衛星画像を活用することで、かつては高度な機密情報だった軍事基地の動静を誰もが解析できる(画像: Google Earth © 2021 Maxar Technologiesをもとに筆者が加筆) OSINT(オープン・ソース・インテリジェンス)とは、一般に「合法的に入手可能な情報を精査して確認する手法」と定義される。これを駆使すれば、北朝鮮の弾道ミサイルの発射地点や中国が擁する空母打撃群の動向、さらには自然災害の細かな被害をも知ることが可能だ。時に非合法な手段を厭わない、HUMINT(ヒューミント)と呼ばれる人的なスパイ活動、あるいは通信傍受やネットワークへの侵入によって情報を入手にするSIGINT(シギント)とは対照的な、一般人でも入手可能な情報が“機密”へ道を拓く現状と、日本が取り組むべき課題を明らかにする。 グーグル・アースで特定できる弾道ミサイルの発射地点 インテリジェンスは新しい時