単細胞生物である、微細藻類の「ミドリムシ」。 多くの栄養素を含んでいることから健康食品へ応用されたり、はたまたバイオ燃料の原料として活用されたりと、私たちの生活に浸透し始めている生物だ。 その特徴の一つが、ミドリムシの体の端からするりと伸びた一本の糸「べん毛」と呼ばれる器官だ。ミドリムシはこのべん毛を左右に振ることで、水中を移動する。 9月9日、理化学研究所と、ミドリムシを原料に健康食品やバイオ燃料などを製造するバイオベンチャーのユーグレナは、ゲノム編集技術によってべん毛を失わせたミドリムシ、つまり「泳げないミドリムシ」を開発したことを発表した。 この成果は、ミドリムシの生産効率向上に貢献すると期待できるとしている。 ※研究成果は、科学雑誌『Plant Biotechnology Journal』のオンライン版に掲載されている。