ナジラ・ラジム・ハーツレットさんの携帯電話に映し出された、麻薬密売の罪で死刑に処された兄の写真。シンガポールの墓地で(2023年5月1日撮影)。(c)Roslan RAHMAN / AFP 【7月16日 AFP】シンガポールでは、死刑執行を控えた受刑者に写真撮影の機会が提供される。「愛する人の最後の写真を」との当局の呼び掛けに対し、「残酷だ」と受け止める家族もいる。 カメラに向かって笑顔でVサインを見せる死刑囚ナゼリ・ラジムさん(64)。絞首刑の執行を間近に控えている様子はうかがえない。昨年執行された絞首刑の数日前に撮影された写真は、麻薬密売の罪で死刑宣告されたナゼリさんの家族にとって、形見の一つとなった。 「写真を見るととても元気そうで、とてもイケメン。顔が輝いている」と、妹のナジラ・ラジム・ハーツレットさんはAFPに語った。「こんな形でいなくなるなんて、ひどく動転している」 シンガポー