コロナ分析技術、北海道庁が採用 高専生の知られざる実力の一端を吉沢さんに見ることができる。新型コロナウイルス禍に襲われた20年。自分の力で世の中に貢献できないかと、持ち前の発想力を巡らせた。 着目したのは北海道庁などが公表している感染者などのオープンデータ。データを自ら抜き出し、利用者が見やすいチャートにしてはどうだろうか――。 プログラミング技術を使って数字の羅列だったデータをビジュアル化しウェブサイトとして公開した。利用者が欲しい情報を画面を操作して見られるようにもした。すると「分かりやすい」と評判になり、北海道庁がサイトへの採用を決めた。サービスは北海道総合通信局から表彰された。コロナ禍という未曽有の危機に、高専生特有の発想力と行動力をいかんなく発揮した。 日本では22年から大学卒業者が減少に転じる「新卒採用2022年危機」がささやかれ始め、人材確保が年々、苦しくなっていく。加えて、