捜索願が出されていた兵庫県神崎郡在住の80代女性を交番へ送り届けたとして、同県警福崎署は、同県市川町の会社員、東森直樹さん(48)に署長感謝状を贈った。 11日午後6時ごろ、東森さんは長男(7)を車に乗せて帰宅中、女性を見かけた。雨が降るのに傘も差さず、民家のない方向に歩いて行くため車を降りて追いかけた。女性に行き先を尋ねると約15キロ先の姫路市内まで歩いて行くと話した。会話がかみ合わない部分もあったことから、車に乗せて交番へ向かった。長男も「寒くない?」と声をかけて励ました。 同署によると、女性は以前に住んでいた姫路方面を目指していたとみられる。同居の家族が目を離した間に家を出たといい、同日午後4時に捜索願が出ていた。 25日の贈呈式で、東森さんは「消防団で行方不明者を探した経験があり迷わず体が動いた。助けられてよかった」と振り返った。雨の夜は警察犬での捜索が難しいといい、竹迫博樹署長は