大阪ガスは約10年前、社内に独立採算制のデータ分析専門組織である「ビジネスアナリシスセンター」を設置した。現在9名が所属し、年間約30のプロジェクトを通して、大小100近いソリューションを提供している。その大きな特徴は、社内の全組織および関連会社に対して提案型の分析ソリューションを提供していることだ。ガートナー ビジネス・インテリジェンス&情報活用サミット2013で登壇した大阪ガス 情報通信部 ビジネスアナリシスセンター 所長で博士(工学)の河本薫氏が、データ分析においてIT部門に必要な取り組みと求められる人材について語った。 大阪ガスのビジネスアナリシスセンターは、IT部門に相当する情報通信部の内部組織だ。冒頭でも触れたように、その特徴は大きく2つある。 1つめが、社内の全組織と関連会社に対して分析ソリューションを提供していることだ。通常データ分析といえばマーケティング部門や製造部門など