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戦後史の検索結果241 - 280 件 / 378件

  • 常夏通信:その56 戦没者遺骨の戦後史(2) 遺族任せの硫黄島での収容 国の手抜きでは | 毎日新聞

    東京都心からおよそ1250キロの南に、硫黄島(東京都小笠原村)はある。第二次世界大戦末期の1945年2~3月、日米両軍が死闘を展開した。 米軍は44年夏にサイパンなどマリアナ諸島を占領した。そこから大型爆撃機B29を飛ばし、日本本土を爆撃していた。ただB29は新鋭機であり、故障がままあった。また爆撃機には護衛の戦闘機をつけるのが望ましいが、戦闘機は航続距離が短く、マリアナからB29に同行し、往復することはできなかった。 硫黄島は、そのマリナア諸島と日本本土の中間地点で、飛行場があった。米軍としては故障や被弾などで飛行できなくなった爆撃機が着陸する場所として、また護衛の戦闘機の基地としても必要な島であった。日本軍としては、何としても守り抜くべき島だった。 45年2月19日。米軍が上陸した。およそ6万人。迎え撃つ日本軍は2万1000人とされる。米軍には兵士や武器弾薬、食料などの補充がある。それ

      常夏通信:その56 戦没者遺骨の戦後史(2) 遺族任せの硫黄島での収容 国の手抜きでは | 毎日新聞
    • 室井康成(Muroi Kosei) on Twitter: "1975年刊行の岩波新書『ひとり暮しの戦後史ー戦中世代の婦人たち』。戦争で未亡人となり、あるいは戦後の混乱期に家族を支えるために働いて婚期を逸した「一人暮らし」の女性たちが、サービス業や企業の事務担当者として熟練し、高度経済成長を… https://t.co/klqCizwUzK"

      1975年刊行の岩波新書『ひとり暮しの戦後史ー戦中世代の婦人たち』。戦争で未亡人となり、あるいは戦後の混乱期に家族を支えるために働いて婚期を逸した「一人暮らし」の女性たちが、サービス業や企業の事務担当者として熟練し、高度経済成長を… https://t.co/klqCizwUzK

        室井康成(Muroi Kosei) on Twitter: "1975年刊行の岩波新書『ひとり暮しの戦後史ー戦中世代の婦人たち』。戦争で未亡人となり、あるいは戦後の混乱期に家族を支えるために働いて婚期を逸した「一人暮らし」の女性たちが、サービス業や企業の事務担当者として熟練し、高度経済成長を… https://t.co/klqCizwUzK"
      • 【戦争秘話】人間爆弾「桜花」隊長が終戦後に受けた「謎の秘密指令」(神立 尚紀) @gendai_biz

        元号が令和と変わってほどない昨年(2019年)7月20日、一人の元海軍士官が世を去った。湯野川守正(1921-2019)。「人間爆弾」と呼ばれた特攻機「桜花」隊指揮官の、最後の生き残りだった。音楽評論家・湯川れい子氏の実兄でもある。 湯野川は戦後、航空自衛隊に入り空将補まで勤めたが、終戦間もない頃には海軍から密命を帯び、本籍地と名を変え別人として潜行していた時期がある。戦後史の空白とも言える海軍の密命と潜行の一部始終を、湯野川は生前、筆者に語り残していた――。 一機で一艦を屠る「帝国海軍の最終兵器」 格納庫に置かれた特攻機「桜花」を見て、第七二一海軍航空隊に着任した23歳の湯野川守正中尉(のち大尉)は、「ずいぶん単純な飛行機だな」と思った。と同時に、「しかし、敵艦に命中すれば威力は大きいだろう。いまの日本にこれしかできないのなら仕方がない。おもしろい、こいつで戦ってやろうじゃないか」と決心

          【戦争秘話】人間爆弾「桜花」隊長が終戦後に受けた「謎の秘密指令」(神立 尚紀) @gendai_biz
        • 【読書感想】ジャガー自伝 みんな元気かぁ~~い? ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

          ジャガー自伝 みんな元気かぁ~~い? 作者:ジャガーイースト・プレスAmazon Kindle版もあります。 ジャガー自伝 みんな元気かぁ~~い?【電子限定カラー版】【電子限定特典付】 作者:ジャガーイースト・プレスAmazon 何よりも千葉を愛し、誰よりも千葉に愛された男の一生。なんでも自分で作ってみる。やってみればできないことなどなにもない。大丈夫だよ、といつも歌っていた。「洋服直し村上」のおばちゃんたちを従えて、衣装もスタジオも住居も自ら作り、音楽も録音もライブもCD制作もPVもTV番組も、すべてDIYでやっていた男の人生は、千葉の戦後史そのものであった。 ジャガー星に帰還された、ジャガーさんの自伝(ライターによる聞き書きかもしれませんが、少なくとも本人の話が元になっていると思います)。 僕がジャガーさんをはじめて知ったのは、『コンプティーク』というマイコンゲームから特撮、アニメ、テ

            【読書感想】ジャガー自伝 みんな元気かぁ~~い? ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
          • 地図会社大手「ゼンリン」と戦後日本社会のあゆみ、そして戦前からの連続|竹内孝治|マイホームの文化史

            今の時代だとなんだかドン引かれることもありそうなアプローチですが、住宅を新築した方のなかには、業者選定のキメ手に「最初に家に来てくれたから」という理由を挙げるケースがあるそう。なので有力見込み客には迅速なお礼訪問が求められたのです。 そんなこんなで、住宅営業時代たいへんお世話になった「住宅地図」が、住宅営業の必須アイテムになった経緯について、住宅地図の最大手「株式会社ゼンリン」の社史『ゼンリン50年史』(ゼンリン、1998年)を片手に、スケッチしておこうと思います。では、クルクルバビンチョ、パペッピポ、ヒヤヒヤドキッチョのモーグタン! 戦後、住宅地図が生まれた契機敗戦後間もない1948年まで遡る「株式会社ゼンリン」。住宅地図の制作・販売会社としては最大手。それゆえ注目度は高く、最近でもこんな記事が出てました。題して「ゼンリンの日本地図は、なぜ世界から信頼されるのか」。 たしかに前職の営業所

              地図会社大手「ゼンリン」と戦後日本社会のあゆみ、そして戦前からの連続|竹内孝治|マイホームの文化史
            • 「N国」とインターネットポピュリズムの現在|宇野常寛

              ■はじめに これは僕らPLANETSが毎週放送しているインターネット番組 #ブループリント の9月3日放送分の準備のためにつくったメモを再構成したものだ。そしてこの文章は僕のオンラインサロン「PLANETSCLUB」で先行公開している。こうした放送の下準備のメモのような文章は、よくクラブ限定のFacebookに投稿しているので、もし興味があったら(と、いうか僕らの活動を面白いと思って、支援してくれる人がいたら)ぜひ、クラブにも加入して情報発信を支援して欲しい。 さて、今日のお題は「N国」だ。この文章を書いている9月9日の夕方、NHKから国民を守る党、通称「N国」の党首の立花孝志が脅迫の疑いで警察に事情聴取されるというニュースが飛び込んできた。僕は思わず、この記事の内容を最新の状況に合わせて更新しないといけないと考えたが、すぐにその必要はないことに気づいた。なぜならば、この文章の趣旨は「N国

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              • 男女平等にしていく必要があると思うなら、みんなフェミニスト/小川たまか×西口想『私のフェミはここから』 - wezzy|ウェジー

                (左)小川たまかさん著『「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。』(タバブックス)/(右)西口想さん著『なぜオフィスでラブなのか』(堀之内出版) 2019年7月20日、『BOOK MARKET 2019』のイベントブースで、ふたりのフェミニストによるトークイベントが開催された。 小川たまかさんは、著書『「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。』(タバブックス)で、巷に溢れるCMやネットの炎上問題など身近な物ごとから、女性蔑視を拭い去ろうと声を上げ続けている。 また、西口想さんは、著書『なぜオフィスでラブなのか』(堀之内出版)で、男性中心の日本社会における「会社内恋愛」を、独自の視点で読み解く。 小川たまかさんと西口想さんは、それぞれの見地から性差別の問題に取り組まれている。お二人は、どういった経緯でフェミニストとして活動するようになったのだろうか? 「フェミニズ

                  男女平等にしていく必要があると思うなら、みんなフェミニスト/小川たまか×西口想『私のフェミはここから』 - wezzy|ウェジー
                • 「責任を問う」こと――沖縄・シングルマザーの行為を理解する

                  調査対象者A:うん。だから、そういうのをみているから自分は早く結婚したかったんですよ、逆に。早く、子どもが欲しくて、自分ずっとひとりだったので。いつもずっと、ひとりだったんですよ、熱だしても何してもずっとひとりで。ずっと、このおばあちゃんの。寝たきりのおばあちゃんの横で、寝たきりだからさ、失禁したりしているじゃないですか。そのなかでもこうやって(うずくまるポーズをして)、ずっといたので。そういうのがあったから、早く結婚したかった。家族がすごい欲しくて。 冷淡さ 初めて学術誌に掲載された論文で、いくつかの奨励金や賞をもらった。コロナ禍真っ只中で世の中に話題が無かったせいか、2、3のメディアから取材を受けた。取材では、「沖縄のシングルマザーのために、沖縄の貧困を解消していきたいです!」と口に出すことを期待されているんだろうなとは思ったけれど、その時はサービス精神など全く無い、ボヤっとしてどっち

                    「責任を問う」こと――沖縄・シングルマザーの行為を理解する
                  • NスペPlus 「受忍」 忘れられた戦後補償

                    国家が総動員体制で遂行し、破滅への道をたどった日本の戦争。犠牲となった民間人は80万人。戦後、国家補償を求めた民間被害者の訴えは一貫して退けられてきた。国策を推し進めた国家は、その体制に組み込まれ被害を負った個人に、どのような責任を果たすべきなのか。膨大な資料と当事者の証言から、戦後史の空白を検証する。 安野輝子さん、81歳。当時6歳だった終戦の年の7月、米軍による空襲で左足を失った。近くに落ちた爆弾の破片が直撃し、左足の膝下が一瞬でもぎとられた。 「翌日か翌々日くらいだったかな、処置室行って赤チンつけるだけなんですよ、治療って。そのときに、このぐらいのあれ(容器)にね、私の足が浮いていたんですよ、アルコールに漬けた。ああ、私の足やって、そのときわかった」(安野さん) 傷を負った時の処置が悪く、75年たった今も切断面にマメができるため、数日間歩けなくなることもあると言う。 自分の下半身を黒

                      NスペPlus 「受忍」 忘れられた戦後補償
                    • 東京・三鷹の人権条例案、被害者救済なるか 市長と専門家に聞く:朝日新聞デジタル

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                        東京・三鷹の人権条例案、被害者救済なるか 市長と専門家に聞く:朝日新聞デジタル
                      • なぜ日本人は盆踊りで熱狂? “取り締まり”で途絶えた過去も | AERA dot. (アエラドット)

                        ※写真はイメージです (GettyImages) 作家の片岡義男さんが選んだ「今週の一冊」。今回は『盆踊りの戦後史 「ふるさと」の喪失と創造』(大石始著、筑摩選書 1760円・税込み)の書評を送る。 *  *  * 二〇二一年から逆算して七十六年前、アメリカ軍が徹底的に空爆する東京を逃れた僕は、山口県岩国にあった祖父の家に疎開した。そこで六年を過ごし、東京へ戻る途中、父親の仕事の都合で、広島県呉市で二年を過ごすことになった。一九五一年の秋から一九五三年の夏の終わりだ。 この呉で過ごした二年間でいまでも覚えているのは、夏におこなわれた盆踊りとその主題歌のようだった『炭坑節』だ。かつての軍港を見おろす崖の縁に沿って、安普請の二軒長屋が何棟もあり、そのまんなかはなににも使われていなかったから、盆踊りの櫓を丸太で組むには最適だった。したがってここに盆踊りの櫓が作られ、ある日突然、盆踊りが始まった。

                          なぜ日本人は盆踊りで熱狂? “取り締まり”で途絶えた過去も | AERA dot. (アエラドット)
                        • 常夏通信:その67 戦没者遺骨の戦後史(13) 硫黄島生還者が語る栗林忠道中将 戦術巡る対立でいらだち | 毎日新聞

                          第二次世界大戦末期、硫黄島(東京都小笠原村)の戦いでは、日本軍守備隊約2万1000人のうち、生き残ったのは1000人ほどだった。私はこのうち3人にインタビューしたことがある。大曲覚さん(故人)はその一人だ。日本軍の奇跡的善戦で知られる硫黄島の戦いだが、兵士たちは米軍との戦闘前から相当弱っていたようだ。「兵たちは壕(ごう)掘りや陣地造りのため、ほとんど不眠不休で働いていました。おまけにアメーバ赤痢や飢え、渇きに苦しんでいたんです。米軍が上陸してくる前、すでにまともに戦える状態ではなかった」と、大曲さんは証言してくれた。 1922年、福島県小高町(現南相馬市)生まれ。地元の旧制中学を卒業し海軍を志願。44年5月、21歳で少尉に任官した。同年8月、南方諸島海軍航空隊(南方空)の一員として渡島。若くしておよそ200人を指揮する立場である。 硫黄島の戦いといえば、守備隊を指揮した栗林忠道陸軍中将(戦

                            常夏通信:その67 戦没者遺骨の戦後史(13) 硫黄島生還者が語る栗林忠道中将 戦術巡る対立でいらだち | 毎日新聞
                          • 第5回 ウイルス禍の時代に考える「十三機兵防衛圏」(後編) - アキバ総研

                            ※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。 平成から令和へと時代が移り変わる中で、注目アニメへの時評を通じて現代の風景を切り取ろうという連載シリーズ「平成後の世界のためのリ・アニメイト」。 今回は、昨年発売されたPlayStation 4用ゲーム「十三機兵防衛圏」を、3回にわたって徹底批評するシリーズを締めくくる後編だ! 大きく時代が変わる中でリリースされた注目の1本を、中川大地が一刀両断する。 (ネタバレも多いので、あらかじめ了承のうえで読み進めていただきたい。) 「ゲーム」の書き換えという最終解決──沖野司、426、因幡深雪 ここまで13人のPCたちのシナリオを通じて見てきたように、「十三機兵防衛圏」「追想編」の物語は、戦後から2010年代末時点にかけてまでの日本の特撮・SF

                              第5回 ウイルス禍の時代に考える「十三機兵防衛圏」(後編) - アキバ総研
                            • 『平成のヒット曲』の「はじめに」|柴 那典

                              新刊『平成のヒット曲』が、11月17日に発売されました。その「はじめに」と「目次」を、横書きで読みやすいよう少し修正を加えて公開します。 平成とは、どんな時代だったのか――。 本書は、それを30のヒット曲から探る一冊だ。 1989年の美空ひばり「川の流れのように」から、2018年の米津玄師「Lemon」まで。ヒットソングがどのような思いをもとに作られ、それがどんな現象を生み出し、結果として社会に何をもたらしたのか。そのことを読み解くことで、時代の実像を浮かび上がらせる試みだ。 悲惨な戦争から高度経済成長に至る〝激動の昭和〟に対して、平成という時代の全体像は、どこか茫漠としているように見える。焦土から豊かな生活を目指してがむしゃらに進んでいった戦後史の大きな物語に比べると、どんな価値観が時代を駆動する力学になっていたのか、一言では言い切れないように感じられる。 しかし、30年という時間は、日

                                『平成のヒット曲』の「はじめに」|柴 那典
                              • 変化する朝鮮半島と日本の対応 ―古い対韓国認識からの脱却と新たな日韓関係に向けて― | 一般社団法人平和政策研究所

                                はじめに 日本における韓国、朝鮮半島に関する議論には問題があると感じている。一つは、単に嫌韓・反韓云々ということではなく、韓国の話題を取り上げる段階から「バイアス」がかかっているということである。日本における韓国、北朝鮮に関する言説の多くが、悪いニュースしか報道しないという傾向が顕著だ。とくにメディアにとっては、「悪いニュース」が「いいニュース」というわけだ。例えば、韓国の経済指標が悪化した、大統領の支持率が低下したなど悪いニュースばかりを報じるので、韓国では悪いことだけしか起こっていないと錯覚してしまう。 また現地の韓国人の発信も日本で報道されるが、それもバイアスがかかっている。例えば、日本の保守派の(韓国に関する)発言には韓国保守派のバイアスが反映していることが多い。韓国保守派は、当然政権与党(文政権)に対して悪く言うわけで、しかも韓国保守派の政治的意図を理解しないままその主張を鵜呑み

                                  変化する朝鮮半島と日本の対応 ―古い対韓国認識からの脱却と新たな日韓関係に向けて― | 一般社団法人平和政策研究所
                                • 「団塊の世代」と「全共闘」①――よくある「団塊批判」の誤り - king-biscuit WORKS

                                  もう15年、いや、それ以上になるか、2005年から6年頃にかけてだと思う、何にせよ今は昔、まだ平成の御代で、かのゼロ年代半ばあたりのことだったとおぼしめせ。 呉智英夫子との対談本というか、こちらが聞き手となって、当時あれこれ言われ始めていた「団塊の世代」批判に対する夫子の違和感や批判を足場にしながら、いわゆる「世代論」の総括みたいなことまで視野に入れた本はできないか、というので、某版元の肝煎りで単行本の企画が立ち上がっていた。神楽坂の旅館などで、何度か夫子とまとまった時間、お話する機会を設けてもらい、録音とその起こしなどもあらかたやって、8割がた草稿になって、夫子に最後手を入れてもらえればかたちになる、というあたりまで作業を進めていた矢先、版元自体が潰れてしまい、企画ごとそれら草稿も宙に浮いてしまった、という経緯があった。そこまで作業をした以上、これはもったいないし、何よりその内容も世に出

                                    「団塊の世代」と「全共闘」①――よくある「団塊批判」の誤り - king-biscuit WORKS
                                  • 2021年の本 - Valdegamas侯日録

                                    年末に今年の新刊本の振り返りをするのが個人的な恒例行事となって久しい。今年は多少自分なりに分野という脈絡をつけて扱うこととした。 ■外交史 外交史というより防衛・安全保障政策史というカテゴリがふさわしいが、まず取り上げたいのは真田尚剛『「大国」日本の防衛政策―防衛大綱に至る過程 1968~1976年』(吉田書店)と千々和泰明『安全保障と防衛力の戦後史1971~2010―「基盤的防衛力構想」の時代』(千倉書房)の二冊である。1976年に初めて策定された「防衛計画の大綱」の策定過程、そして同大綱の基本的考え方として、その後の度重なる改定の後も維持された「基盤的防衛力構想」の実態をそれぞれ分析したものである。 1980年代から2000年代初頭まで、大嶽秀夫『日本の防衛と国内政治』、広瀬克哉『官僚と軍人』、室山義正『日米安保体制(下)』、田中明彦『安全保障』、佐道明広『戦後日本の防衛と政治』など、

                                      2021年の本 - Valdegamas侯日録
                                    • 夢と生きる バンドマンの社会学 - 岩波書店

                                      人生を賭ける夢に出会えたことの幸福と困難――。いつの時代にも少数派ながら「卒業したら就職する」という、普通とされる生き方を選ばない者がいる。夢は諦めに終わるのか、形を変えて続くのか? 数年にわたる二十代から三十代のバンドマンへの貴重なインタビュー調査をもとに現代の「夢追い」のリアルな実態を描き出す。 はじめに Ⅰ 「夢追いの社会学」の試み 序 章 夢追いの社会学に向けて 1 夢追い研究の到達点と課題 2 夢追いを「若者文化と進路形成」の問題として捉える 3 分析枠組み――「若者文化と進路形成」に向けて 4 調査の概要 第1章 夢追いの戦後史――若者はいかなる将来の夢を抱いてきたのか 1 将来の夢を跡づける 2 複数のデータをつなぎ合わせる・重ね合わせる 3 将来の夢の変化の全体像――JGSS-2006による分析 4 夢追い志向か、それとも安定志向か? 5 将来の夢のゆくえ――現代の夢追いの

                                        夢と生きる バンドマンの社会学 - 岩波書店
                                      • 【批評の座標 第2回】青春と悪罵――吉本隆明入門(小峰ひずみ)|人文書院

                                        『共同幻想論』『言語にとって美とはなにか』等で知られ、戦後最大の思想家と呼ばれる吉本隆明。日本の大衆社会を思考した吉本の著作は、いまどう読むことができるのか。政治を語る言葉に切り込んだ著書『平成転向論』をはじめ、ポレミックな批評で話題の小峰ひずみが、その意義をあらためて問います。 批評の座標 ――批評の地勢図を引き直す 青春と悪罵――吉本隆明入門小峰ひずみ ある世代の青春そのものであった人間がいる[1]。吉本隆明(1924-2012)だ。ある詩人は吉本を論じるにあたって、次のように述べている。 「吉本、すなわち私たちの世代の青春」 吉本に凝縮された青春とは、誰の青春なのか。戦中派だ。戦中派? いつの人? と思われる方も多いだろう。ちょうどいいアニメ映画がある。大ヒットアニメ映画・『この世界の片隅に』だ。この映画の主人公・すずさんこそ、戦中派を生きた人間だ。設定的には、ちょうど吉本隆明と一歳

                                          【批評の座標 第2回】青春と悪罵――吉本隆明入門(小峰ひずみ)|人文書院
                                        • 社会学のお薦めの本(2017年版) | 社会学分野 | 信州大学 人文学部

                                          ここでは、主に社会学分野を志す初学者向けの本や、やや難しいが読んでほしい古典の基礎文献を中心に集めました。 社会学分野を志す人は、1冊でも2冊でも気になるものから読んでもらうとよいかと思います。 各カテゴリで、難しいが外せないと思うものは末尾に(上級向)としてあります。 各教員の専門領域の本については、特に示さなくても中級レベルのものも含まれます。 なお「初学者向け」とか「上級向」とは、読むためにどの程度の下地が必要かということの目安を表します。初学者が上級向けの本を読んでもちんぷんかんぷんかもしれませんが、上級者が初学者向けの本を読んでも得られるものはあるでしょう。 最終更新日:2017/2/9 ○社会学とはどのような学問か ・宮島喬.2012.『社会学原論』岩波書店.(初学者向け) ・ジグムント・バウマン、ティム・メイ(奥井智之訳).2016.『社会学の考え方』[第2版]ちくま学芸文庫

                                          • REVIEWS : 020 グローバル・ベース (2021年4月)──大石 始

                                            “REVIEWS”は「ココに来ればなにかしらおもしろい新譜に出会える」をモットーに、さまざまな書き手が新譜(基本2〜3ヶ月ターム)を中心に9枚(+α)の作品を厳選し、紹介してもらうコーナーです(ときには旧譜も)。今回はライター、大石始による9枚。昨年末刊行の著書『盆踊りの戦後史 ――「ふるさと」の喪失と創造』などなど、ここ数年は日本の伝統音楽・芸能から現代を照射する、そんなテーマの著作が多いイメージですが、2011年の共著『GLOCAL BEATS』で展開したような全世界から強力なダンス・ビート〜ベース・ミュージックを発見してくる、そんな目利きでもあります。ということで、今回はそちら方面で音源をセレクト、コロナ禍でもぐいぐいと世界各国から、さまざまなスタイルが生まれているダンス・ビートをお届けします!(河) OTOTOY REVIEWS 020 『グローバル・ベース(2021年4月)』 文

                                              REVIEWS : 020 グローバル・ベース (2021年4月)──大石 始
                                            • 「感じさせられる女」「感じさせる男」という役割は、いつ生まれたか(田中 亜以子) @gendai_biz

                                              「感じさせられる女」「感じさせる男」という役割は、いつ生まれたか それは「男女平等」の衣をまとっていた では、なにが避妊の実践を阻んだのか。もちろん知識不足もあったが、それにもまして「夫の非協力」がひとつの壁として立ちふさがっていた。 『主婦の友』の避妊特集記事では、避妊に協力しない夫を「上手にリード」する必要が語られた。夫を機嫌よく避妊に協力させることができなければ、夫はふてくされて避妊なしの性交を強要するかもしれないし、もしくは、ふてくされて買春するかもしれない。だから、夫をうまくあしらえというのだ。「満足さえ与えてやれば、世の夫は昼間では見られぬやさしさを示す」 というわけである。 特に、コンドームによって挿入の快感が減退する夫を満足させるためには、「楽器を演奏する奏者」あるいは「土地を耕す農夫」の喜びを与えることが有効であるとされた。もちろん「不感症」はNGである。 当時の妻たちは

                                                「感じさせられる女」「感じさせる男」という役割は、いつ生まれたか(田中 亜以子) @gendai_biz
                                              • 中島敏フォトアーカイブ・解題 – 釜ヶ崎の記録は数多く存在するが、中島敏の写真には 他にはみられない特異性がある。

                                                釜ヶ崎の記録は数多く存在するが、中島敏の写真には 他にはみられない特異性がある。 まず、記録の期間である。中島さんの写真は、初期のものは1960年代末、最新のものは2010年代にまで至る。これだけの長い期間にわたり、ひとりの記録者が釜ヶ崎を撮影しつづけた写真群は、ほかにはない。これらの写真は、’60年代、’70年代、’80年代、’90年代、そして2000年代以降の、それぞれの光景を映し出す。それは、釜ヶ崎の戦後史をそのままに活写した記録に他ならない。 だがもっとも重要なのは、数多くの労働者とその生活・労働を記録した中島さんが、ひとりの釜ヶ崎労働者として生活してきたということだろう。つまりこれらの写真記録は、労働者自身による記録なのだ。それゆえ中島さんの写真は、労働者が生活するドヤ街のみならず、様々な労働現場や闘争の現場を、労働者の目線から記録している。それらの写真は、流動する労働者の身体を

                                                  中島敏フォトアーカイブ・解題 – 釜ヶ崎の記録は数多く存在するが、中島敏の写真には 他にはみられない特異性がある。
                                                • 「公の時間」と「私の営み」 カズオ・イシグロと村上春樹の差とは?|猪瀬直樹

                                                  『公〈おおやけ〉 日本国・意思決定のマネジメントを問う』第Ⅱ部「作家とマーケット」の冒頭「カズオ・イシグロと「公」の時間」を公開します。 ---------------------------------------------------------------------------- ---------------------------------------------------------------------------- 三島由紀夫の自決を考える 三島由紀夫の評伝『ペルソナ』(文春文庫)を執筆したのは1995年(平成7年)、三島由紀夫が1970年(昭和45年)に自決してから25年後のことである。僕は40代最後の年だった。 1970年11月25日をできるだけ正確に再現するために、テレビ局に保存されている三島事件を報じたニュース番組の素材テープを繰り返しチェックした。 バル

                                                    「公の時間」と「私の営み」 カズオ・イシグロと村上春樹の差とは?|猪瀬直樹
                                                  • 日本第一党 - Wikipedia

                                                    日本第一党(にっぽんだいいちとう、英: Japan First Party[2])は「日本第一主義」を掲げる日本の政治団体。略称は日本一[3]。 党史・選挙[編集] 結党[編集] 2016年(平成28年)8月29日、桜井誠が東京都知事選挙に立候補した際の政治団体「都政を国民の手に取り戻す会(都手会)」を改称して「日本第一党」を結党したとTwitterにて発表した[3]。また、引き続き資金管理団体としても指定されている[4]。 2017年(平成29年)2月26日、東京都江東区のアパホテル東京・潮見駅前にて結党大会を開催した[5][6]。 2017年[編集] 2017年(平成29年)4月17日、日本第一党として初の公認候補予定者として東京都議会議員選挙の八王子選挙区に元日本郵政社員の岡村幹雄を決定した事を公表[7]。4月27日、岡村と桜井が記者会見を開き、岡村が日本第一党の公認候補として東京都

                                                    • 戦後史のタブー・パンドラが開いた - 植草一秀の『知られざる真実』

                                                      7月11日に鳩山友紀夫元内閣総理大臣が理事長を務める東アジア共同体研究所が主宰するUIチャンネルに出演させていただいた。 https://www.youtube.com/watch?v=_-jTiEwJ_Ss 対談テーマは「参院選結果と日本の諸問題」 上記URLで視聴が可能なのでぜひご高覧賜りたい。 参院選は予想通り自民大勝、立憲惨敗、維新伸長という結果に終わった。 投票日2日前に安倍晋三元首相が殺害された事件は自民党の得票を増やす効果を持ったと見られる。 自民党は改選過半数の63議席を獲得。 立憲民主党の獲得議席は16議席(6年任期の議席数)。 非改選議席を1獲得したが、これを含めた非改選議席23から7議席も少ない獲得議席数になった。 維新は比例で8議席を獲得し、比例7議席の立憲を抜き、比例獲得議席数で第2党になった。 2014年から2017年までの国政選挙では投票率が約5割の状況下で自

                                                        戦後史のタブー・パンドラが開いた - 植草一秀の『知られざる真実』
                                                      • 早大闘争の記憶―当事者取材から見えるものは― | Wasegg

                                                        プロローグ ヘルメットをかぶり、角材を肩に担いだ人々が野太い声を上げながら、見覚えのある建物の前を足早に歩いていく――。大学3年の夏休みに映画で見た、『ノルウェイの森』。デモ隊が行進するワンシーンは早稲田大学のキャンパス内で撮影されていた。当時の私の目に学生運動は自分と全く無関係の出来事として映ったし、私が通っている早稲田大学で運動が展開されていたことさえ知らなかった。ましてや、それから約一年後に、運動に携わっていた当事者たちに話を聞いて回っていることなど、頭の片隅にもなかったのだ。 私が早稲田の学生運動(以下早大闘争)に対して関心を抱くようになったきっかけは、3年生の秋に受講した日本文学史という授業での、田部知季教授の一言にあった。 「私たちが学ぶ早稲田でも過去に学生運動ってあったんですよ。この手の話ができる当時の人もだんだん減ってきているから、聞ける人は今のうちに聞いておいても良いんじ

                                                          早大闘争の記憶―当事者取材から見えるものは― | Wasegg
                                                        • 旧統一教会とウクライナネオナチの結節点―1970年の『WACL大会』を始まりとした歴史的考察― | ISF独立言論フォーラム

                                                          2022年9月27日、多くの国民の反対を押し切り、安倍晋三元首相の国葬が東京の日本武道館で強行された。すでに残り2ヶ月を切った2022年は、国内では安倍元首相の「暗殺」とそれを契機に暴露された旧統一教会(現世界平和統一家庭連合)の自民党との癒着問題、そして国外にあってはウクライナ戦争が重大事件の筆頭になるのは疑いない。 そして、一見関連性が乏しいように思えるこの二つの事象は関連性を有する。そしてこの日本武道館は、それが歴史的に交差した場なのだ。 国葬があった日の52年と1週間前の1970年9月20日、日本武道館で2万人が参加したとされる大規模な集会が開催された。名称は、「WACL日本大会」。WACLとは「世界反共連盟」(World Anti-Communist League。1991年から世界自由民主連盟と改称)を指す。 WACLは、台湾の蒋介石や韓国の李承晩らが1954年に結成した「アジ

                                                            旧統一教会とウクライナネオナチの結節点―1970年の『WACL大会』を始まりとした歴史的考察― | ISF独立言論フォーラム
                                                          • 青土社 ||ユリイカ:ユリイカ2019年11月臨時増刊号 総特集=日本の男性アイドル

                                                            彼らはなぜ歌って踊り、わたしたちはなぜそれを愛するのか 男性アイドルは語られてこなかった。多くのアイドルについての著述がなされるなか、どれだけ総体としての男性アイドルを捉えようとされてきただろうか。あるいはひとつの事務所やメジャーなグループに代表され、それを敷衍しながら論じられることはあっただろう。いや、ほとんどそうであったと言っても過言ではない。およそ戦後の男性アイドルとはその別名であったのだから、けれどもいまそれは超歴史的に俯瞰されなければならない。男性アイドルは批評されなければならない。 【目次】 総特集*日本の男性アイドル ❖インタビュー――男性アイドルの視座 七人の出発点・通過点・到達点 / 7ORDER project ❖男性アイドルの時代 戦後日本のかっこかわいさを讃えて――ジャニ系と時代 / 千葉雅也 少年神たちの神殿のゆくえ――永遠の少年元型とアイドルたち / 鏡 リュウ

                                                            • 『日本国の正体 「異国の眼」で見た真実の歴史』(毎日新聞出版) - 著者:孫崎 享 - 孫崎 享による前書き | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

                                                              著者:孫崎 享出版社:毎日新聞出版装丁:単行本(336ページ)発売日:2019-09-20 ISBN-10:4620326046 ISBN-13:978-4620326047 刊行するやいなや、たちまちSNSで話題沸騰の孫崎享著『日本国の正体』(毎日新聞出版刊)。元外務相情報局長を務め、『戦後史の正体』等、数々のベストセラーを世にはなってきた孫崎氏は、日本の「弱点」とは「自分自身が何者かを知らないことだ」と分析しています。 「歴史を通じ、他者の声に耳を傾けなくなった時代には、必ずといっていいほど『重大な戦略ミス』を日本は犯してきた」と訴える孫崎氏は、今なぜ「外国人の眼を通じた日本人論」を世に問うのでしょうか。本書からの抜粋をお届けします。 「えっ、日本はそんな国だったの?」 孫崎享・元外務省情報局長が分析する「驚きの正体」とは?日本の戦略はなぜいつも間違うのか?孫子に、「彼を知り己を知れば

                                                                『日本国の正体 「異国の眼」で見た真実の歴史』(毎日新聞出版) - 著者:孫崎 享 - 孫崎 享による前書き | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
                                                              • 190828 NO HATE TV第69回 『ヘイト・ネイション -「嫌韓」に覆われる日本列島』

                                                                日本中を「嫌韓」感情が覆い尽くしている。リベラル知識人からリベラル政党までが韓国の非をあげつらう状況は、もしかしたら関東大震災直前の日本やナチス政権下のドイツ、あるいは90年代のルワンダを彷彿させるものではないか? 日本と韓国、「冷静」なのはどちらか。直近の状況から考察する。 【のりこえねっと】 公式サイト: http://www.norikoenet.org Twitter:https://twitter.com/norikoenet Facebook:https://www.facebook.com/norikoenet 【NO HATE TV】 公式サイト:http://no-hate.tv/about Twitter:https://twitter.com/nohatetv Facebook:https://www.facebook.com/nohatetv <出

                                                                  190828 NO HATE TV第69回 『ヘイト・ネイション -「嫌韓」に覆われる日本列島』
                                                                • <社説>教科書検定と沖縄戦 実相踏まえた記述徹せよ - 琉球新報デジタル

                                                                  沖縄戦の実相から外れた教科書記述が検定を通過した。沖縄戦研究の積み重ねを踏まえた記述に徹するべきだ。 文部科学省の教科書検定で追加合格した令和書籍の中学校歴史教科書における沖縄戦記述への疑問や批判が広がっている。旧制中学校・師範学校生の戦場動員を「志願というかたちで学徒隊に編入」と記述したことや、特攻隊員の戦死を「散華」と表現したことなどだ。 県内21の旧制中学・師範学校の元学徒らでつくる「元全学徒の会」や「9・29県民大会決議を実現させる会」は戦争を美化するものとして問題視しているのである。 旧制中学校生らの戦場動員は軍の強い要請に基づくものだ。軍の強制力によって沖縄の住民や物資の戦力化を図った「根こそぎ動員」の一環として考えるべきであり、「志願」は不適切な記述だ。特攻による若者の戦死を「散華」と記述することも、無謀な作戦を立案し、若者に死を強いた軍の責任を問わず、殉国美談にしてしまうも

                                                                    <社説>教科書検定と沖縄戦 実相踏まえた記述徹せよ - 琉球新報デジタル
                                                                  • 岸信介・安倍晋三一族は、韓国や在日朝鮮人とどのように関わってきたのか? | The HEADLINE

                                                                    しかし2018年、日本海において韓国海軍の駆逐艦が、海上自衛隊のP-1哨戒機に対して火器管制レーダーを照射した問題や、徴用工訴訟をめぐる問題が激化したことから、再び日韓関係は悪化した。安倍元首相も文在寅大統領も(いずれも当時)問題解決のための姿勢を見せていたが、最終的にコロナ禍や安倍元首相の退陣によって「戦後最悪」と称された日韓関係が修復することはなかった。 排外主義の盛り上がり 一方、安倍元首相が、いわゆる「嫌韓」言説に影響力を持っていたことは間違いない。2014年11月には自身の Facebook で、まとめサイト「保守速報」をシェアしたことが波紋を呼んだ。同サイトは、2018年に在日朝鮮人の女性に対する差別が最高裁で認定されるなど、韓国や中国に対する差別的な言説で知られていた。 こうした姿勢は、首相退任後にも見られた。たとえば今年1月には佐渡金山の世界遺産登録をめぐって、韓国から「歴

                                                                      岸信介・安倍晋三一族は、韓国や在日朝鮮人とどのように関わってきたのか? | The HEADLINE
                                                                    • 【寄稿】「核兵器禁止条約」 日本の各政党の立場は? 山口響 | 長崎新聞

                                                                      1月22日に51カ国・地域の参加をもって核兵器禁止条約が発効した。「条約に参加する意向はない」旨を日本政府が繰り返し表明していることは周知の通りだ。では、各政党はどのような立場を採っているのだろうか。 まず、政権与党の自民党。条約発効にあたって、党として何のコメントも出していないし、しばしば会見を行っている二階俊博幹事長もこの点に触れていない。昨年9月に行われた総裁選の中でも、菅義偉、石破茂、岸田文雄の3候補ともに、公約集の中で核軍縮にすら言及しなかった。 自民党と連立政権を組む公明党は、発効当日に党代表の山口那津男氏が談話を発表した。条約が「従来からの核抑止の考え方に一石を投じた」としたうえで、日本が核兵器国と非核兵器国との間の「真の橋渡し役」の責務を果たすために、(条約非加盟国である)日本も締約国会議にオブザーバーとして参加すべきと主張している。「条約に参加しない」方針は公明党も含めた

                                                                        【寄稿】「核兵器禁止条約」 日本の各政党の立場は? 山口響 | 長崎新聞
                                                                      • ホームレスを看取るホスピス施設 「山谷のシンドラー」と呼ばれた男が追い求める“理想のケア” | 文春オンライン

                                                                        『マイホーム山谷』(末並俊司 著)小学館 「ガンジーでも助走つけて殴るレベル」なるネットスラングがある。それを捩(もじ)れば「マザー・テレサも家を出ていくレベル」の無謀な人、それが本書の主人公・山本雅基(まさき)さんだ。 ドヤ街で知られる山谷(さんや)。ここにホームレスを看取るホスピス施設がある。山本さんが2002年に設立した「きぼうのいえ」だ。人生のどん底にいる時、自分のような人たちを助けたいとの衝動に駆られて、妻と二人三脚で資金集めに奔走して立ち上げたのだった。 働けるうちはドヤに泊まれるが、老いるにつれて路上生活者になっていく。そうした人たちの最期に手を差し延べるための施設だ。50年以上山谷で暮らし、ここで看取られた人もいた。 その活動は注目を集め、山本さんは「山谷のオスカー・シンドラー」、妻は「山谷のマザー・テレサ」と呼ばれた。また彼の本をもとにした山田洋次監督の映画が公開されたり

                                                                          ホームレスを看取るホスピス施設 「山谷のシンドラー」と呼ばれた男が追い求める“理想のケア” | 文春オンライン
                                                                        • 〈『鎌倉殿の13人』最終回〉「ここのところはちょっとね、負け始めています」義時役・小栗旬が2014年に、あの人気俳優と語っていた“夢” | 文春オンライン

                                                                          12月18日に最終回を迎える「鎌倉殿の13人」は、豪華絢爛の代名詞であるNHK大河ドラマの歴史の中でも規格外の一作だったと言えるだろう。 ひとつはキャストの贅沢な使い方だ。佐藤浩市、西田敏行、大竹しのぶ、松平健といったレジェンド級から、中川大志、菅田将暉、坂口健太郎といった若手トップスターまで、普通なら先発完投でメインに据えたいような大物がまるで中継ぎ投手のように入れ替わっていく。 新垣結衣、長澤まさみ(この2大女優が同じ作品に出演するのは「ドラゴン桜」以来ではないだろうか)、宮沢りえといった、1年間毎週見ていたいと思わされるヒロイン陣の出演も同様だ。 このオールスターゲームのような投手リレー、豪華なスター俳優の継投策を可能にした理由のひとつにはもちろん、日本最高の脚本家の1人である三谷幸喜への信頼とカリスマ性がある。そしてもうひとつは、短期間だからこそ逆にスター俳優がスケジュールを調整し

                                                                            〈『鎌倉殿の13人』最終回〉「ここのところはちょっとね、負け始めています」義時役・小栗旬が2014年に、あの人気俳優と語っていた“夢” | 文春オンライン
                                                                          • 「雨なのに…」声聞いた40分後 留学直前、絶たれた21歳の夢:朝日新聞デジタル

                                                                            ","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"

                                                                              「雨なのに…」声聞いた40分後 留学直前、絶たれた21歳の夢:朝日新聞デジタル
                                                                            • 紅麴問題、見つかった「意図せぬ物質」 自主回収続々「他商品まで」:朝日新聞デジタル

                                                                              ","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 --><!--株価検索 中⑤企画-->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">

                                                                                紅麴問題、見つかった「意図せぬ物質」 自主回収続々「他商品まで」:朝日新聞デジタル
                                                                              • 家永真幸『台湾のアイデンティティ』(文春新書) 8点 : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期

                                                                                2月1 家永真幸『台湾のアイデンティティ』(文春新書) 8点 カテゴリ:社会8点 年明けの総統選で民進党の賴清德が勝利した台湾。本書は昨年の11月に出た本であり、総統選を見据えて台湾の現在の状況について解説した本になります。 台湾の政治の構図というと「独立派」の民進党と「親中派」の国民党といった対立軸で紹介されることが多いですが、歴史的に見れば、中華人民共和国の共産党と対立していたのは何と言っても蔣介石の国民党だったはずです。 本書は、このような台湾の歴史にあるいくつものねじれを解きほぐしてくれます。 さらに本書の面白さは、台湾の歴史や台湾のアイデンティティのあり方をたどることで、日本の戦後史も見えてくるところです。 本書のあとがきに、「かつての日本社会の「左翼」的な台湾観を疑問に感じ、台湾のことを学び直したいと思っている人を主要な読者の一人に想定した」(251p)とありますが、イデオロギ

                                                                                • 岸田首相の「聞く力」は国民に向いているか 世論調査では「説明不足」89.5%|日本外交と政治の正体

                                                                                  1943年、旧満州生まれ。東大法学部在学中に外務公務員上級職甲種試験(外交官採用試験)に合格。66年外務省入省。英国や米国、ソ連、イラク勤務などを経て、国際情報局長、駐イラン大使、防衛大教授を歴任。93年、「日本外交 現場からの証言――握手と微笑とイエスでいいか」で山本七平賞を受賞。「日米同盟の正体」「戦後史の正体」「小説外務省―尖閣問題の正体」など著書多数。

                                                                                    岸田首相の「聞く力」は国民に向いているか 世論調査では「説明不足」89.5%|日本外交と政治の正体