在日クルド人がガイドを務め、企画にも関わった一般人向け東京近郊の「修学旅行」プロジェクトが13日から始まる。クルド人が多く住む「ワラビスタン」と呼ばれる埼玉県蕨市周辺や、東京・浅草の建築物の解体現場の訪問など、観光地巡りとはひと味違う独自のツアーだ。都市の姿を見直し、難民問題に関心を持ってもらうことを目指す。 企画は「新・東京修学旅行プロジェクト」で、演劇ユニット「Port(ポルト) B」を主宰する演出家・高山明さん(49)が主導。クルド人や日本人ら約50人が参加する予定で、15日までの3日間開催する。蕨市内でのクルド人による料理教室や、東京都墨田区の関東大震災朝鮮人犠牲者追悼碑の見学などもする予定。一部の旅程だけの参加も可能。これまでも台湾人やタイ人の視点のツアーを実施してきた。 5月に行ったワークショップ…