2012年に京都府亀岡市篠町であった集団登校事故から11年になった23日、遺族は亡くなった人たちの無念さを思いやった。現在も繰り返される悲惨な事故に心を痛め、根絶を切実に願った。 「幸姫ちゃんの悔しさと無念さを忘れてはいけないと思いながら手を合わせた」。亡くなった松村幸姫さん=当時(26)=のいとこ村岡麗菜さん(29)=福岡県大野城市=は、法要を終えて語った。交通事故のない社会を目指すため、同市で通学路の見守りや啓発などに取り組むNPO法人を昨年立ち上げた。父智明さん(65)は「奪われた命の語り部となってくれて心強い」と目を細めた。 遺族の思いとは裏腹に、現在も交通死亡事故は後を絶たない。幸姫さんの兄中江龍生さん(39)は「『事故が起きるのは仕方ない』と考える、社会そのものが問題なのではないか」と疑問を投げかけた。 昨年の4月23日には、北海道の知床沖で観光船が沈没し、乗客乗員20人が死亡
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