめ食堂』の予告編をたまたま見たところ、舞台がフィンランドのヘルシンキだとわかって、俄然興味が湧いてきた。早速DVDをレンタルして見てみたのだが、淡々とした人と人との距離感をベースに、乾いたユーモアとペーソスを静かに織り込んだ作品で、なかなかよかった。一人でフィンランドに渡り、「かもめ食堂」を始めたサチエ(小林聡美)は、開店一ヶ月もの間、客が一人も入らないにもかかわらず、滅入る様子もなく、淡々とマイペースで生きているようにみえる。時々通りすがりの主婦たちが立ち止まって、ガラス越しに店の中を覗きながら、サチエのことを「あれは子どもかしら」などと噂しているのが、何か「万国共通の光景」のようで面白い。彼女たちは妙な外国人が始めた店に不審感と好奇心がない交ぜになった気持ちを隠せないのだが、入ってみる具体的なきっかけがまだ掴めないのだろう。やがて日本のアニメおたくの青年トンミが初めてこの店に
CNNでトニー・ブレアの記者会見を見る。自分でさくさく仕切って能弁に答える姿は変わらないが、みるからに老けた。過激なムスリム司祭の国外追放案に関して、なんども「ここに来たからにはここに従ってもらわないと、それだけだ」とくりかえし、「どこが追放と寛容の境界なんだ」という質問に対しては、「コモンセンスだ、それがイギリスだ」とくりかえす。べつに異様なことを言っているわけではないが、全体の態度が異様に弁明じみている。自分で言いたいわけではないことを、しかしそれを言うしか選択肢がないから、それ以外の方策がないから言っている、という雰囲気が濃厚。「現実主義」の哀れな姿というべきだろうか。共感する部分がないではないが。 虹の彼方に―レズビアン・ゲイ・クィア映画を読む 作者: 出雲まろう出版社/メーカー: パンドラ発売日: 2005/07メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 3回この商品を含むブログ
日06-234 ★★★★★ <東宝試写室> 2006年11月15日鑑賞 2006年11月18日記 私のケイタイは珍しくカメラ機能なし。それは私にはその機能が必要ないということもあるが、それ以上にあらぬ疑いをかけられるのを防止するため・・・?また、やむをえず乗る満員電車では必ず両手を上に・・・。今ドキ、それぐらいの防衛本能を働かせなければ、この映画の主人公のようになる可能性が・・・。2009年までの裁判員制度の実施を控えた日本において、これぐらい丁寧に刑事裁判の実態を紹介した映画は貴重だから、大学はもちろん国民一般の勉強ネタとして是非ヒットして欲しいもの。私としても講義・講演の教材としてせいぜい活用しなければ・・・。 本文はネタバレを含みます!! それでも読む方は下の「More」をクリック!! ↓↓↓ ここからはネタバレを含みます!!ご注意ください!! ↓↓↓ 監督・脚本:周防正行 金子徹
映画そのものは見てもいないわけですが、あちこちで盛り上がり始めているのでちょっと一言。例の、前田有一氏曰く「すべての男が見るべき大傑作」、磯崎先生曰く「他人にどうすすめてよいのか分からない」と悶絶されるところの、あの映画でございます。 まあ、いろいろな意味でフジテレビ亀ピーGJ、なんでしょうね。素直にそう思います。痴漢えん罪がどうこうというのでなく、司法というのがいかに不条理な世界であるかというのを、これから4年以内に「裁判員制度」が始まる前に、国民の皆さんがよく知っておいた方がよろしかろうと。 知ったからどうこうなるものでもありませんが。 不肖私もこの前とある刑事事件で地元の警察に原告側証人として呼ばれ、調書作りにつき合わされたのですが、いやもうなんというか「職業としての司法」というのはこういうものかと絶句致しました(警察は厳密には行政ですがね)。最近は公務員に成果主義導入とか話題になっ
賃貸暮らしのわが家の地震対策【揺れから命を守る編】 以前のブログでも記載した、防災の優先順位に基づいて対策を進めています。まだ手をつけられていない部分もありますが、ある程度まとまってきたのでざっくりとご紹介していきます。 優先順位別に改善していっているため、今回は主に地震の揺れ対策がメインになります。…
授業で使おうと思って、何巻か手元にあるうち適当に目についた巻の Keeping up Appearances のヴィデオをつかみ、川辺のピクニック、ではなく、"waterside supper with riparian entertainments" に出かける回に決める。このまったく周囲を目に入れない、傍若無人を悪趣味ワンピースに詰め込んだ破壊神ともいうべきヒヤシンス・バケットおばちゃん(本人は自分のことを、後ろにアクセントをおいて「ブーケー」と呼ぶ)、わざわざシェリダンの辞書を引いて riparian という語を探し、意気揚々と「素晴らしい自然と川を楽しみに」出かけるのだが、川にはショベルカーが入っていて気分もなにも……。もろワーキング・クラスの妹夫妻(バケツに入れて冷やしたチョコバーを食べる前に自分の脇の下で拭ったりする)との対比がまたすさまじい。イギリスの俗物趣味を教える教材とし
It Should Happen to You (コロンビア1954、ジョージ・キューカー)。NYに出てきて、有名になるのが夢の普通の女の子にジュディ・ホリデイ。考えをまとめるときは靴を脱ぐ、というのが小ネタ。頑張って貯めた1000ドルで、コロンバス・サークルの大看板を借りて自分の名前をでっかく書いてもらうと、それが評判になってほんとうに有名人に……。彼氏のドキュメンタリー・カメラマンに若いジャック・レモン。チンパンジーの目線のショットを撮るために動物園の檻に入って観客に向かいサル真似をする場面あり。二人の住むアパートの廊下の奥行きがよい。ホリデイを「ふつうのアメリカン・ガール」として売りこむ石鹸会社の専務にピーター・ローフォード。ローフォードの車に乗って、自分の名前が書かれた看板の周りをなんどもなんども回るシーンのパンの開放感がすばらしい。ネタからいってもウォーホール的で、テレビのトーク
Fast-Talking Dames 作者: Maria DiBattista出版社/メーカー: Yale University Press発売日: 2003/03/11メディア: ペーパーバック クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る30、40年代ハリウッドの「早口で喋る」パワフルな女性像を讃える本。第1部が総論、第3部が『赤ちゃん教育』『新婚道中記』『ニノチカ』『ヒズ・ガール・フライデー』『レディ・イヴ』の作品論で、第2部にはそこから漏れた女優たち(ジーン・ハーロウ、キャロル・ロンバード、ジンジャー・ロジャース、マーナ・ロイ、ジーン・アーサー、クローデット・コルベール)が取り上げられている。強いていえばホークスの二本がモデルとして中心にある感じ。『赤ちゃん教育』はダーウィニズムとの関連で論じられている。進化論セックス・コメディといえば英文学ではショーの『人と超人』で、こ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く