地球温暖化防止に向け、京都市が2008年度から提唱している合言葉「DO YOU KYOTO?」の意味を知らない市民が約7割に上ることが、市の調査で分かった。「環境に良いことをしてますか?」の意味だが、市は「広報不足」として、引き続き周知活動を進める。 合言葉「DO−?」は京都議定書の採択から10年後の07年、欧米で環境問題の専門家が使っているのを知り、市が各種イベントなどで広めてきた。 調査は昨年夏、「再生可能エネルギーの普及と省エネルギーの促進」をテーマに20歳以上の市民の男女3千人を対象にアンケート形式で実施し、1282人から回答を得た。 合言葉を知っているかを三択で聞いたところ、「知っている」が28・4%にとどまったのに対し、「知らない」が45・3%、「聞いたことはあるが、意味は知らない」が24・3%と、意味を理解していない市民が計69・6%だった。年代別では30代と50代、6
京都大は5日、「国際社会で活躍するリーダーの育成」を目標に掲げる全寮制の大学院「総合生存学館」(通称・思修館)を来春、新設すると発表した。5年制の博士課程で、定員は1学年20人。アルバイトをする暇がないほどの厳しいカリキュラムが予想され、原則として全学生に月額約20万円の「奨励金」を支給する。ただし、年間約60万円の学費は学生が負担する。 「総合生存学」は京大が新たに提唱する学問体系で、人類が生存し続けるために不可欠な地球規模の課題の解決方法を探る。文系・理系を問わない。入試は小論文や口頭試問(面接)で、学部で学んだ専門知識を踏まえ、自分の将来ビジョンを語ることが課される。 学生はキャンパス内の寮で生活し、授業なども寮で行われる。教授陣は24人(兼務含む)を予定し、学生個別の目標に合わせたカリキュラムを作成。授業はディベート(討論)形式が中心となる。また、在学中に海外での留学やインターンシ
マレーシア・ボルネオ(Borneo)島に建設されたバクンダム(Bakun Dam、撮影日不明、2009年12月16日提供、資料写真)。(c)AFP/Sarawak Hidro 【8月29日 AFP】激動するアジアの環境に関する優秀な報道に与えられる「Asian Environmental Journalism Awards(アジア環境ジャーナリズム賞)」の第1回受賞メディアに、フランス通信(Agence France-Presse、AFP)が選ばれた。 同賞はアジアの環境に関する調査・提言を行っているNGOシンガポール環境協議会(Singapore Environment Council、SEC)が行っているもので、今年が第1回目。23日に結果が発表され、AFPは3部門のうち「報道機関による優れた環境報道(Excellence in Environmental Reporting by a
印刷 メール 「死の灰」浴びた真珠の島 マーシャル諸島[掲載]「JICA's World」2011年3月号 バックナンバー海に出ればそこは太平洋のど真ん中。マグロやカツオなど回遊魚がたくさん捕れる。新鮮な魚を生のまま「さしみ」と呼んで、しょうゆもかけずに食べていた。 ヤシガニはとてもおいしい。島の人たちは大好きだ。乱獲で島の南側にしかいなくなった。 日没のひととき、日焼けした肌に優しい風が心を癒してくれる。子どもたちの歓声がピンク色に染まった空に吸い込まれてゆく。 メジット島。サンゴ礁のリーフが太平洋の荒波から島を守っている。核実験の行われたビキニ環礁から東に600キロ離れている。 子どもたちはのどが渇くとヤシの実のジュースを飲む。被ばくから40年以上が経過しても、メジット島ではココナツなどが通常の5〜10倍以上の「セシウム137」(放射性元素)などで汚染されていることが分かった。 島の女
20~30代独身ビジネスパーソンの平均年収はどのくらいなのだろうか。1都3県(東京、神奈川、埼玉、千葉)在住の人に聞いたところ、全体平均は424万円。男女別でみると、男性462万円に対し、女性は387万円であることが、アットホームの調査で分かった。住居別でみると、賃貸派が414万円に対し、持ち家派は520万円。持ち家派の方が年間106万円も多く稼いでいることが明らかに。 また金融資産(預貯金、株式などを含む)を聞いたところ、全体平均は466万円。男女別でみると、男性592万円に対し、女性は342万円にとどまった。平均年収は賃貸派よりも持ち家派の方が多かったが、金融資産についてはどうだろうか。賃貸派の464万円に対し、持ち家派は449万円。持ち家派の金融資産が少ない背景には、家の頭金を支払うために預貯金を崩したり、住宅ローンを繰り上げ返済したりして、お金を蓄えることが難しい状況があるのかもし
『「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか?』の出版記念対談第2弾。今回は、管啓次郎さんにご登場頂いた。比較文学者であり詩人である。今年、『斜線の旅』で読売文学賞(随筆・紀行賞)を受賞された。小説家・松浦寿輝氏は「管啓次郎は、ここ半世紀ほどの日本文学が所有しえた最高の文章家の一人であるというのがわたしの考えだ」と毎日新聞で評している。 カリブ海などのフランス語圏文学の専門家であり、明治大学大学院理工学研究科新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系教授でもある。現在の研究分野は「コンテンツ批評」と「デザイン人類学」。一言でいえば、とても多くの目を持った人だ。異文化問題への鋭い切り口は気持ちがいい。 この5月に出版された『野生哲学 アメリカ・インディアンに学ぶ』(小池桂一氏との共著)は、土地が人間にとって持つ意味を語っている。「あとがき」の一文にはこう記されている。
File Not Found. 該当ページが見つかりません。URLをご確認下さい。 お知らせ 事件・事故のジャンルを除き、過去6年分の主な記事は、インターネットの会員制データベース・サービスの「京都新聞データベース plus 日経テレコン」(http://telecom.nikkei.co.jp/public/guide/kyoto/)もしくは「日経テレコン」(本社・東京 http://telecom.nikkei.co.jp/)、「ジー・サーチ」(本社・東京、 http://www.gsh.co.jp)のいずれでも見ることができます。また、登録したジャンルの記事を毎日、ネット経由で会員に届ける会員制データベース・サービス「スカラコミュニケーションズ」(本社・東京、http://scala-com.jp/brain/) も利用できます。閲読はともに有料です。 購読申し込みは下記のページから
森が単一樹種になるのを防ごうと、在来種の苗木を育てる先住民族ら=マレーシア・サラワク州、「森の慟哭」から 環境に優しいとされ、食品や化粧品、バイオ燃料の原料などで需要が高いパーム油だが、日本の最大の輸入国マレーシアでは、アブラヤシ農園開発のために熱帯雨林が破壊されているという。「現状を知ってほしい」と、ジャーナリストと環境NGOがドキュメンタリーをつくった。 監督は京都府精華町出身で、香川県東かがわ市在住のビデオジャーナリスト中井信介さん(43)。ボルネオ島北部のマレーシア・サラワク州を舞台に、熱帯雨林がアブラヤシ農園に変わる現状と、森と共に生きてきた先住民族の怒りを26分のドキュメンタリー「森の慟哭(どうこく)」にまとめた。 先祖代々住んできた土地が農園に変わることに怒ったプナン人たちが林道にバリケードを張って抵抗する様子や、生活用水が農薬で汚染されたとして「水を得るのが難しくなっ
EV貸します 公用車のカーシェアが人気(1/3ページ)2010年12月30日 印刷 Check 電気自動車の充電の仕方などが説明された大阪市のEVカーシェアリング体験会=大阪市中央区、伊藤恵里奈撮影 エコと渋滞緩和の「一石二鳥」を狙い、公用車として買った電気自動車(EV)を市民と共有するカーシェアリングが全国の自治体に広がって、人気となっている。財政難で公用車を手放した大阪市も、温暖化対策としてEVを普及させようと、今月から業者を巻き込んでカーシェアの社会実験を始めた。充電スタンドの設置などに補助金を出し、業者にビジネスを続けてもらおうとする。 ◇ 29日午後4時過ぎ。京都市西京区の阪急桂駅近くのコインパーキングに、市のEV公用車でドライブを楽しんだ会社員の男性(48)が戻ってきた。市内の自宅からドイツ車のマイカーを運転し、午前10時ごろパーキングに到着。EVに乗り換え、四条烏丸や東山付近
平城宮跡を東西に横切る近鉄奈良線の移設をめぐって、県が初めて、県民や県外の観光客らを対象にアンケートを実施している。移設は長年の検討課題だが、ハードルは高いまま。県は県民らの生の声を参考材料にしたい考えだ。 近鉄によると、奈良線は1914年に上本町―奈良間で開通した。80年代に奈良市や県、当時の建設省、近鉄の4者が大和西大寺駅周辺の「開かずの踏切」解消を目指し、駅の高架化や宮跡内の線路の地下化などを構想した。しかし、膨大な事業費や文化財保護がネックとなって実現しなかった。 荒井正吾知事は3年前の知事選で、駅と宮跡内の線路の地下化推進を公約に掲げて当選。国土交通省が2年前に策定した国営公園化の「基本計画」は、景観や来園者の安全確保に配慮して線路の移設を前提とし、具体的な移設計画は「県が主体となって検討を進める」とまとめた。 ただ、移設には困難が伴う。県は近鉄と技術的に可能な移設方法を検
【動画】奈良・吉野チェーンソーで杉を伐採する仕事師=奈良県川上村、竹花徹朗撮影振り子の声とともに木材が競り落とされる=奈良県吉野町、竹花徹朗撮影川上村林業資料館「山幸彦のもくもく館」柿の葉寿し 法被姿の男たちが柏手(かしわで)を打ち、祝詞が続く。四方をサカキの枝で3度払い、杉の幹に神酒がまかれると、奈良県・吉野の山中でチェーンソーがうなりを上げた。 仕事師の男たちが、吉野杉の幹にくの字の切り込みを深々と入れ、木が倒れる方向を定める。反対側から幹の3分の1まで切り進めると、頭上から差し込む光に、噴き出した木くずが乱反射する。手おのでくさびをたたき込み、準備は整った。 樹高25メートル。幹にかけたロープを手動のウインチで少しずつ引っ張る。皮がたわみ、繊維がはぜる。木が山肌を打った衝撃は、百年の時が大地をたたく音に聞こえた。 吉野の三大林業家の一人、岡橋清元(きよちか)さん(61)
京都市は8日、2030年度までに温室効果ガスの排出量を1990年度比で40%削減する目標を明記した改正地球温暖化対策条例案を発表した。9月議会に提出し、来年4月の施行をめざす。市によると、40%削減を掲げた条例は自治体で最も厳しいという。 先進国ごとに温室効果ガスの削減目標を定めた京都議定書が採択された地である市は04年、自治体初の地球温暖化対策条例を制定。今年度までに排出量を90年度比で10%減らす目標を定め、08年度には11.6%削減を達成した。 改正案はまた、コンビニエンスストアや運輸業など温室効果ガスを大量に排出する特定事業者に対し、購入する社有車の一定割合をエコカーにするよう義務づける。新・増築する商業ビルやマンションなど床面積2千平方メートル以上の建築物には一定量以上の地元産木材の利用も義務化する。 市の担当者は「国際的にも温暖化対策の取り組みは進んでおり、さらにステップ
オールカラーで見せる風景と人 『ニッポンの風景をつくりなおせ』にはたくさんの写真が収められている。 梅原さんのデザインやコンセプトワークの写真はもちろんだが、「梅原真の作品集」らしいところは、「風景」という言葉をしっかりと表現してくれる素晴らしい写真と、梅原さんの仕事をかたちづくるさまざまな人々の素敵な写真が同じくらいたくさん入っているところだ。 それらの写真の良さを前面に出すため、本文はオールカラーにした。そこで、編集の作業としてひとつ大きな課題になるのは、色校正用の色見本である。写真の色がきちんと出ているか。実際のモノがある場合は、当然、現物があったほうが色の調整がしやすい。 色見本という動機とは別に、梅原デザインの商品がどんなものかできるだけ知りたい、食べてみたい、使ってみたいということもあり、近くで買えるものや取り寄せできるものを、徐々に集め始めた。 きっとこの本の読者も、食べたり
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く