東日本大震災から7カ月が過ぎた。3月11日以来、ソーシャルメディアは、災害情報やニュースが高速度で送受信される情報インフラとして、定着しようとしている。「Twitter社会論」などの著書で知られ、ソーシャルメディアの最前線を走ってきたメディアジャーナリスト、津田大介さん(37)。震災後、積極的に被災地の取材を重ね、Twitterや Flickrなどを駆使して情報発信してきた。そして今、メディアの新たな可能性を模索し始めている。9月には、初めての有料メールマガジン「メディアの現場」を創刊。その目的は、「世界で一番かっこいいネットの政治メディア」を立ち上げること──。 被災地取材に没頭「リアルタイム紀行型ジャーナリズム」 震災直後から、精査した災害情報をTwitterで発信してきた津田さん。震災前には11万人だったフォロワー数は、一気に5万人以上増え、現在は20万人に届こうとしている。人々がい