地球の大気に層があり、そのうちの一つに「成層圏」という層があることをご存知の方は多いと思います。成層とは、物質が層を成し、混ざり合わず、層状に分かれている状態を言います。鉛直方向の大気の対流が起こらない温度構造であり、上下の空気の混合がないと考えられたことからこの名がつきました。 さて、6月8日はこの成層圏が発見された日とされています。発見者は、フランスの気象学者であるレオン・ティスラン・ド・ボール(Leon Philippe Teisserenc de Bort、1855〜1913)です。同時期に、ドイツの気象学者リヒャルト・アスマンも高層大気を研究しており、両者を発見者とする場合もあるようです。 成層圏に対して、地表近くの大気の層を「対流圏」と言い、成層圏と対流圏の境界を対流圏界面と言います。じつは、この対流圏界面、つまりここから上空が成層圏であることが一目でわかる目安があります。 今