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  • ウィキペディア文学傑作のひとつ『トムラウシ山遭難事故』の絶望感が凄まじい「意識混濁で奇声を発する参加者たち」

    ジロウ @jiro6663 よく知らない街でとくに予定がない。◇中井治郎 amzn.to/3N67Aq8 ◇23年春から関東へ。しばしば京都にもおります◇連載 これからの<京都らしさ>onl.bz/1KuS5jC ◇連絡はDMまで◇新しい質問箱 querie.me/user/jiro6663 twitcasting.tv/jiro6663/show/ ジロウ @jiro6663 ウィキペディア文学の傑作のひとつ。軽装な登山客で賑わう夏山で18人のツアー客のうちガイドを含む8人が次々と衰弱して死亡する事故が発生。他の登山客らが「なんかこのグループ変だな?」と思いながら次々と追い抜いていくなか、彼らに何があったのか トムラウシ山遭難事故 ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88… 2023-10-07 17:10:05 リンク Wikipedia トムラウシ山遭難事故 ト

      ウィキペディア文学傑作のひとつ『トムラウシ山遭難事故』の絶望感が凄まじい「意識混濁で奇声を発する参加者たち」
    • 「ガウェインの結婚」を歴史の授業で使わないで!~中世の英文学と女性がもっとも望むこと - wezzy|ウェジー

      2023.12.30 18:00 「ガウェインの結婚」を歴史の授業で使わないで!~中世の英文学と女性がもっとも望むこと 2年ほど前に「世界史講義録」というウェブサイトの「最初の授業」という記事がバズったことがありました。これは高校世界史の授業初回で、アーサー王伝説の「ガウェインの結婚」をとりあげ、歴史は面白い……というような話の枕にするというものです。 詳しくはリンク先の元記事を読んでいただきたいのですが、非常にざっくり説明すると、アーサー王が敵の騎士から「すべての女性がもっとも望むことは何か」という問いを出され、それの答えが「自分の意志を持つこと」だったという話をネタに、「700年から500年くらい前の時代につくられた物語」なのに既に女性の人権に関係するようなトピックを取り扱っていて現代的だ……という内容です。 このウェブサイトの講義は、2009年発行の竹田青嗣『中学生からの哲学「超」入

        「ガウェインの結婚」を歴史の授業で使わないで!~中世の英文学と女性がもっとも望むこと - wezzy|ウェジー
      • 「アウラ、落語家になれ」アウラが落語家になる『葬送のフリーレン』の二次創作、怪文書なのに秀逸なストーリーが綴られたX文学の名作だった

        陽介 @052ysk アウラとフリーレン、双方の魔力を秤にかけた服従の天秤《アゼリューゼ》は、果たしてフリーレンへと傾いた。 勝利を確信し敵に背を向けたフリーレンは薄氷の刃の如き声でアウラへ命ずる。 「アウラ、落語家になれ———」 敗北の色に染まる頭が言葉の意味を理解するより早く、アウラの体は戦場から駆け出していた。極東の島国を目指して。 いくつもの船を乗り継ぎ辿り着いたこの国で、土地勘もツテも無いはずのアウラは何かに導かれるまま(あるいはこれもアゼリューゼの力だったのかもしれない)とある落語家の門を叩く。 泣き落とし。癇癪。時には掴みかかるなどしながら七転八倒三日三晩。テコでも動かぬ座り込みの果て、ついに入門を許可される。 これで落語家になれた。やっと解放される。フリーレン許すまじ。様々な感情が湧き上がるも体が言う事をきかない。 ああそうか、自分はまだ入門したに過ぎず落語家になった訳では

          「アウラ、落語家になれ」アウラが落語家になる『葬送のフリーレン』の二次創作、怪文書なのに秀逸なストーリーが綴られたX文学の名作だった
        • 大麻、少年の性被害、男らしさの病(松本俊彦)[第12回] 酒をやめられない文学研究者とタバコがやめられない精神科医の往復書簡

          依存症は、現代人にとって、とても身近な「病」です。非合法のドラッグやアルコール、ギャンブルに限らず、市販薬・処方箋薬、カフェイン、ゲーム、スマホ、セックス、買い物、はたまた仕事や勉強など、様々なものに頼って、なんとか生き延びている。そして困っている、という人はたくさんいるのではないでしょうか。 そこで、本連載では自身もアルコール依存症の治療中で、数多くの自助グループを運営する横道誠さんと、「絶対にタバコをやめるつもりはない」と豪語するニコチン依存症(!?)で、依存症治療を専門とする精神科医・松本俊彦さんの、一筋縄ではいかない往復書簡をお届けします。最小単位、たったふたりから始まる自助グループの様子をこっそり公開。

            大麻、少年の性被害、男らしさの病(松本俊彦)[第12回] 酒をやめられない文学研究者とタバコがやめられない精神科医の往復書簡
          • 「羊文学は東京の文化資本のある裕福な家庭で育った感じがするから信用で..

            「羊文学は東京の文化資本のある裕福な家庭で育った感じがするから信用できない」という趣旨のツイートを見てほんとうに辟易した。 僕は大学教授と元美術館学芸員のあいだに生まれて人生の大部分を東京で過ごし、大学院も出たのでその形容にどんぴしゃで当てはまるのだけれど、自分の意思で家庭や人生を選べるでもないし、出自を理由に自分の創作物に不信感を抱かるなんてたまったもんじゃないよ……。 誤解を避けるために言うと家庭環境や資本力がもたらす影響を否定しているわけではもちろんなくて、単にそれをその人への人格攻撃や信頼如何に持ち込むのは筋違いにもほどがあるでしょうって話。 FF外からくそほど絡まれるので補足するけれど僕は大学院まで6年間社会学の勉強をしてるから階級と文化の関係なんていまさらみなさんに説かれるまでもないし元来僕が自分の出自への引け目を強く感じる性分なのはツイートを追ってたらわかると思うんすよね……

              「羊文学は東京の文化資本のある裕福な家庭で育った感じがするから信用で..
            • 「百年の孤独」の後、逆張りしたい奴が読むべきラテンアメリカ文学6選

              「百年の孤独」読んだ後にこれを読むべきってネット記事が書かれ始めていて面白い。こういうの好きで、色々なジャンルでこの類の記事を読んで探求してる。だけど時々「いや確かに自分は素人なんすけど、もっと段階踏んだ後に読むべき、玄人向けのやつも読んで背伸びしたいんすよ!」と思う時がある。多分、そういうやつここにもいるだろ?そういう同類に捧ぐ。 エドゥムンド・パス・ソルダン/ 服部綾乃&石川隆介「チューリングの妄想」(ボリビア) 今、ボリビア、クーデター未遂があったとかで混乱してるらしいけど、そんな国を描いたテクノスリラー小説がこれ。“チューリング”ってある通り暗号やらインターネットやらサイバー犯罪やら色々先端技術出てきて、いわゆる魔術的リアリズムとかそういうの全然ない。つーか作者自身、ラテンアメリカ文学といえば魔術的リアリズムとかざけんなや!とか思ってこれ書いたとか書いてないとか。クソ分厚いけどオモ

                「百年の孤独」の後、逆張りしたい奴が読むべきラテンアメリカ文学6選
              • 「苦労が人間を気高くするというのは、事実に反する」こんな引用文がある「管理会計」の本。節の冒頭に文学作品や哲学書を引用していて楽しすぎる

                みもれ🌷 @mimorecchi 会社員。積み人。 遅読だけどマイペースで本を読む。 ただいま資格取得に向けて勉強中の受験生のため、読書関係の投稿は少なめ。

                  「苦労が人間を気高くするというのは、事実に反する」こんな引用文がある「管理会計」の本。節の冒頭に文学作品や哲学書を引用していて楽しすぎる
                • 文学部の人ってその学部で将来何になるの?→虎

                  Dishe - velled @ddddoooora 文学部楽そう問題で思い出したんですけど、理学部とか文学部とかの人達って「その学部で、将来何になるの?」って言われた時なんて答えてますか???

                    文学部の人ってその学部で将来何になるの?→虎
                  • “タワマン文学” 麻布競馬場さんが描くZ世代の本音とは | NHK | WEB特集

                    “Z世代の取扱説明書”という挑発的な宣伝文句で注目された小説、「令和元年の人生ゲーム」。 作者のペンネームは“麻布競馬場”。 覆面作家として活動し、ふだんは、フルタイムで働く会社員です。 コロナ禍でSNSに投稿した小説が大バズリしたことが作家デビューのきっかけでした。 デビュー2作目、32歳の若さで、ことしの直木賞の候補にも選ばれた、謎多き作家の麻布さん。 同じ32歳の私は(記者)どんな人なのかと興味を持ち、インタビューを申し込みました。 (科学文化部・堀川雄太郎)

                      “タワマン文学” 麻布競馬場さんが描くZ世代の本音とは | NHK | WEB特集
                    • ノーベル文学賞を受賞した作品が日本語訳がなく書店に並ばない状況が起きている

                      WAKEMI Akira @awakemi 京都にある大谷大学の教員。手持ちの時間と能力とを無視した好奇心に振り回されて、しばしば義務の履行を忘れる。基本的に独り言で、色んな性質のものがゴッチャです。あまり他人様にお見せできるようなものではないかも知れません。真宗大谷派恵日山長光寺の住職でもあります。 https://t.co/uc5p6MEwVA WAKEMI Akira @awakemi 今回のノーベル文学賞発表の報道で印象的だったのは、受賞者発表されても日本には書店に並べる日本語訳がないという状況だった。 ノーベル文学賞を受賞するほどの人は既にいくつもの賞を受賞していたりノミネートされていたりする。そういう人の作品が日本語に訳されていないというのだ。 2023-10-06 07:30:36 WAKEMI Akira @awakemi 文学は、外国語が日本語に最も翻訳されやすいジャンル

                        ノーベル文学賞を受賞した作品が日本語訳がなく書店に並ばない状況が起きている
                      • お見事! ロシア文学の抵抗 【沼野恭子✕リアルワールド】

                        つい最近、衝撃的な事実が明らかになった。 ロシアの翼賛的な愛国詩人だと思われていたゲンナジー・ラキーチンなる男が、じつは、正反対の立場、つまり反戦の活動家グループによって考案された架空の人物で、しかも、ラキーチン作と見なされていた「Z詩」(ロシアのプロパガンダ詩)が、1930〜40年代に書かれたナチ・ドイツの愛国詩をロシア語に翻訳したものだったというのである。 ラキーチンは、モスクワ大学文学部を卒業した49歳の教師という触れこみで、2023年7月よりロシアのSNSに詩を発表しはじめた。ただし、詩の作者が誰なのかについては言及しなかった。内容は、戦意高揚、自国礼賛、指導者崇拝など。翻訳に際しては原文の「ドイツ」を「ロシア」に変えるなど、最低限の変更しかしていないという。中には、ナチ映画の中で最も反ユダヤ的だといういわく付きの映画「ユダヤ人ズュース」の脚本を手がけたエーベルハルト・メラー(19

                          お見事! ロシア文学の抵抗 【沼野恭子✕リアルワールド】
                        • V林田『麻雀漫画50年史』(文学通信)

                          文学通信|多様な情報をつなげ、多くの「問い」を世に生み出す出版社 日本語・日本文学の研究書を中心に、人文学書全般を刊行する出版社、文学通信のブログ。 文学だけにこだわらず周辺領域も含め、意欲的に刊行していきます。 出版活動と同様に、webでも積極的に活動することで、多様な情報をつなげ、多くの「問い」を世に生み出していきたいと思います。 〒113-0022 東京都文京区千駄木2-31-3 サンウッド文京千駄木フラッツ1階101 電話03-5939-9027 FAX03-5939-9094 info@bungaku-report.com インボイス登録番号:T4011501023591 Tweet Share on Tumblr 5月下旬刊行予定です。 V林田『麻雀漫画50年史』(文学通信) ISBN978-4-86766-049-2 C0076 四六判・並製・564頁 定価:本体2,400円

                            V林田『麻雀漫画50年史』(文学通信)
                          • 文フリに現代の「文学とは何か」を見た

                            11月11日(ポッキーの日)、かねてより見物したいと思っていた「文学フリマ」に参加した。おのぼりさん感覚、文化祭感覚、そしてかつて開いていた僕の本屋「フィクショネス」感覚を、存分に味わうことができた。誘っていただいた破船房の仲俣暁生さん(当「マガジン航」の編集発行人)に、まずは感謝する。現場でも仲俣さんは大奮闘なさって、おかげで僕は楽ができた。 開場は12時の予定で、準備は10時からということだったが、僕たちが到着した時(つまり開場2時間前!)には、すでに来場者が行列を作っていた。東京流通センターをフルに使った会場は広かったが、個々のブースは狭かった。破船房もひとつのテーブルを半分だけ使うことができて、そこに仲俣さんや僕の本を、なるたけ見栄えよく並べて客を待った。 テーブルの残り半分を占める隣のブースは、11時を過ぎても人が来なかった。大きな段ボールがいくつも積んであるばかりで、他人事なが

                              文フリに現代の「文学とは何か」を見た
                            • 海外文学入門者に贈る海外文学の買い方、選び方、探し方【レーベル解説編】 - ウラジーミルの微笑

                              もうすぐ絶滅するというリアルの書店に寄せて(下) この記事は、海外文学の世界を渉猟するためのガイドマップとなることを目指している。 後編である本稿では、各出版社/各種レーベルの解説記事を載せている。なお、いずれも書き手の強い独断と偏見で書いているため、異なる意見もあるかもしれない。また、取捨選択をして書いているため、網羅性はない。そのあたりはぜひご容赦いただきたい。 前編には海外文学にまつわる基本情報を書いているので、そちらも併せてお読みいただきたい。 岩波書店 重版出来 言わずと知れた老舗出版社。我が国の「文庫」の創始者である。海外文学に関しては、「文庫書下ろし」*1が多いが、現代文学作品がまれに単行本で刊行されることもある。 出版社URL:https://www.iwanami.co.jp/ 直販サイト:なし(出版社サイトから注文は可) 岩波文庫 帯*2の色でジャンル分けをしており、白

                                海外文学入門者に贈る海外文学の買い方、選び方、探し方【レーベル解説編】 - ウラジーミルの微笑
                              • 世界文学の極北『フィネガンズ・ウェイク』邦訳版が復刊 翻訳不可能とされた迷宮的奇書

                                アイルランドの小説家であるジェイムス・ジョイスさんの代表作『フィネガンズ・ウェイク』日本語訳が、8月26日(月)に復刊する。 復刊するのは、英文学者である柳瀬尚紀さんが1993年に日本語訳を手掛けたもの。 翻訳不可能とされた歴史的奇書と、日本語表現の可能性と限界を切り開いた訳業が、30周年記念での復刊される。 後の文学の傑作にも影響を与え続ける小説家、ジェイムス・ジョイスジェイムス・ジョイスさんは、長編『ユリシーズ』や短編『ダブリン市民』などで知られる小説家。1941年に死去。 アイルランドの首都・ダブリンを舞台に小説を執筆し、20世紀を代表する重要な作品を多く残した。彼の死後も、後の小説家たちによる文学の傑作や、現代の芸術にも影響を与え続けている。 そして『フィネガンズ・ウェイク』は、ジェイムス・ジョイスさんの最後の作品。1924年に一部が発表され、執筆開始から約17年を経た1939年に

                                  世界文学の極北『フィネガンズ・ウェイク』邦訳版が復刊 翻訳不可能とされた迷宮的奇書
                                • 大学院博士後期課程の試験問題が「文学は役に立たないのか」についてだったが、ある回答をしたら「あなたの成績が一番良かった」と褒められた

                                  沖田瑞穂 神話学 @amrtamanthana 学習院大学大学院博士後期課程の試験問題が、「文学は役に立たないのか」について文章を書くことだったのですが、文学は人間の心から自然に湧き上がるものであって、役に立つか立たないかという問題は当たらない、と書いたら、後で「あなたの成績が一番よかった」と師匠に褒められました。 沖田瑞穂 神話学 @amrtamanthana 神話学者/文学博士/和光大学表現学部総合文化学科教授。著書『怖い女』『マハーバーラタ入門』『世界の神話』『マハーバーラタ、聖性と戦闘と豊穣』『インド神話』『すごい神話』『怖い家』など。お仕事の依頼はメッセージへ。https://t.co/CzkeQt6UeA

                                    大学院博士後期課程の試験問題が「文学は役に立たないのか」についてだったが、ある回答をしたら「あなたの成績が一番良かった」と褒められた
                                  • 大ヒット『呪術廻戦』から文学賞四冠『地雷グリコ』まで、螺旋進化する異能バトルと特殊設定ミステリのいまを解き明かす! | 偏愛・脳汁で日常を熱くするメディア ヲトナ基地

                                    偏愛・脳汁を語るサイト「ヲトナ基地」では、多数の「愛しすぎておかしくなるほどの記事」をご紹介してまいります。 ヲトナ基地で今回紹介する記事は「大ヒット『呪術廻戦』から文学賞四冠『地雷グリコ』まで、螺旋進化する異能バトルと特殊設定ミステリのいまを解き明かす!」。海燕さんが書かれたこの記事では、異能バトルと特殊設定ミステリへの偏愛を語っていただきました! 「どんな者だろうと人にはそれぞれ その個性にあった適材適所がある 王には王の…… 料理人には料理人の…… それが生きるという事だ スタンドも同様 「強い」「弱い」の概念はない」 荒木飛呂彦『ジョジョの奇妙な冒険』 「面白そうですね」 伸びきったカーディガンを着た少女は、机の上で指を組み、対戦者に隙だらけの笑みを投げた。 「詳しいルールを聞きましょうか」 青崎有吾『地雷グリコ』 火花散らす戦い。いまも昔も、少年マンガの華は「バトル」である。かつ

                                      大ヒット『呪術廻戦』から文学賞四冠『地雷グリコ』まで、螺旋進化する異能バトルと特殊設定ミステリのいまを解き明かす! | 偏愛・脳汁で日常を熱くするメディア ヲトナ基地
                                    • 科学とSFの相互発展の歴史を、小説、映画、ドラマなど多方面から描き出す──『サイエンス・フィクション大全 映画、文学、芸術で描かれたSFの世界』 - 基本読書

                                      サイエンス・フィクション大全 映画、文学、芸術で描かれたSFの世界 グラフィック社AmazonSF、サイエンス・フィクションとはサイエンスとついているように基本的には科学をテーマ・取り扱ったフィクションのことを指す(科学を扱わなくてもSFに分類されるが、今回は細かいことはどうでもいい)が、科学を扱う以上その内容は現実の科学の発展に影響を受ける。たとえば、火星や月が明確に観測される以前は人々の空走の中ではそこに生命が満ちているフィクションがよく描かれていたが、鮮明な画像、観測結果が出回るにつれて火星や月に生物がいる物語は描かれなくなっていった。 一方で、SFは影響を受けるばかりではなく、現実の科学にも影響を与えてきた。多くのロボット学者は昔はアトム、今はドラえもんに影響を受けてその道を志し、琥珀の中の蚊が吸った血から恐竜の復元が試みられた物語『ジュラシック・パーク』の大ヒット後は、多くの学者

                                        科学とSFの相互発展の歴史を、小説、映画、ドラマなど多方面から描き出す──『サイエンス・フィクション大全 映画、文学、芸術で描かれたSFの世界』 - 基本読書
                                      • 文学は精神に作用するテクノロジーだ『文學の実効』

                                        「文学は役に立たない」という人がいる。 データに基づく科学とは異なり、文学は主観的な解釈をベースとしており、客観性・再現性は低い。小説を読んでも、実用的ではないという主張だ。 そんな人に真向勝負を挑んでいるのが、本書だ。 文学作品が人の心を動かすとき、脳内で起きている変化を神経科学の視点から解き明かす。感動は主観かもしれないが、客観的に計測でき、かつ再現可能なテクノロジーだと説く。 著者はアンガス・フレッチャー[Angus Fletcher]、神経科学と文学の両方の学位を持ち、スタンフォード大学で教鞭をとり、物語が及ぼす影響を研究するシンクタンクの一人である。 『オイディプス王』『ハムレット』『羅生門』『百年の孤独』など具体的な作品を挙げて、それらが脳のどの領域にどう作用し、それがどのような効果を及ぼしているかを説明する。 もちろん、受け継がれてきた作品は、それぞれの時代背景を反映している

                                          文学は精神に作用するテクノロジーだ『文學の実効』
                                        • 増田文学2023 100選+α

                                          No.ブクマ数タイトルカテ(タグ)備考11429ホストやってたけど普通はサイコパスになれんよ増田21327東京に住んでいない俺がどこで文化を享受しているか増田31297anond:20230927002433増田文学ハッタショ私と先生とマホちゃん41206先輩から聞いた中庸が深かった増田5120150代独り身おじさんの自分語り人生61014税務官僚だった頃の思い出 Part1/3増田71007定年した親父が覚醒して熟年離婚が回避された増田81002嫁に内緒でテレワーク中にウーバーイーツ配達員を1ヶ月やってみたらアナ...増田文学9892魅惑のデパート搬入口の世界増田10871いいなと思うもの増田11867人生マジで駄目になってきた人生12829anond:20230309173621増田娘が大学に合格した13811明日から私は一人で寝る育児14770子どもがいない人生15763嫁のご飯の食

                                            増田文学2023 100選+α
                                          • フェミニズム文学批評とかいう文学批評の中でも特にカスみたいな評論の分..

                                            フェミニズム文学批評とかいう文学批評の中でも特にカスみたいな評論の分野。最近はアニメ・ゲームなどのサブカルコンテンツにも手を伸ばしている。最近も某フェミニストが某ゲームは女性を貶めるものと批判していた(彼女の場合あまりにも的外れなことを言っていたのですぐに論破されていたが)。 こういう批評がまかり通ってしまうと、今度は女性向けコンテンツも萎縮させてしまうおそれがある。私は女性であり、男性をケモノ化させたり、凌辱したりするようなえげつないR-18コンテンツも好む。これは彼女らが批判しているコンテンツの男女をただ逆転させただけのものだ。フェミニズム文学批評のせいで、これらが非公開になったらと考えるととても辛い。 文学や芸術作品を規制してなにか世界が変わるとも思えないので本当にやめて欲しい。

                                              フェミニズム文学批評とかいう文学批評の中でも特にカスみたいな評論の分..
                                            • 文学フリマ東京、一般入場を有料化 東京ビッグサイトでの開催も発表

                                              文学作品の展示即売会「文学フリマ」が、2024年5月19日(日)の「文学フリマ東京38」から、東京開催時の一般入場を有料化すると発表した。 併せて、2024年12月1日(日)の「文学フリマ東京39」は、東京ビッグサイトで開催されることも明らかになった。 “自分が文学と信じるもの”が集まる展示即売会「文学フリマ」 「文学フリマ」は、プロ・アマもジャンルも問わず、小説・評論・研究書・詩歌・ノンフィクションなど、あらゆるジャンルの文学作品が集まる展示即売会。 九州から北海道まで全国8ヶ所で年9回開催されており、会場には個人・出版社問わず、同人誌や商業誌が並ぶ。 ホストが失恋同人誌で「文学フリマ」へ 禊のような思いで参加した理由 「ホストは、恋愛でもひとりの女の子に固執してはいけないんです」 ホストたちの“失恋話”を集めた同人誌『失恋ホスト』が、11月24日に東京流通センターで開催の『第二十九回文

                                                文学フリマ東京、一般入場を有料化 東京ビッグサイトでの開催も発表
                                              • 「お盆は帰ってくるの?」エリート息子に見放された孤独な母を描くタワマン文学の新作が、ここ最近のツイッターを凝縮している

                                                窓際三等兵 @nekogal21 「お盆は帰って来るの?」。老眼鏡をかけ、息子の悟に送ったLINEを改めて読み返す。1週間経つが、画面には「既読」という小さな文字だけが表示されている。冷蔵庫の中では、もしかしたらと買っておいたスイカやビールが虚しく冷える。甲子園の実況の声だけが響く一軒家は、1人で過ごすには広すぎる。 窓際三等兵 @nekogal21 「やっぱり悟くんは出来が違うわね」「本当に将来が楽しみね」。群大卒の教師と群女卒の専業主婦という平凡な遺伝子から生まれたとは思えぬほど、できた息子だった。ママ友に褒められるたび、鼻が高かった。前橋高校を卒業し、現役で東大へ。敷かれたレールを苦もなく進む悟の背中が誇らしかった。 窓際三等兵 @nekogal21 ボタンを掛け違えたのはいつからだろう。「就職はどうするの?県庁?群銀?弁護士事務所もいいわよね」。悟の大学3年生の夏。何気なく聞いたつ

                                                  「お盆は帰ってくるの?」エリート息子に見放された孤独な母を描くタワマン文学の新作が、ここ最近のツイッターを凝縮している
                                                • 「困った人」は「困っている人」――自己治療と重複障害(松本俊彦)[第8回] 酒をやめられない文学研究者とタバコがやめられない精神科医の往復書簡

                                                  依存症は、現代人にとって、とても身近な「病」です。非合法のドラッグやアルコール、ギャンブルに限らず、市販薬・処方箋薬、カフェイン、ゲーム、スマホ、セックス、買い物、はたまた仕事や勉強など、様々なものに頼って、なんとか生き延びている。そして困っている、という人はたくさんいるのではないでしょうか。 そこで、本連載では自身もアルコール依存症の治療中で、数多くの自助グループを運営する横道誠さんと、「絶対にタバコをやめるつもりはない」と豪語するニコチン依存症(!?)で、依存症治療を専門とする精神科医・松本俊彦さんの、一筋縄ではいかない往復書簡をお届けします。最小単位、たったふたりから始まる自助グループの様子をこっそり公開。 薬物依存症臨床におけるADHDマコト、お返事ありがとう。 前回の手紙の最後に触れていたADHDの問題、依存症臨床ではすごく大事なことです。 依存症全般がADHDと深い関係がありま

                                                    「困った人」は「困っている人」――自己治療と重複障害(松本俊彦)[第8回] 酒をやめられない文学研究者とタバコがやめられない精神科医の往復書簡
                                                  • 文才のある人間を精神的に追い詰めると文学が出来上がるって言いますけど、特に文才が無い人間でも押し潰したらびっくりチキンみたいにそれなりに面白い音が鳴る→人の心とか無いんか?

                                                    ひじり@譲テツとライニル新刊通販中 @hijiri_t 精神的に追い詰めないと書けない人間もいれば、追い詰めなくても書ける人間もいると思ってる。 追い詰められなくても書ける代表例は清少納言とか。 追い詰められないとみんな書けないというのは、才能が無い人間の嫉妬かなって(私は追い詰められないと書けないタイプだけど) twitter.com/d1sthund3r/sta… 2023-12-20 20:15:01

                                                      文才のある人間を精神的に追い詰めると文学が出来上がるって言いますけど、特に文才が無い人間でも押し潰したらびっくりチキンみたいにそれなりに面白い音が鳴る→人の心とか無いんか?
                                                    • 「ちくしょう、労働のせいで本が読めない!」「いや、本を読む時間はあるのにスマホを見てしまう」 社会人1年目の文学少女が受けた“仕事と読書の両立のできなさ”のショックとは? | 集英社オンライン | ニュースを本気で噛み砕け

                                                      気づけば本を読んでいなかった社会人1年目ちくしょう、労働のせいで本が読めない! 社会人1年目、私はショックを受けていました。 子どものころから本が好きでした。読書の虫で、本について勉強したくて、文学部に進学した文学少女。でもあるとき、本を読み続けるにはある程度のお金がいることに気づいたのです。ハードカバーも文庫本も、買い続けるにはお金がかかりました。そこで就職活動をしたところ、運良くIT企業に内定をいただけた。私はこれ幸いと就職しました。 はっきり言って、好きな本をたくさん買うために、就職したようなものでした。 しかし就職して驚いたのが、週に5日間毎日9時半から20時過ぎまで会社にいる、そのハードさでした。 ──週5でみんな働いて、普通に生活してるの? マジで? 私は本気で混乱しました。 ……こんなことを言うと、社会人の先輩各位に怒られそうです。「いやいや9時半から20時くらい、働き方とし

                                                        「ちくしょう、労働のせいで本が読めない!」「いや、本を読む時間はあるのにスマホを見てしまう」 社会人1年目の文学少女が受けた“仕事と読書の両立のできなさ”のショックとは? | 集英社オンライン | ニュースを本気で噛み砕け
                                                      • ハヤカワのKindleセールおすすめ【文学編】

                                                        SFやミステリのおすすめは多いけど、文学のおすすめはあまり見かけなかったので取り急ぎ。 ・マーガレット・アトウッド『侍女の物語』、『誓願』、『昏き目の暗殺者』上・下 ・コーマック・マッカーシー『すべての美しい馬』『ブラッド・メリディアン』ほか多数 ・クッツェー『恥辱』 ・オルハン・パムク『無垢の博物館』『雪』ほか ・トニ・モリスン『ビラヴド』ほか多数 ・エリザベス・ストラウト『私の名前はルーシー・バートン』ほか ・アニー・エルノー『嫉妬/事件』 ・ジュリア・フィリップス『消失の惑星』 ・アンソニー・ドーア『すべての見えない光』 ・コルソン・ホワイトヘッド『地下鉄道』 あとハヤカワから出てる有名どころだとカズオ・イシグロとかアゴタ・クリストフか。

                                                          ハヤカワのKindleセールおすすめ【文学編】
                                                        • 月ノ美兎の「「カチカチ山」とかいう和製サウスパーク、いつからヌルくなったのか」がもはや伝承文学研究の世界

                                                          月ノ美兎🐰 @MitoTsukino 本日23時半より動画プレミア公開!! 思ったより調べることに力入れてしまったので、ぜひ観てください~!!最近この企画のためにめちゃくちゃ国立図書館に通っていました… 「カチカチ山」とかいう和製サウスパーク、いつからヌルくなったのか youtube.com/watch?v=paCPv0… pic.x.com/zrnbhumbgr

                                                            月ノ美兎の「「カチカチ山」とかいう和製サウスパーク、いつからヌルくなったのか」がもはや伝承文学研究の世界
                                                          • 「百年の孤独」読まんで逆張りしたい人に薦めるラテンアメリカ文学10

                                                            https://anond.hatelabo.jp/20240703191053 ワイ、昨日書いた増田が250以上ブクマされ、ビビり散らかす。まあ逆張り&背伸びしたい勢は想像以上にいるってことなんだろうか。それにしても「百年の孤独」文庫版マジで見つからんな、4件本屋行ったが見つからん。だからまあアレだ、今度は“「百年の孤独」文庫版売ってないのでもういっそ「百年の孤独」は読まないで逆張りしたい人に薦めるラテンアメリカ文学”というテイでお薦めするわ。逆張りしてる/したいやつ、そもそも「百年の孤独」読まんよな。 アウグスト・ロア=バストス/吉田秀太郎「汝、人の子よ」(パラグアイ) まず名前カッコよすぎだろ、アウグスト・ロア=バストスって。ラテンアメリカの小説家で一番カッコええよ。まあそれは措いといて、これはパラグアイの現代史とかそういうの描いてんだけど、語り方がめちゃ混乱してる。1人称で進んでた

                                                              「百年の孤独」読まんで逆張りしたい人に薦めるラテンアメリカ文学10
                                                            • 迷惑メール文学「オオアリクイ」に次ぐ新作、やたら文学的な言い回しがドSお嬢様の罵倒みたいで興奮する

                                                              白田 麻子☆タイ式芸能ライター 🇹🇭 @sirata_mako こんにちは! 最初に言わせてください。あなたは唯一無二です! プロのハッカーという職業柄、色々な物や人を今まで観てきましたが、それでも私はあなたに感心しています。 単刀直入に言いますね。私の言うことをじっくり読んでください。 白田 麻子☆タイ式芸能ライター 🇹🇭 @sirata_mako 数カ月前、あなたのオペレーションシステムをハッキングし、お持ちのすべてのデバイスと、メッセンジャーやSNSのプロフィール等、アカウントへのアクセス権を獲得しました。 白田 麻子☆タイ式芸能ライター 🇹🇭 @sirata_mako 私のメッセージの意図をご理解いただけたでしょうか。言うまでもなく、キーロガーにあなたが書いたことやネット上の活動、ウェブカメラのストリーミングからアクセス権を獲得しました。 これも全て、悪意のあるマルウェ

                                                                迷惑メール文学「オオアリクイ」に次ぐ新作、やたら文学的な言い回しがドSお嬢様の罵倒みたいで興奮する
                                                              • 日経「星新一賞」受賞作を読む 理系的発想力が生む文学 9作品の全文を紹介 - 日本経済新聞

                                                                理系的な発想を問う短編小説を公募する第11回日経「星新一賞」の受賞作がこのほど決まりました。応募総数は1389編で、人工知能(AI)による創作と認められた70点からは入賞はありませんでした。一般部門(対象制限なし)のグランプリ「冬の果実」、ジュニア部門(対象は中学生以下)グランプリの「ライトコート」をはじめ、受賞9作品をすべて紹介します。一般部門グランプリ「冬の果実」      吹雪は既に二週間、八月の街に居座っていた。「体調はどうだね?」青いセーターにくたびれた白衣。いつもと変わらない格好で僕を迎えた博士は、また少し痩せたようだった。…続きを読む

                                                                  日経「星新一賞」受賞作を読む 理系的発想力が生む文学 9作品の全文を紹介 - 日本経済新聞
                                                                • ヨーロッパ問題としてのパレスチナ問題――ガザのジェノサイドと近代500年の植民地主義 早稲田大学文学学術院教授・岡真理 | 長周新聞

                                                                  京都大学で13日、自由と平和のための京大有志の会などの主催による公開セミナー「人文学の死――ガザのジェノサイドと近代500年のヨーロッパの植民地主義」が開催された。昨年10月7日から始まったパレスチナ・ガザ地区に対するイスラエルの破壊と殺戮が苛烈さを増すなか、人文学の視点からこの暴力の歴史的根源に迫った。オンラインも含め約600人が参加した。今号では、岡真理・早稲田大学文学学術院教授による基調講演「ヨーロッパ問題としてのパレスチナ問題」の内容を紹介する。 ◇      ◇ 本セミナーは、この4カ月間、今なおガザで生起している出来事――イスラエルによるジェノサイド(大量殺戮)、ドミサイド(大量破壊)を、この暴力の根源に遡って理解することを企図している。 昨年10月7日、ガザ地区――マスメディアでは「イスラム組織ハマス」あるいは「イスラム原理主義組織ハマス」が実効支配するガザ地区と説明されるが

                                                                    ヨーロッパ問題としてのパレスチナ問題――ガザのジェノサイドと近代500年の植民地主義 早稲田大学文学学術院教授・岡真理 | 長周新聞
                                                                  • 文学フリマへの批判と提言|西中賢治

                                                                    2024年5月19日に、『アラザル』の新刊となる16号を発行します。「政治」を特集した13号(2020年発売)に続き、2度目の特集号として「経済」をテーマに制作しました。昨今の物価高や円安、税制改正によって、お金の問題が生活の中で大きくなっているこのタイミングで、同人それぞれがお金について考えたエッセーを掲載しています。 https://x.com/arazaru/status/1790958151883424005 さて、「インディペンデント批評誌」として発行している『アラザル』は、2008年の創刊以来、常に都内で行われる文学フリマに合わせて新刊を作ってきました。増刊号を出す際や、何も新刊のないタイミングでも文フリに出店してきたので、我々にとっては文フリはもっとも大きな発表の場になっています。しかし、今回の16号は文学フリマで販売しないことにしました。正直に言うと、同人の誰もがぼやぼやし

                                                                      文学フリマへの批判と提言|西中賢治
                                                                    • 『海外では女性文学自体が宗教的、文化的背景でそもそも発達しない』という言説に対する反論集+α

                                                                      ymils(イム)⚡ @ymils_y なぜ少女漫画やBL、女性向けポルノ文化が海外では発達しにくいのかと考えると、ライトな性描写すらも悉く出来ないので、女性文学自体がそもそも発達しないって宗教的、文化的背景がある。 だから日本の様に女性漫画家が男性漫画家よりも多いなんて状況が起こり辛い。 海外の方が男女平等なんて大嘘。 x.com/ymils_y/status… ymils(イム)⚡ @ymils_y 海外の表現規制のエグさって、日本では誤魔化して回避手段がある様に考えるかもしれないけど、カナダでは児童性虐待を親から受けてると文章で数行説明を書いただけで小説家が逮捕された事例があるし、状況証拠的に同じ部屋に2人居て、虐待や性行為を匂わせただけでも規制対象になる事がある。 ymils(イム)⚡ @ymils_y この話、新サイバー犯罪条約の話の延長で、成人向けコンテンツの話ではなくて、ティ

                                                                        『海外では女性文学自体が宗教的、文化的背景でそもそも発達しない』という言説に対する反論集+α
                                                                      • 海外文学入門者に贈る海外文学の買い方、選び方、探し方【基礎編】 - ウラジーミルの微笑

                                                                        もうすぐ絶滅するというリアルの書店に寄せて(上) この記事は、海外文学の世界を渉猟するためのガイドマップとなることを目指している。 前編として海外文学にまつわる基本情報を、後編として各出版社/各種レーベルの解説記事を載せている。なお、この記事の末尾には執筆の動機を示した前書きを置いている。 なぜ海外文学か 最初に、なぜ日本語で書かれた作品がこれほど沢山存在しているのに、敢えて外国語で書かれた作品を偏愛するのかを述べておこう。 一つ目の理由は、それが知的好奇心を満たしてくれるからである。特に、馴染みの薄い国の文化・歴史を知ることができる点は、間違いなく海外文学の楽しみの一つに数えられるだろう。歴史好きか、あるいは外国文化に興味がある人であれば、ハマれる要素は十分にある。私はヒキコモリの出不精で旅行は嫌いだが、紙と想像の次元で世界中を飛び回るのは大好きである。 もう一つの理由は、端的に作品のレ

                                                                          海外文学入門者に贈る海外文学の買い方、選び方、探し方【基礎編】 - ウラジーミルの微笑
                                                                        • 文学部卒の彼氏に「うわ、月大きいし明るいな〜〜、これでなんかエモい一句作ってよ」っつったらすぐ詠んでくれた→「これぞ近代文学」

                                                                          𝑮𝑶!𝑮𝑶!𝑹𝑰𝑵𝑮𝑶🍏 @oishiiringooo 文学部卒の彼氏に「うわ、月大きいし明るいな〜〜、これでなんかエモい一句作ってよ」っつったらすぐ詠んでくれたけど、出だしから「月デカし、」で、てんで駄目だった。 𝑮𝑶!𝑮𝑶!𝑹𝑰𝑵𝑮𝑶🍏 @oishiiringooo 彼とは、五・七・五の初めの五文字を私が言って残りを完成させてもらう遊びをしようとしたら、『ストレッチ あんなところに僕の腕』、『蝉の声 今は夏ではありません』等すべてを奇妙な世界観の句にされて怯えたというエピソードもある。

                                                                            文学部卒の彼氏に「うわ、月大きいし明るいな〜〜、これでなんかエモい一句作ってよ」っつったらすぐ詠んでくれた→「これぞ近代文学」
                                                                          • フランス文学者・水林章「日本で第二次世界大戦の清算はまだ終わっていない」 | 2つの文化のあいだを彷徨い「自由」を手に入れた

                                                                            水林章(72)はフランス語の著作『彷徨礼讃』(2014 未邦訳)のなかで次のように述べている。 「人は自分の出生の条件に関する一切を選ぶことのできないまことに不自由な存在だが、言語については母語以外の言語を選ぶ自由を行使できる」 水林は出自のうえでは紛れもなく日本人だが、2011年以降、18歳のときから学びはじめたフランス語で自らを表現する著作家になった。いまではフランス語表現作家の一人として、広く知られている。水林の著作の大半は白地の装丁が特徴のガリマール社から出ており、パリの書店の新刊コーナーでもひときわ目を引く。 パリと東京を行き来し2つの言語で夢を見る水林は、12年前からフランス語で書くことに専心している(註:12年にわたって日本語を「留守」にしたあと、水林は2023年9月に『日本語に生まれること、フランス語を生きること』という日本語と日本社会をめぐる評論を上梓している)。 202

                                                                              フランス文学者・水林章「日本で第二次世界大戦の清算はまだ終わっていない」 | 2つの文化のあいだを彷徨い「自由」を手に入れた
                                                                            • すばる文学賞・大田ステファニー歓人さん 1文字も書かないで「概念小説家」やってました 連載「小説家になりたい人が、なった人に聞いてみた。」#6|好書好日

                                                                              第47回すばる文学賞 受賞作品「みどりいせき」 学校に馴染めず不登校気味の高校2年生の「僕」は小学校時代にバッテリーを組んでいたピッチャーの 春と再会し、知らないうちに怪しいビジネスの手伝いをすることに。隠語と煙で充満する隠れ家でグミ氏やラメちたちとつるみ、不健全で抗いがたい、鮮烈な青春にまみれていく――。 ふぁにーちゃんって呼んで 受賞の言葉にまず驚いた。 「どもう、ステファニーだお このたび、わらいありなみだありのすったもんだのすえ、スーパーすばるちゃん人形を手にしました。次はクリスタルすばるちゃん人形をゲトりたいので、グットシット期待してね。」 な、なんなんだ、この文体は⁉ 続いて受賞作「みどりいせき」を読んで、また驚いた。受賞の言葉×100の自由すぎる文体が完成度をもって最後まで貫かれていたからだ。そして、ペンネームは「大田ステファニー歓人」。 私、大田さんの話していることがちゃん

                                                                                すばる文学賞・大田ステファニー歓人さん 1文字も書かないで「概念小説家」やってました 連載「小説家になりたい人が、なった人に聞いてみた。」#6|好書好日
                                                                              • 第47回すばる文学賞・受賞者インタビュー 大田ステファニー歓人 | 集英社の月刊文芸誌「すばる」

                                                                                あまりにも独特な文章で、最初は少し入りにくいかもしれない。しかしチューニングが合って波に乗れると、たちまち惹き込まれる。この文体に驚かない選考委員はいなかった。言語の地平を切り拓くとも評された。主人公は不登校になりかけの高校二年生の翠。桜の舞う日、小学校時代にバッテリーを組んでいたピッチャーの春と再会し、ある怪しいビジネスに加担することに……。描かれているのは死と青春の文学だ。 作者は一九九五年生まれ。この物語はどんなふうに生まれたのだろう。 「実はこれは続編なんです。一作目は高校生の静が主人公で、学校のシステムになじめない静と彼を気にかけるやんちゃなまどかとの友情の始まりも描きました。きょうだいの春はまだ小さくて暴れまわっているだけ。この続きが書きたくなって」 どんな子どもだった? 本は好きでしたか? 「落ち着きがなくて、春みたいなところもあったかも。家には難しいドストエフスキーの全集み

                                                                                  第47回すばる文学賞・受賞者インタビュー 大田ステファニー歓人 | 集英社の月刊文芸誌「すばる」
                                                                                • 『百年の孤独』の次はこれだ!文庫で読めるラテンアメリカ文学 - ウラジーミルの微笑

                                                                                  はじめに 文庫で読める!!! 『百年の孤独』は日本でももうかれこれ50年ほど売られ続けている。このため、正直「文庫化」がこれほどのインパクトを与えるとは思ってもいなかった。本を買い集めるためには金に糸目をつけない自分がいかに異端で、一般の読書人がいかに「価格」に敏感かを改めて思い知らされた。 このため、この記事ではあくまで手に入り易く価格も安い「文庫」にこだわって紹介をしている。 なお、忙しい現代人のために冒頭のここで結論も書いておこう。 『百年の孤独』を読んだら、日本文学なり、ヨーロッパ近代文学なり、ふだんの自分の領域に戻る前に、絶対に絶対に絶対に、バルガス・リョサの長編から1作品、それとコルタサルの短篇集『悪魔の涎・追い求める男』を読んで欲しい! さらばマジック・リアリズム 『百年の孤独』≒マジック・リアリズム≒ラテンアメリカ文学。これらはとかく結びつけられがちである。しかし、豊穣なラ

                                                                                    『百年の孤独』の次はこれだ!文庫で読めるラテンアメリカ文学 - ウラジーミルの微笑