夏にかけてエルニーニョ現象が続く可能性が高くなっています。ニューギニアの東から太平洋東部では海面水温が平年より高く、積乱雲の発生が多い一方で、インド洋北部からフィリピンの東では、積乱雲の発生が少ないでしょう。偏西風は日本付近で平年より南を流れ、太平洋高気圧の日本付近への張り出しは弱い見込みです。地球温暖化の影響などにより、全球で大気全体の温度が高いでしょう。 北海道から九州(奄美を除く)の今年の夏は、梅雨前線や湿った空気の影響を受けやすいでしょう。6月と7月は梅雨らしく曇りや雨の日が多く、梅雨時の降水量はほぼ平年並みの見込みです。8月は平年に比べて晴れの日が少ないでしょう。盛夏を迎えても、太陽がギラギラと照りつける夏らしい日はあまり長くは続かないかもしれません。ただ、気温はほぼ平年並みの見込みです。晴れれば夏らしく猛烈な暑さとなる日や寝苦しい夜となったり、曇りや雨なら蒸し暑い日が多くなった