今日、荻窪でG出版社の社長と打ち合わせをした後、二人でささま書店に立ち寄った。 「面白い本がありますよ」 105円コーナーで栗田書店発行のさまざまな出版社の社長による遺稿集を見つけた。 全部で8冊あり、中央公論社の嶋中、平凡社の下中、岩波書店の岩波茂雄ら、8人の創業者の遺稿が、それぞれ1冊にまとめられたものだ。 「これ、いい本なんですよ。どれを持っていたか忘れたなあ。全部買っていこう」 この足で帰省するという社長は、荷物になるのに買って行った。 出すところへ出せばけっこういい値段がつく代物だろう。 店内に入って、いつも通り現代史が並んでいる隅っこのコーナーへ行く。 すると、何処かで見かけた本が、棚の隙間に横になっている。 『知性の叛乱』山本義隆。 おおおおおおっ! ウソだろ! カバー、帯ともに完璧な初版本である。 ネットでは、状態が良ければ15000円がつけられてい