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ポリティカルコレクトの検索結果201 - 240 件 / 634件

  • ポリティカル・コレクトネスが障害者から医療を遠ざける|小山(狂)

    これは書くと100%怒られる話なのだが、そのような「みんな知ってるけど口に出来ない話」を公言するのが狂人の社会的役割であろうと考えるので、あえて書く。 タイトルの通り「ポリティカル・コレクトネスと障害者」のお話だ。 ポリコレによって社会はどう変わったのか。社会が変わるというのは、当然、得をした者と、損をした者が現れるだけだが、ポリティカル・コレクトネスの躍進によって、どのような人が割を食っているのか。 この問いは、英語圏においてはかなり議論が蓄積されてきたテーマだった。そして近年その一例として、「フェミニズムと自閉症」というキーワードが、一定の注目を得始めている。 英語版のGoogleで「feminism autism」あたりのキーワードで検索すればゴロゴロと記事や論文が出てくるわけだが、本稿ではその中でも最も読まれているテキストのひとつを紹介しよう。著者はペネロペ・トランク。アメリカ合衆

      ポリティカル・コレクトネスが障害者から医療を遠ざける|小山(狂)
    • 『ボヘミアン・ラプソディ』『ロケットマン』『WEEKEND』―'10年代、映画/TVシリーズのLGBTQ表現はどこまで進化を遂げたのか?

      『ボヘミアン・ラプソディ』『ロケットマン』『WEEKEND』―'10年代、映画/TVシリーズのLGBTQ表現はどこまで進化を遂げたのか?ARTS & SCIENCE いまだ途上ではあるものの、2010年代は人々がマイノリティのアイデンティティという問題と向き合うことに以前よりも自覚的になったディケイドだった。では、それに伴って、映画/TVシリーズといったエンタテイメント表現はどのように変化を遂げたのか?――こうした問題意識の下、デクスター・フレッチャー監督の『ボヘミアン・ラプソディ』『ロケットマン』といったロック・スター/ゲイ・アイコンの伝記大作映画を入り口として、大小かかわらずここ10年の映像作品におけるLGBTQ表象を中心に討議したのが、この対談だ。 語り手は、映画/音楽ライターの萩原麻理と、同じく映画/音楽ライターであり、オープンリー・ゲイとしての立場でゲイ・カルチャーやクィア・カル

        『ボヘミアン・ラプソディ』『ロケットマン』『WEEKEND』―'10年代、映画/TVシリーズのLGBTQ表現はどこまで進化を遂げたのか?
      • イシグロ氏の発言について、ある左翼かつリベラルから見た感想(続き)

        前半はこちら↓ https://anond.hatelabo.jp/20210306213555 結局のところ、このイシグロ氏のインタビューの浅さ、つまらなさは、インテリ向けの文学芸術業界という自分の属する世界を世界全体であるかのように錯覚して語っているところにある。 その上で、あくまでもそういうインテリ業界や文学芸術業界への提言、また自戒としてイシグロ氏の発言を読むなら、部分的に同意できないこともない。イシグロ氏は「リベラル以外の人たちがどんな感情や考え、世界観を持っているのかを反映する芸術も必要です」と言う。必要かどうかはわからないが、非リベラルの人が思想や感情を表現した芸術があってもいいというのはその通りだろう。リベラルの原則からしても、非リベラルの人の表現の自由を制限するのは筋が通らない。ただしその表現を批判する自由もあり、表現する以上は批判を受けるリスクは負うべきだというだけだ。

          イシグロ氏の発言について、ある左翼かつリベラルから見た感想(続き)
        • 性差別広告への批判は本当に「正義VS表現の自由」なのか : 九段新報

          九段新報 犯罪学オタク、新橋九段によるブログです。 日常の出来事から世間を騒がすニュースまで犯罪学のフィルターを通してみていきます。 簡単な事実関係すら理解できない人のせいで、日経新聞に『月曜日のたわわ』 の広告が出た件は批判が続いています。いつも思うんですが、自由戦士の擁護がなければこの手の騒動はみんなすんなり止んであっという間に忘れ去られたんじゃないですかね? ともかく、以前『ミソジニストの「データ」を存在するものとして扱うべきではない理由』で自由戦士が収集したと主張するデータの出鱈目さを批判しました。で、今回以下のような記事を見つけました。 これらの論争では、人々がその表現をどう受け取るかが争点の一つである。しかし、騒動の渦中に人々がその表現をどう受け取っているかが調べられた例は多くはない。本稿ではこれを試みる。この広告に対して批判する意見、容認する意見はどれくらいあるのか、また、そ

            性差別広告への批判は本当に「正義VS表現の自由」なのか : 九段新報
          • ラブライブポスター、フェミニズムについて書いてみて思った事。スマニュー砲も直撃 - ダメ人間はどう生きるか。

            思いのほか、昨日の記事に反応がありびっくりしてます。笑 アクセス元を見たらスマートニュースにも掲載されていました。 はてなブックマークからのアクセスも多かったので、はてブ砲も含まれるかな。 どこにでもいる女がつらつら書いただけのものだし、 Twitter上でさんざん頭が良い方たちが議論してるから 私が何書こうが得られるものは特に無いと思います。 この記事もぶっちゃけ長いだけです。 でも、せっかくなのでブクマコメント返事ぐらいは…と思い書いてみました。 ただ、時間無いのでとりあえず一部だけになります。 皆様貴重なご意見ありがとうございました。 tripleshot 様:この絵が変じゃないと言ってる人たちは、仮に男性キャラクターの股間がどんな衣類を身に着けていても隆起したように陰影が描かれていたとして、違和感を感じないのだろうか。 →「キン肉マン」・「Free!」などの露出激しめの男性キャラが

              ラブライブポスター、フェミニズムについて書いてみて思った事。スマニュー砲も直撃 - ダメ人間はどう生きるか。
            • 第2回 結局、人文学は何の役に立つのか?

              いまわたしたちが直面している社会的諸問題の裏には、「心理学や進化生物学から見た、動物としての人間」と「哲学や社会や経済の担い手としての人間」のあいだにある「乖離」の存在がある。そこに横たわるギャップを埋めるにはどうしたらよいのか? ポリティカル・コレクトネス、優生思想、道徳、人種、ジェンダーなどにかかわる様々な難問に対する回答を、アカデミアや論壇で埋もれがちで、ときに不愉快で不都合でもある書物を紹介しながら探る「逆張り思想」の読書案内。 2020年10月11日、橋下徹・元大阪府知事は「日本の人文系の学者の酷さ」を指摘するツイートを行なった[1]。橋下によると、「"自分は賢い!一般国民はバカ"という認識が骨の髄まで染みている」日本の人文系の学者は、「税金もらって自分の好きなことができる時間を与えてもらって勉強させてもらっていること」や「社会に対して何の貢献をしているのかわからん仕事」をして生

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              • 意識が高い「ウォーキズム」に反発する保守派の学生たち 米

                米バージニア大学で講演するマイク・ペンス前副大統領(2022年4月12日撮影)。(c)Ryan M. Kelly / AFP 【5月7日 AFP】政治的に保守的な考えを持つジャックさんは、高校時代には周囲からの風当たりが強かったという。大学生になった今は、同じ考えの仲間と結束して「ウォーキズム(社会問題に高い意識を持つよう呼び掛ける主張)」に対抗している。 米首都ワシントン南方に数時間離れたバージニア州シャーロッツビル(Charlottesville)にあるバージニア大学(University of Virginia)のキャンパスで、ジャックさんは姓を明かさない条件でAFPの取材に応じた。高校生の頃は「偏屈だ、考え方が古い」などと悪口を言われていたという。 「政治観を理由に仲間外れにされていたのです」と話し、自らを「穏健な保守派」と評した。 ジャックさんはウォーキズムに反発する学生の一人だ

                  意識が高い「ウォーキズム」に反発する保守派の学生たち 米
                • Netflixのお家騒動を詳しく解説、デイヴ・シャペル番組のトランス差別問題で解雇やストライキが発生 - フロントロウ | グローカルなメディア

                  デイヴ・シャペルのスタンドアップ・コメディを巡る論争が勃発 2021年10月5日に世界で配信が始まったNetflixオリジナル作品『デイヴ・シャペルのこれでお開き』が、米Netflix社員からの反発やストライキに発展するほどの問題を引き起こしている。 デイヴ・シャペル 本作は、アメリカコメディ界のトップに君臨する大御所コメディアンのデイヴ・シャペルのスタンドアップ・コメディを収めた番組。スタンドアップ・コメディとは、コメディアンが1人でステージに立ち、家庭環境や自分のアイデンティティ、悩み、政治への不満や皮肉など、炎上も覚悟で踏み込みながら笑いにかえるというお笑いの一種。 デイヴはアメリカで非常に人気が高いスタンドアップ・コメディアンで、エミー賞やグラミー賞などの受賞歴を持っている。強烈なブラック・ユーモアが効いた芸風で、民族、宗教、ジェンダーなどの問題に喧嘩を売っていくようなネタが特徴的

                    Netflixのお家騒動を詳しく解説、デイヴ・シャペル番組のトランス差別問題で解雇やストライキが発生 - フロントロウ | グローカルなメディア
                  • the thing being twisted was not just wonderland but my values.

                    私のディズニーの入り口は遡る事2X年前、WOWOWだかで放送されていた、ディズニー短編アニメーションの寄せ集めだかなんだかだったと思う。それから私は長い間、ディズニー傘下、ひいてはUSにて創られたコンテンツに触れる時間がほとんどだった。だから、国内アニメやゲームなどにはほぼ触れることがないまま大人になった。 ここ数年は特に、私が好きになるコンテンツが所謂"Woke culture"に属していることは多かった。Woke Cultureとは、社会的問題の認識がある、つまるところ「目覚めている」カルチャー全般を指す言葉で、日本語で近い表現だと「価値観がアップデートされているジャンル」だと思う。(今ではwokeという単語自体、右派から揶揄として使われたことが増えたけれど。) 私は社会の最先端を行き、世界で起こっている問題を取り入れていれながらストーリーを展開させるコンテンツが好きだったし、それを好

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                    • ひとはなぜ暗黒に啓蒙されたがるのか?(暗黒の啓蒙人)

                      発売後、ますます話題の加速するニック・ランド『暗黒の啓蒙書』。まだ手に取っていない方にも、「気になるけど、哲学なんでしょ? ちょっと難しそう……」とためらわれている方にも、ダメだとわかっていても惹かれてしまう「暗黒啓蒙」の妖しい魅力と、「入口」手前で知っておきたい基礎情報をやさしく伝えます! 「暗黒啓蒙」は出口(イグジット)の夢を見る 「格差? 貧困? うーん。ここまで来たらもう、個人の努力の問題でしょ。」 「なんでオレじゃなくてアイツなの?」 「ジェンダーとかフェミとかLGBTとか、どんだけ気ぃ遣ったらOKなんだよ。」 「女だからって優遇しすぎ。むしろ逆差別だわ。」 * * * 「暗黒啓蒙」はそんな鬱屈した不満やルサンチマン(憎悪)を吸って大きくなります。 そして「やりづらさ」の原因を、啓蒙、すなわち民主主義や人権や平等やポリティカル・コレクトネスを志向するリベラルな価値観に求めて、「そ

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                      • ジャニー喜多川の性加害と戦後の日本芸能史(3)〜松尾潔と山下達郎、神格化されたマニアの受難〜(更科 修一郎) @gendai_biz

                        ジャニー喜多川の性加害と戦後の日本芸能史(3)〜松尾潔と山下達郎、神格化されたマニアの受難〜 時代観察者の斜め読み#1(3) 巷のワイドショーやインターネットは、飢えたピラニアのように「事件」という生肉へ喰らいつくが、「歴史」という骨までは語りたがらない。そんな芸能ゴシップ&サブカルチャーの「歴史」を、〈元〉批評家でコラムニストの時代観察者が斜め読む! (1)デヴィ夫人は何故、ジャニー喜多川を擁護した? (2)「帝国」以前のジャニーズ事務所 (3)松尾潔と山下達郎、神格化されたマニアの受難 開かれたパンドラの匣 前回、前々回記事の通り、ジャニー喜多川の性加害問題は英国『BBC』の国際報道で開いたパンドラの匣となった。 これにより、戦後、アメリカのショービジネスを模倣することで作られてきた日本の芸能界が、そのアメリカやヨーロッパが旧来の蛮族性を糊塗すべくでっち上げたポリティカル・コレクトネス

                          ジャニー喜多川の性加害と戦後の日本芸能史(3)〜松尾潔と山下達郎、神格化されたマニアの受難〜(更科 修一郎) @gendai_biz
                        • それでも僕らがトランプを支持する理由

                          トランプ支持の学生はキャンパスでは少数派。彼らの活動は若年層の票の行方に影響を与えるか DREW ANGERER-BLOOMBERG/GETTY IMAGES <リベラルなキャンパスで現政権支持は裏切り者? トランプたたきに物申す若者たちの本音> あの日まで、ストルミ・ロドリゲス(21)は人種差別的な言葉をぶつけられたことは一度もなかった。 生まれ育ったテキサス州ミッションは、メキシコとの国境から110キロほどの場所。アメリカでも特にヒスパニック系住民が多い地域で、メキシコ系アメリカ人でシングルマザーの母親と「平凡で平穏な日々」を過ごしていた。 2016年のある日、テキサス州立大学に通うロドリゲスは、「アメリカを再び偉大に」というロゴ入りの赤い野球帽をかぶった写真をフェイスブックに投稿した。すると即座に、米大統領選に出馬していた共和党候補ドナルド・トランプを嫌う左派から暴言を浴びせられた。

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                          • ゲーマーゲート集団嫌がらせ事件 - Wikipedia

                            女性ゲーム開発者のゾーイ・クィン。クィンの元彼が「クィンが販促のためにゲーム記者に枕営業を行った」と虚偽の告発を行ったことでゲーマーゲート騒動が発生した。 ゲーマーゲートのマスコットキャラ・Vivian James。このキャラクターは4chanの/v/(ビデオゲーム板)とインディーゲーム開発者グループ「The Fine Young Capitalists」(TFYC)のコラボレーションによって考案された[1]。初期デザインではヘッドバンドに四つ葉のクローバー(4chanのロゴ)を着けていたが、4chanからゲーマーゲーターが追放されたあとはメビウスの輪(8chanのロゴ)を着けるようになった。なお、彼女が着用しているパーカーの紫と緑からなる縞模様は、テレビアニメ『ドラゴンボールZ』のキャラクターであるピッコロがベジータを強姦する様子を描いた「Daily Dose / Piccolo Dic

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                            • 正義をふりかざす日本人  藤原正彦

                              数学者・お茶の水女子大名誉教授の藤原正彦氏=令和4年11月17日、東京都内日本人は正義をふりかざすのが大好きになったらしい。国会ではここ半年ほど、どの政治家が旧統一教会とどんな関係があったか、大臣たちの領収書や政治資金に関する不始末などに口角泡を飛ばしている。新聞、テレビ、週刊誌などメディアも持ち前の正義感を発揮し騒ぎ立て、野党は鬼の首を取ったように与党に詰め寄る。ここ数年を振り返っても、森友学園、加計学園、桜を見る会で一年も騒いだり、議員の金や女やポリティカル・コレクトネス(PC)に関するスキャンダルについて探偵ごっこに興じたりしてきた。 国会審議の中身のなさには呆れるが、政治の中枢を担う有能な人材として選ばれたはずの大臣が片端から馬脚を露わすのを見ると、政治家の劣化を思い知らされる。選挙で勝つには金や組織が必要なため、高潔高見識の人は全国津々浦々にいても政治家になるのは難しいのだろう。

                                正義をふりかざす日本人  藤原正彦
                              • 【謎】なぜ「ポリコレ”棒”」と呼ばれるようになった?語源は「ゲバルト棒」?→「借金玉」氏に行きついた(大まかな流れとして) - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

                                この前、多くのはてブを集めた記事。当日はブクマをつけ損ねたし、本題のゲームのことがさっぱりわからない(こうやってみると、こういう”映画的な映像”のある系のゲームに、完全に乗り遅れて無縁の生活を送っているな。FFからやってないものな……)のだが、 www.shachikudayo.com 未明につけたブクマと同趣旨のことを、コメント欄でも質問させていただいたので、それを一部補足しつつ再録しよう。記事の書き手の方から、何か新情報をこの後に頂けるかもしれないし。(本来的には、記事のメインテーマからは超枝葉の話ではある、すまぬ。) すいません、ゲームのほうは全く未プレー&知識無しなのですが 『ポリコレ棒という言葉はご存知だろうか。語源はゲバルト棒である。』 という部分、ここは間違い無いのでしょうか?実は自分も「なぜ『棒』なのか」と思っていて、 調べるうちにエマ・ワトソンが、自分の行動がフェミニズム

                                  【謎】なぜ「ポリコレ”棒”」と呼ばれるようになった?語源は「ゲバルト棒」?→「借金玉」氏に行きついた(大まかな流れとして) - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
                                • 御田寺圭『ただしさに殺されないために』読んだよ|江草 令

                                  常に論争を呼ぶネット論客「白饅頭」として知られる著者の久々の新著です。 とりあえず他の積ん読本もあるし手を出さずにいたのですが、フォローしてる方々も次々に読まれてる様子なのと、特にデビット・ライス氏が辛辣な批判をされてるのを見て、やっぱどんなものか読んでみようかしらと思い立ったのでした。 「不快な思考実験」的ケーススタディ本読んだ率直な感想としては、まず「不快な思考実験」的な本だなと思いました。 有名な「トロッコ問題」を始めとして、倫理の議論では「思考実験」というのがしばしば登場します。思考実験というのは大抵の場合、どうしたものか途方にくれさせる不愉快というか意地悪な設定が施されています。 「正しくあろう」としても「正しくなれない」。人はそのジレンマを突きつけられると、モヤモヤし、不快感を覚えます。 この手の「思考実験」は特に「自分は絶対に正しい」もしくは「正しくないといけない」と信じてる

                                    御田寺圭『ただしさに殺されないために』読んだよ|江草 令
                                  • 「なぜ障がい者イジメを語ったのか。〈越境の時代〉から〈鬼畜系の時代〉へ」 小山田圭吾問題を語る――宮台真司×ダースレイダー【前編】 - 君二問フ

                                    「なぜ障がい者イジメを語ったのか。〈越境の時代〉から〈鬼畜系の時代〉へ」 小山田圭吾問題を語る――宮台真司×ダースレイダー【前編】「小山田圭吾問題を徹底深掘り!!」2021.7.21ニコニコ生放送『深掘TV ver.2』より2021年7月14日、東京オリンピック・パラリンピック「開会式クリエイター」として小山田圭吾氏の参加が発表され、その直後から雑誌『ロッキング・オン・ジャパン』(1994年1月発行)、『クイック・ジャパン』(1995年8月発行)で障がい者へのイジメを行っていたという内容のインタビュー記事がネット上で拡散。小山田氏や起用した組織委員会への批判が広がった。16日には小山田氏が「謝罪コメント」を出し、組織委員会は続投を決めたが、最終的に辞任に至った。 だが、辞任後も小山田氏が関わる音楽プロジェクトのフェスの出演辞退、アルバム発売中止、ラジオ番組の出演中止などと余波も続いている。

                                      「なぜ障がい者イジメを語ったのか。〈越境の時代〉から〈鬼畜系の時代〉へ」 小山田圭吾問題を語る――宮台真司×ダースレイダー【前編】 - 君二問フ
                                    • 21世紀の道徳 ベンジャミン・クリッツァー(著/文) - 晶文社

                                      紹介 現代哲学を「政治的正しさ」の呪縛から解放する快著 ──帯文・東浩紀 ポリティカル・コレクトネス、差別、格差、ジェンダー、動物の権利……いま私たちが直面している様々な問題について考えるとき、カギを握るのは「道徳」。進化心理学をはじめとする最新の学問の知見と、古典的な思想家たちの議論をミックスした、未来志向とアナクロニズムが併存したあたらしい道徳論。「学問の意義」「功利主義」「ジェンダー論」「幸福論」の4つのカテゴリーで構成する、進化論を軸にしたこれからの倫理学。 哲学といえば、「答えの出ない問いに悩み続けることだ」と言われることもある。だが、わたしはそうは思わない。悩み続けることなんて学問ではないし、答えを出せない思考なんて意味がない。哲学的思考とは、わたしたちを悩ませる物事についてなんらかのかたちで正解を出すことのできる考え方なのだ。(…) この本のなかでは、常識はずれな主張も、常識

                                        21世紀の道徳 ベンジャミン・クリッツァー(著/文) - 晶文社
                                      • マンガ『BEASTARS』を多文化主義から読み解く(阿部 幸大) @gendai_biz

                                        ※編集部注:本記事には『BEASTARS』の物語の展開や核心にふれる記述があります。同作の魅力をより深く味わいたい方には、ぜひコミック本編と本記事をあわせてお読みいただくことをお薦めします。 「加害者」の立場から考える 『BEASTARS』は、2016年から『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて連載されているマンガである。作者は板垣巴留(ぱる)。2018年のマンガ大賞をはじめ数々の受賞歴をもち、19年にはNetflixでアニメ化されている。 わたしたちは現在、多文化主義(multiculturalism)の時代に生きている。いまや程度の差こそあれ、あらゆるフィクション作品が多文化主義に配慮して作られていると言ってよい。『BEASTARS』もまた、その例外ではない。 しかし『BEASTARS』はこの多文化主義に、きわめて特異な角度からアプローチしている。本稿では、あえてこのマンガを多文化主

                                          マンガ『BEASTARS』を多文化主義から読み解く(阿部 幸大) @gendai_biz
                                        • 現代社会を侵食する「被害者文化」の病理…暴走する「被害者意識」身勝手な「社会正義」とどう向き合うべきか?(林 智裕) @gendai_biz

                                          現代社会を侵食する「被害者文化」の病理…暴走する「被害者意識」身勝手な「社会正義」とどう向き合うべきか? 「やさしさ」を免罪符に 《「社会正義運動」が──何よりも「アイデンティティ・ポリティクス」あるいは「ポリティカル・コレクトネス(政治的正しさ)」という形で──社会にもたらす影響は、いやでも目に付くようになってきた。毎日のように、性差別的、人種差別的、ホモフォビア(同性愛嫌悪)的と解釈される発言や行動で、クビにされたり「キャンセル」されたり、あるいはソーシャルメディアで炎上したりする人が出てくる。 時にはその糾弾が正当なもので、その差別主義者──みんな自分とはまったくちがうと思っている人物──が、その醜悪な思想について「当然の報い」を受けていることに安心できる。だがそうした非難が変な深読みに基づくもので、屁理屈の糾弾になっている場合がますます増えている。》 米国で出版され、ウォールストリ

                                            現代社会を侵食する「被害者文化」の病理…暴走する「被害者意識」身勝手な「社会正義」とどう向き合うべきか?(林 智裕) @gendai_biz
                                          • 世界は物語でしか変わらない|リーダブル秋山

                                            私たちは朝から晩まで、他人の創作物を吸収し続けています。創作物は、ニュース、SNS、家族や友人との会話、本、音楽、TV番組など、あらゆるフォーマットで表現されます。 これらの創作物に共通することは何でしょうか? 答えはすべて「私たちの意識を変える」ことを企図している、ということです。 脳は現実と物語を見分けられない 図1. 人気ドラマ『Game Of Thrones』の悪役 ジョフリー・バラシオンワシントン&ジェファーソン大学のジョナサン・ゴットシャルによれば、ヒトは物語に引き込まれると、実際に生理的現象が身体に現れると言います。例えば映画で恐ろしいシーンを目にすると、私たちは発汗し、息が荒くなり、筋肉が硬直し、瞳孔が広がるという身体的な反応をみせます。現実の身体はソファにあるにも関わらず、脳は緊急事態に備えるためにシグナルを発するのです。 また別の研究では、物語の消費者は、キャラクターと

                                              世界は物語でしか変わらない|リーダブル秋山
                                            • 『「意識高い系」資本主義が民主主義を滅ぼす』書評 - 内田樹の研究室

                                              『「意識高い系」資本主義が民主主義を滅ぼす』(カール・ローズ、庭田よう子訳、東洋経済新報社、2023年)の書評を東洋経済オンラインに寄稿した。 「ウォーク資本主義(woke capitalism)」とは聴き慣れない言葉である。本書はこの「聴き慣れない言葉」の意味をていねいに教えてくれる。でも、説明されても「ああ、『あのこと』ね」とぽんと膝を打つという人はあまりいないと思う。woke capitalism は日本にはまだ存在しないからである。 woke はwake (起こす、目覚めさせる)という他動詞の過去分詞である。「目覚めさせられた」という意味だが、60年代からアフリカ系アメリカ人の間では「人種的・社会的差別や不公平に対して高い意識を持つこと」という独特の含意を持つようになった。そういう意味で半世紀ほど使われたあとに、意味が逆転した。 意味を逆転させたのは「政治的に反動的な信念を抱く人々

                                              • 「新しい世界 世界の賢人16人が語る未来」の感想とメモ(後編)~トマ・ピケティ、マルクス・ガブリエル、マイケル・サンデルなど~ - うさるの厨二病な読書日記

                                                www.saiusaruzzz.com 前編の続き。 第三章「不平等を考える」 第四章「アフター・コロナの哲学」 第五章「私たちはいかに生きるか」 の感想とメモ。 青字が引用箇所で太字は引用者。 新しい世界 世界の賢人16人が語る未来 (講談社現代新書) 発売日: 2021/01/20 メディア: Kindle版 ダニエル・コーエン(チュニジア) トマ・ピケティを指導した教師。 興味深いのは、産業革命でマルサスの法則が逃れられたと思ったら、今度は人類が「イースタリンの逆説」(年間所得が増えても生活の満足度は上がらない)という別の法則に支配されるようになったことです。(略) 農業が中心だった時代、人はマルサスの法則を理解できていませんでした。今は経済成長が無駄だと言っても、それを認めようとしない人がほとんどです。経済成長こそ進歩だと信じきっているからです。 でも、進歩の部分はほんの一部に過ぎ

                                                  「新しい世界 世界の賢人16人が語る未来」の感想とメモ(後編)~トマ・ピケティ、マルクス・ガブリエル、マイケル・サンデルなど~ - うさるの厨二病な読書日記
                                                • 覚え書き:「被害者性の文化」と「美徳シグナリング」 - 道徳的動物日記

                                                  (深夜に突貫で書いた記事なので、かなりグダグタな内容になっている) ポリティカル・コレクトネスとそれが引き起こす問題は様々な場面に存在している。このブログでは主にアカデミアにおけるポリコレの問題を扱ってきたし、今年からはじめた映画日記の方では創作表現におけるポリコレの問題についても扱うようになった。 アカデミアにおけるポリコレの問題と創作表現におけるポリコレの問題はどちらも「表現の自由」に関わる問題であるとはいえ、わたしは、なるべく一緒にはせずに別途の問題だと見なすようにしている。とはいえ、「どちらにせよ、その根源にあるものは同じだ」いう考え方もあるだろう。それに、アカデミアから価値観の多様性が失われて思想の自由市場が機能しなくなるという問題にせよ、創作において物語表現の幅が狭まって物語自体の質が損なわれるという問題にせよ、それぞれの問題の結果は別であっても、そもそもの問題のたちあらわれ方

                                                    覚え書き:「被害者性の文化」と「美徳シグナリング」 - 道徳的動物日記
                                                  • ジョセフ・ヒース「ポリティカル・コレクトネスについて付記」(2015年6月8日)

                                                    The words “Political Correctness 101” on a blackboard in chalk More on political correctness Posted by Joseph Heath on June 8, 2015 | education オタワ・シチズン紙に論説(『カナダの大学教授はなぜ学生を恐れないか』を寄稿し今日掲載された〔日本語訳はここで読める〕ことで、どうやら私は今現在、ポリティカル・コレクトネスに関して無敵の人になっているようだ。そもそものきかっけは、アメリカの単科大学――特にリベラル・アーツ系の小さな単科大学(カナダだとノバスコシア州を除けばほとんど存在しないタイプの大学)――で何か馬鹿騒ぎが起こるたびに、概して「総合大学」が悪評を浴びる事態に、私が苛ついたことにある。カナダの総合大学に問題があるのを否定はしないが、アメリカで起

                                                      ジョセフ・ヒース「ポリティカル・コレクトネスについて付記」(2015年6月8日)
                                                    • 小泉進次郎環境大臣の「ポエム」が、ついに国益を損ない始めた(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース

                                                      「小泉進次郎環境大臣は、日本の国益を損ないましたね」 ある中央省庁幹部は、スペインで開かれた、国連の気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)での小泉氏の演説についてこう嘆く。 グレタさん演説のウラで、日本メディアが報じない「ヤバすぎる現実」 今回のCOP25では、日本の石炭火力発電からの脱却や温室効果ガスの削減目標の引き上げへの取り組みなどが注目されていた。小泉演説の何が問題かを指摘する前に、氏の公式ブログに掲載されている演説内容を見てみよう。 〈日本は石炭から太陽光への転換をモンゴルで支援するなど、二酸化炭素削減などに取り組んできた実績がある。このCOP25で、来年2020年に本格的に始まる国際的枠組みのパリ協定のルールをつくり、始動させていきたい。 私は世界でも最年少の大臣の一人でありミレニアル世代の最年長だ。若者の、サステナブルへの思いに、私は共感している。そして、年長世代

                                                        小泉進次郎環境大臣の「ポエム」が、ついに国益を損ない始めた(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース
                                                      • 藤井健太郎のoff-air 第6回:磯山晶

                                                        規制だ、コンプラだ、とネガティブな言葉が飛び交う昨今のTV業界。だけど、そこにはまだまだ尖ったヤツらがいる。マスメディア界の異端児、藤井健太郎がホストを務める連載『藤井健太郎のoff-air』では毎回さまざまな分野の個性を招き、昔ながらのクジ引き形式で出たテーマに沿ったり逸れたりしながら、電波にはのらない放談をお届け。テレビじゃ聞けない裏話や驚きのアイデアが飛び出すかも知れないし、飛び出さないかも知れない。見逃し厳禁、規制がかかるその前に。 第6回目のゲストは、TBSのプロデューサーであり、『池袋ウエストゲートパーク』、『木更津キャッツアイ』、『タイガー&ドラゴン』、そして現在絶賛放送中の『俺の家の話』など、数々の名作ドラマを手掛けてきた磯山晶。 普通に良い人が出てきて、良いことを言って、好きかも嫌いかもっていうものだけを作っていたら、もうどうでもよくなっちゃう気がする。(磯山晶) — お

                                                          藤井健太郎のoff-air 第6回:磯山晶
                                                        • 7月3日秋葉原ラストサンデー、赤松xふじすえxくりした、表現の自由候補の演説比較と、3候補に対する要望|CDBと七紙草子

                                                          7月3日秋葉原ラストサンデー、赤松xふじすえxくりした、表現の自由候補の演説比較と、3候補に対する要望 2022年7月3日日曜日の秋葉原は、7月10日に迫った参院選へのラストサンデーとのことで、表現の自由を掲げる各候補が演説を競う日になりました。今回は他にも表現の自由を掲げる候補が多いのですが、たまたま筆者が7月3日に秋葉原にいてこの3候補の演説をハシゴすることができたので、その比較を書いてみたいと思います。 赤松健候補への印象『人気トップの目玉候補、演説はまだ不慣れ』まずは赤松健先生。最初に言ってしまうと、演説で集めている人数はダントツに赤松先生が多かったです。現役漫画家という知名度、そして過去のマンガ•アニメ•同人誌に対する保護活動なども知れ渡っている。各種メディアの調査でも、まああんまり有利みたいなことを言ってしまうと逆効果になるので言いませんが、3候補の中では良い予測が出ています。

                                                            7月3日秋葉原ラストサンデー、赤松xふじすえxくりした、表現の自由候補の演説比較と、3候補に対する要望|CDBと七紙草子
                                                          • 「トランスジェンダー治療の科学」全文和訳 - 鴉の爪

                                                            sciencebasedmedicine.org アビゲイル・シュライアーの悪名高いアンチ-トランス本「不可逆的ダメージ」を元ネタにしたトランスジェンダー医療批判が日本語圏でも拡散されてきたので、Science-Based Medicineによる同書への批判記事を全文DeepLで翻訳してみました。 en.wikipedia.org 機械翻訳なので誤訳・誤解等あるかもしれません。確認には必ず元記事をチェックしてください。また、リンクは反映しておりません。 編集部注:現在は撤回となっている元の書評へのリンクはこちらにあります。ホール博士の書評は、マイケル・シャーマー氏がSkepticのここに再掲載しています。7月13日、ホール博士は自分のブログに書評の改訂版を再掲載しました。改訂版では、リサ・リットマンによるオリジナルの研究が優れた科学ではなかったことがより明確になっていますが、オリジナル版に

                                                              「トランスジェンダー治療の科学」全文和訳 - 鴉の爪
                                                            • 【47】ライターはなぜ「Google検索」を使うべきではないのか。|安達裕哉

                                                              結論から言うと、Google検索にはすでに「お行儀が良くて」「エビデンスがあり」「正しい意見」しか出てこないからだ。 そんな意見はライターにとっては「毒にも薬にもならない」。 要は時間の無駄だ。 以下でそれを論じる。 さて、Googleの検索精度に疑念を抱く人が増えていると感じる。 「最近の若者はインスタやメルカリ、Youtubeで検索する」というの、ようやく意味がわかった。 ごくごく一般的なことをあらためてGoogleでしらべてみると、ほとんど無意味なアフィブログか情報サイトしかヒットしない。SNSで検索したほうが欲しい情報が手に入る。 — κοιδε, καζυ-ίδε (@ediok_koide) July 10, 2020 確かに数年ほど前から「Googleつかえねー」といった話はあった。 しかしそれは、ポジショントーク的なものも多かったので、「そうは思わない」と感じる人も多かった

                                                                【47】ライターはなぜ「Google検索」を使うべきではないのか。|安達裕哉
                                                              • ラランド・サーヤとガンバレルーヤ・よしこの対立と、“笑い”による多様性の承認

                                                                『アメトーーク!』(テレビ朝日系)Twitterより テレビウォッチャーの飲用てれびさんが、先週(9月16~12日)に見たテレビの気になる発言をピックアップします。 ラランド・サーヤ「古いんですよ、まず考えとしてこれ自体が」 芸能人がやっていることは、総じて評価が難しい。演技、歌、笑い。どんな分野にしろ人によって好みが違うため、ある人がある芸能人を酷評しても、周囲から必ず異論が出てくる。ヒロミを面白タレントとして高く評価している人だってどこかにいるのだ。 芸能人に対する評価はブレる。なので、評価がブレにくい尺度が代替物としてよく使われる。たとえば、アイドルの”可愛さ”を評価するときには、しばしば”顔の小ささ”が語られる。誰にとっても可愛い顔というのはあり得ないかもしれないけれど、小さい顔は誰にとっても小さい顔だ。須田亜香里(SKE48)の愛嬌を理解するには時間がかかるが、齋藤飛鳥(乃木坂4

                                                                  ラランド・サーヤとガンバレルーヤ・よしこの対立と、“笑い”による多様性の承認
                                                                • 松山ケンイチの発言に物議…「嫁」という呼び方アリ・ナシ論争は「言葉狩り」か? | 文春オンライン

                                                                  「社会の摩擦を減らすための規範の調停」とも解説されるポリティカル・コレクトネス(政治的公正さ)。この考え方が広がったことにより、「言葉」に対する問題提起が増えている。(執筆=小松厳/清談社) 松山ケンイチの「嫁」発言 議論の対象になりやすいのが多くの人に注目される芸能人の発言だ。 いったん「炎上」してしまうと、発言が妥当かどうかは置き去りにされ、「問題視された」ことじたいがネガティブな注目を集めてしまうことになる。 俳優・松山ケンイチの「嫁」発言をめぐる騒動も記憶に新しいところ。これは松山がバラエティ番組『火曜サプライズ』に出演した際、「髪が伸びた時には自分で切ったり、嫁に切ってもらっている」と発言したところ、SNS上で「嫁という間違った言葉を広めないでもらいたい」「嫁という発言はまずかった」という批判の声が投稿された。 「嫁」という言葉は、家事は女性がするものという風潮を肯定する言葉であ

                                                                    松山ケンイチの発言に物議…「嫁」という呼び方アリ・ナシ論争は「言葉狩り」か? | 文春オンライン
                                                                  • ポリティカル・コレクトネスはなぜ必要か~セサミプレイスと国土交通省 - wezzy|ウェジー

                                                                    日本ではポリティカル・コレクトネスが「ポリコレ棒」などと揶揄され、正しい理解が進んでいない。ポリティカル・コレクトネスは差別を減らすために必要な社会的ツールだが、そもそも「ポリコレ」と短縮形になった時点でカジュアル化され、本来の重要性がないがしろにされたきらいがある。また、その対象は人種民族に限らず、女性、LGBTQ、障害者、移民など、あらゆるマイノリティ・グループだ。 先日、偶然にも同じタイミングでアメリカでは黒人の子供、日本では女性の存在をあからさまに無視する事象があった。差別した側は個人ではなく大企業と政府。どちらにもポリティカル・コレクトネスの知識と意識が大きく欠けていることが原因と思えた。 以下、日米の出来事とポリティカル・コレクトネスの機能について書く。 セサミプレイス〜黒人の子供を無視 アメリカのペンシルヴァニア州にある『セサミストリート』のテーマパーク「セサミプレイス」にて

                                                                      ポリティカル・コレクトネスはなぜ必要か~セサミプレイスと国土交通省 - wezzy|ウェジー
                                                                    • 5000人の女子大学生を「美しさ」でランク付けした映像作品。中国の美術館が撤去と謝罪

                                                                      5000人の女子大学生を「美しさ」でランク付けした映像作品。中国の美術館が撤去と謝罪中国・上海の美術館・OCAT上海館で展示されていたある中国人アーティストによる5000人もの女子大学生を美醜でランク付けした映像作品が、中国のネット上で強く批判された。 「The Circular Impact:Video Art 21」展示風景より、左は宋拓《校花(Uglier and Uglier)》(2013) 出典=OCAT上海館のウェブサイトより 中国人アーティスト・宋拓(ソン・タ)が大学キャンパスで5000人もの女子大学生を撮影し、その容姿を「もっとも美しい人からもっとも醜い人まで」ランク付けした映像作品が、中国のネット上で大きな議論を呼んでいる。 作品のタイトルは中国語で「校花(学校の花)」となっているが、英語では「Uglier and Uglier(より醜く)」と名付けられている。7月11日

                                                                        5000人の女子大学生を「美しさ」でランク付けした映像作品。中国の美術館が撤去と謝罪
                                                                      • この議論こそポリティカル・コレクトネスに関するもの。私はPCは問題を根本的には解決しないが、公的機関が次善の策として採用することは悪くない、と考えている。エキサイティングではないけど。 - font-da のブックマーク / はてなブックマーク

                                                                        この議論こそポリティカル・コレクトネスに関するもの。私はPCは問題を根本的には解決しないが、公的機関が次善の策として採用することは悪くない、と考えている。エキサイティングではないけど。

                                                                          この議論こそポリティカル・コレクトネスに関するもの。私はPCは問題を根本的には解決しないが、公的機関が次善の策として採用することは悪くない、と考えている。エキサイティングではないけど。 - font-da のブックマーク / はてなブックマーク
                                                                        • 「社会正義はいつも正しい」出版と、解説のウェブ公開と、その配信停止と、WEB魚拓について - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

                                                                          「社会正義」はいつも正しい 人種、ジェンダー、アイデンティティにまつわる捏造のすべて 作者:ヘレン プラックローズ,ジェームズ リンゼイ早川書房Amazon「男性の肛門を性具で貫くことでトランスフォビアを治す」、 フェミニズムの用語で書き換えたヒトラー『わが闘争』等、 著者らが学術誌に投稿したデタラメ論文20本中7本が査読を通過した―― 現代世界を席捲する「社会正義」の根拠を問う! 1960年代・フランスで誕生したポストモダニズムは、現実的な影響力を持たないまま象牙の塔の中でひっそりと命運を終える……はずだった。だが、事実を否認しすべての背後に権力関係を見てとるこの思想は、1990年代には実践性の高い「応用ポストモダニズム」に、2010年代に〈社会正義〉を標榜する「物象化ポストモダニズム」に変異し、いまや現代世界を覆いつくしている。曰く、 「白人は、白人というだけで人種差別的である」 「病

                                                                            「社会正義はいつも正しい」出版と、解説のウェブ公開と、その配信停止と、WEB魚拓について - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
                                                                          • トランプを支えている強力なパワーは、アメリカのカースト制度である。Caste

                                                                            作者:Isabel Wilkerson Hardcover : 496 pages ISBN-10 : 0593230256 ISBN-13 : 978-0593230251 Publisher : Random House 発売日:August 4, 2020 適正年齢:PG 12(中学生には難しい内容だが、読みたい者なら何歳でもOK) 難易度:上級、8/10(読みやすい文章だが、理解するためにはテーマに関わる知識が必要) ジャンル:ノンフィクション キーワード:アフリカ系アメリカ人、奴隷制度、アメリカの歴史、人種差別、レイシズム、カースト制度 私はドナルド・トランプが共和党の予備選に出馬した2015年から接戦区のニューハンプシャー州などで大統領選を取材し、「トランプに熱狂する白人労働階級『ヒルビリー』の真実」といった記事で報告してきた。そして、2016年の大統領選挙で起こったことを『ト

                                                                              トランプを支えている強力なパワーは、アメリカのカースト制度である。Caste
                                                                            • 建設統計不正、兆円単位のぶれに国交相「申し訳ない」 野党から批判:朝日新聞デジタル

                                                                              ","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"

                                                                                建設統計不正、兆円単位のぶれに国交相「申し訳ない」 野党から批判:朝日新聞デジタル
                                                                              • 「正しさ」に右往左往する人たちにうんざり|グダちん

                                                                                さて、どこから書き始めようか。 半年に渡ってブログの過去の良記事をnoteにアップしてきたわけだが。どうもそれもネタ切れ気味になってきて、ちょっと身辺雑記をこちらで書こうかという感じになっている。身辺雑記は、あまり集金能力は高くない。 まあ、つらつらと最近不愉快に思っていることについて書くが。 最近、新型コロナウィルス(COVID-19)流行に伴って、正しさを振りかざす人が増えてきている気がする。まあ、それ以外にもポリティカル・コレクトネスだのジェンダーフリーだの、いろいろな正しさで喧嘩が増えてきているようだ。 コンビニでマスクを付けているか、つけていないか、という程度のことで成人男性が殴り合いの喧嘩になったり。 国民に自粛要請をしているのに政治家が会食しただの、キャバクラに行っただの、ということで辞職させられたり。 僕も富野由悠季の世界展富山会場に旅行に行ったのだが、それも暗に嫌味を言わ

                                                                                  「正しさ」に右往左往する人たちにうんざり|グダちん
                                                                                • 「黒人のサムライ」問題はいかに生じ、歴史学はなぜ今回も役に立たなかったか|Yonaha Jun

                                                                                  もっとも疎外されたものというけれど、現実にはさまざまな位相で存在するので、最底辺ということが言えないわけです。今までは労働者とか植民地下の人間とかいっておけばよかった。現在突出してきているのは、女性、先住民、障害者といった存在ですが、しかも、それらが互いに矛盾する形で出てくるわけです。 それを無理に疎外論で押し切ろうとすると、三重苦は二重苦に勝ち、四重苦は三重苦に勝つというような奇妙なことになる。アメリカのアカデミーやアート・シーンで、ハイチ移民でレズビアンでHIVポジティヴなんていったら、ほとんど無敵でしょう(笑)。 この印籠が目に入らぬかという感じですね(笑)。 172-3頁(強調は引用者)本能寺の変(1582年)に際して信長の傍にいたことで知られる「弥助」という黒人の、海外での描かれ方が話題沸騰となっている。炎上のあらましは「アゴラ」のまとめ記事が、残存する史料から「弥助についてどこ

                                                                                    「黒人のサムライ」問題はいかに生じ、歴史学はなぜ今回も役に立たなかったか|Yonaha Jun