前回はLINE、comm、Skypeの音声品質について調べました。音声遅延時間が長いからといって必ずしも音声品質が悪いとは言えないことが分かりましたが、音声品質が劣化する要因については詳しく見ていません。 そこで今回は、ネットワークの特性を変えながら遅延やパケット損失、揺らぎがどのような影響を及ぼすのか調べるために、その前段階としてオープンソースのIP-PBXである「Asterisk」を用いて測定用に閉じたVoIP環境を構築します。
前回はLINE、comm、Skypeの音声品質について調べました。音声遅延時間が長いからといって必ずしも音声品質が悪いとは言えないことが分かりましたが、音声品質が劣化する要因については詳しく見ていません。 そこで今回は、ネットワークの特性を変えながら遅延やパケット損失、揺らぎがどのような影響を及ぼすのか調べるために、その前段階としてオープンソースのIP-PBXである「Asterisk」を用いて測定用に閉じたVoIP環境を構築します。
前回はSkype、LINE、commの音声遅延を測定しました。今回はこれらの音声品質を測定します。測定環境は前回の図1の通りです。 通話品質の指標であるR値を求める 測定にはGLEAN Corporationの音声品質評価ソリューション「VoicePinger」と同製品の音声品質評価オプションおよびドイツOPTICOMの音声品質評価・解析ソフト「PEXQ」を使用、客観的に音声品質を評価するための最新手法であるPOLQA(ITU-T P.863)を用いて、通話品質の指標であるR値(ITU-T G.107 TTC JJ-201.01、関連記事)を求めます。 測定時に使用するリファレンスの音声も以前の特集と同様、モノラルでサンプリング周波数8KHz、量子化ビット数16ビット、再生時間約8秒のWAVファイルを使用します。 では早速、音声品質の測定結果を見てみましょう。各サービスの音声品質測定結果を
スマートフォンの普及とともに、LNEの「LINE」やディー・エヌ・エー(DeNA)の「comm」といった無料でチャットや通話などができるアプリが定着してきました。また、米Microsoftの「Skype」はパソコンやスマートフォンだけでなく、ゲーム機器でも使えるため、無料通話を利用するシーンはさらに増えていると思います。 2012年11月と12月に公開しした特集では、これら無料通話サービスのパケット解析や無料通話の音声品質に対する客観評価を実施しました(「LINEやcommの無料通話サービスを検証」「スマホで使える無料通話アプリの解析と通話品質の測定」)。今回は表1に示す無料通話サービスに対して、以下に示す測定条件で音声品質の測定を行い、通信環境が音声品質に与える影響を調べます。
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