取引先との商談で、社内のコミュニケーションで、思ったような返事を引き出せない……。誰しも一度は、そんな苦い経験をしたことがあるはず。 仕事は、利害の異なる相手と妥協点を探っていく作業の連続。しかし、その技術は基本的に経験から学んでいくしかありません。交渉下手で悩む人は、どうすれば自分の利益をはっきり主張し、勝ち取れるのでしょうか。 今回お話を伺った若林翔さんは弁護士としてナイトビジネスに深く関わる中、さまざまな相手と交渉を繰り広げてきました。かつては暴力団関係者に事務所へ乗り込まれた経験もあるとか。 そんな若林さんは、交渉がうまくいかない最大の原因を「目標や終着点を決めずに “モヤっと”話してしまっている」ことと指摘します。「モヤっと話す」とは、一体どういうことなのでしょうか。 タフな経験をしていなくても使える基本的な交渉のテクニックを、交渉のプロに学びます。 夜の世界のトラブルを「交渉」