新型コロナウイルスの感染拡大は人々の生活を一変させた。収束後もすべてが元に戻るわけではなく、人、企業、国などが営みを続けるうえでの新たな「常識」となって定着しそうなものも多い。各地で芽吹いている「ニューノーマル」を追う。米国編では前回のテーマ「大統領選の行方」に続き、今回は「雇用の創出」を取り上げる。 2020年3月下旬に米国各地の都市が封鎖されてから、ツイッターなどのSNS(交流サイト)でこんな報告が相次ぐようになった。人々が消えた街に現れた野生動物たち。4月には、米航空宇宙局(NASA)が宇宙から地球を捉えた画像を公開し、いかに地上の空気汚染が緩和されたかを証明してみせた。ニューヨーク周辺の米東北部では3月、15~19年3月の平均に比べて二酸化窒素量が30%削減されたという。 Coyote on the streets of San Francisco during the coron