フェルディナンド・マルコスは、フィリピンの第10代大統領で、日本人にとっては独裁者として有名です。1965年の大統領就任から1986年の革命で打倒されるまで、約20年にわたって権力を握りました。 汚職や不正が取り沙汰される一方で、一時的にはインフラ整備、失業率の減少、治安の改善などの実績もあり、フィリピン人の中にも未だにマルコスを支持する声はあります。 今回はマルコス大統領をご紹介します。 フェルディナンド・マルコス 出典:Wikipedia 幼少期~学生時代~戦争 フェルディナンド・エドラリン・マルコス(Ferdinand Edralin Marcos)は、1917年9月11日、ルソン島の北イロコス州で生まれました。父親は弁護士で国会議員、母親は教師でした。 1937年、名門フィリピン大学法学部にいたころ、父親と対立していた下院議員暗殺の容疑で起訴されます。有罪となりマニュエル・ケソン大