超国籍資本主義 ウィリアム・ロビンソンとのインタビュー 〔Transnational Capitalism An Interview with William Robinson:Original Article in English/ZNet原文〕 ウィリアム・ロビンソン&エレフテロティピア〔William Robinson and Eleftherotypia〕;2007年4月13日 カリフォルニア大学サンタバーバラ校の社会学、グローバル・国際学、及び中南米とイベリア学〔スペインとポルトガルに関する研究〕の教授 ギリシャの新聞紙「エレフテロティピア」によるインタビュー 1.新たな形態の権力と新たな形態の抵抗を伴った、新たな段階への世界的な歴史的過渡期を私達は目の当たりにしている、と貴方は論じています。まず、現在の資本主義に関して目新しいことは何でしょう? この新たな時代の主な特徴は、真に
加藤哲郎(一橋大学・政治学) 1 「国家論ルネサンス」の回顧 久しく遠ざかっていた国家論の世界に、再び取り組まざるをえなくなった。もともと私の政治学の最初の著作は『国家論のルネサンス』(青木書店、1986)であった。その後も『社会と国家』(岩波書店、1992)、『国民国家のエルゴロジー』(平凡社、1994、『国境を越えるユートピア』と改題・改編して平凡社ライブラリー、2002)のほか、『アエラムック 政治学がわかる』(朝日新聞社)の初学者用「国家論」を旧版(1996)、新版(2003)と書いているから、国家論を忘れたわけではない。事辞典類を含めれば幾度も書き連ねている。しかし、1989年東欧革命・冷戦崩壊、91年ソ連崩壊あたりを境に、「国家とは何か」を真剣に考える機会は少なくなった。 ひとつは、その頃から理論としてのマルクス主義国家論に限界を感じ、むしろ第一次史資
近代哲学が前提とした主客二元図式は、近代過渡期には確固として存続することになった。〈世界―個人〉の図式は〈国家―個人〉の図式と類比的であり、「産業社会の構築」という外的目的に駆られた、ディシプリナリーな自己形成がイメージされやすかったためだ(他律を通じた自律)。対立が構成されるのは〈国家―個人〉を前提とする「労働者対資本家」という次元においてであった(旧左翼対旧右翼)。 だがソビエトの崩壊、グローバル化を背景として、国家による資本のコントロールが限界づけられた現在では、ディシプリナリーな動機づけ装置が無効化する。国家間での資本構成の差異が低減し(世界システムの変容、明確な国家目的が設定されえない)、個人を取り巻く社会的枠組みが多層化すると、個人と社会の関係性が不透明化するようになる(旧左翼とポストモダン左翼/国家共同体主義的旧保守とネオコン・ネオリベ)。さらに、そのことで実存的な内発性が一
最近グローバリズム関係のエントリが多かったので書店で目に付いたこの本をあまり期待せずに購入して読んだのだが・・よい意味で期待に反してとても面白い本だった。 あなたのTシャツはどこから来たのか?―誰も書かなかったグローバリゼーションの真実 作者: ピエトラリボリ,Pietra Rivoli,雨宮寛,今井章子出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2006/12/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 20回この商品を含むブログ (42件) を見る この本のタイトルだけを見ると以前取り上げた中国のビーズ工場のドキュメンタリーと非常に似通った発想によって書かれているように思える。しかし、ドキュメンタリーがビーズの消費者と生産現場という、グローバル経済の連鎖の両端の目に付きやすい部分を図式的に描いているのに対し、この本は、むしろその連鎖の中間、さまざまな労働運動や関税や輸入制限といった
With hindsight we may see 2006 as the end of Pax Americana. Ever since World War II, the United States has used its military and economic superiority to promote a stable world order that has, on the whole, kept the peace and spread prosperity. But the United States increasingly lacks both the power and the will to play this role. It isn't just Iraq, though Iraq has been profoundly destabilizing an
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