Webページ中のリンクをクリックした際、意図するWebページに移動できなかったことはないだろうか。原因の1つが、Webページ制作者のタイプミスである。リンク先のURLが誤っている場合、「このサイトにアクセスできません」や「ページが見つかりません」といったエラーメッセージが表示される。 インターネット上には、そのような誤ったリンクが多数存在すると考えられる。もし攻撃者がそのリンク先と同じURLの「わなサイト」を用意しておけば、何も知らないユーザーを誘導できるのではないだろうか――。オーストラリア・クイーンズランド工科大学の研究者グループはその可能性を調べた。 研究者グループは、リンク先として誤って記述されたドメインのうち、誰にも使われていないドメイン(登録可能なドメイン)を「ファントムドメイン(幻のドメイン)」と命名。ファントムドメインへのリンクを「ハイジャック可能なリンク」としてその実態を