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政治哲学の検索結果121 - 160 件 / 500件

  • 「思想の自由市場」の価値とはなんだろうか? - 道徳的動物日記

    ヘイト・スピーチという危害 作者:ジェレミー・ウォルドロン みすず書房 Amazon 前回の記事でも紹介したジェレミー・ウォルドロンの『ヘイト・スピーチという危害』では、表現の自由を擁護する議論の古典であり現代でも頻繁に参照されているジョン・スチュアート・ミルの『自由論』について、批判的に述べられている。 …(前略)…『自由論』におけるミルの立場とは、真理の探究は論争の唯一の重要な点ではない、というものだった。彼の言うところでは、論争は公衆の間に確立された真理についての「生き生きとした理解」を維持し、それらの真理が「感情の中に浸透し、行動に対する真の支配を獲得する」ようにするためにも、言い換えれば、それらがたんに教説の空っぽの殻にならないようにするためにも、重要である。この観点からは、コンセンサスの出現は不利益のように見えるかもしれない。「真理をその反対者に対して擁護する…必要によって、真

      「思想の自由市場」の価値とはなんだろうか? - 道徳的動物日記
    • 「気概」とリベラルな民主主義(読書メモ:『歴史の終わり』) - 道徳的動物日記

      歴史の終わり〈上〉 作者:フランシス フクヤマ 三笠書房 Amazon 歴史の終わり〈下〉「歴史の終わり」後の「新しい歴史」の始まり 三笠書房 Amazon フランシス・フクヤマの『歴史の終わり』は数年前にも読んで感想を書いているが、『IDENTITY  尊厳の欲求と憤りの政治』を読んだときにそこで紹介されていた「対等願望」や「優越願望」に関する議論が興味深く感じられたので、昨年の夏に改めて読み返した*1。 davitrice.hatenadiary.jp davitrice.hatenadiary.jp ……とはいえ、1992年に書かれた当時の時事ネタが数多く含まれているために冗長であったり無駄であったりするところも多く、上下巻の本を保存しておく必要もないと考えて、引っ越しを契機に処分する前にキモとなる議論をここに要約しておく……というよりも、写経的に書き写しておく。まあいまさら『歴史の

        「気概」とリベラルな民主主義(読書メモ:『歴史の終わり』) - 道徳的動物日記
      • 名言集『料理』 - japan-eat’s blog

        色々な名言がこの世の中にはあると思う。 そんな名言の中から個人的に気に入っている名言(料理という文言を利用した名言)を少し紹介。この名言の奥に何があるのか、どのような時代背景があるのかが見えるのが面白い!少しの間タイムスリップしてみませんか! ▪️タレーラン・ペリゴール(政治家) ▪️ヴィルヘルム・ブッシュ(画家) ▪️ブリア・サヴァラン(政治家) ▪️レフ・トルストイ(小説家) ▪️ジャン・ジャック・ルソー(哲学者) ▪️ブルース・リー(俳優) ▪️ニッコロ・マキャヴェッリ(思想家) ▪️太宰治(小説家) 最後に ランキング参加中レストラン ランキング参加中社会 ▪️タレーラン・ペリゴール(政治家) シャルル=モーリス・ド・タレーラン=ペリゴールは、フランスのフランス革命から、第一帝政、復古王政、七月王政までの政治家で外交官である。ウィーン会議ではブルボン家代表となり、以後も首相、外相、

          名言集『料理』 - japan-eat’s blog
        • 「意図を明確化するとはどういうことか:作者の意図の現象学」あとがき - #EBF6F7

          応用哲学会誌(Contemporary and Applied Philosophy)に論文「意図を明確化するとはどういうことか:作者の意図の現象学」が掲載されました。 芸術制作を行為論の枠組みに位置づけ、現象学的アプローチから、芸術制作にともなうコントロールと自己知(意図知)のあり方を探究する内容です。 この記事では、あとがきとして、論文の舞台裏などの与太話を書いていきます。 内容はこんな感じです。 元となった発表との違い エピグラフについて 三つの問題系とのつながり 行為論 現代現象学 メタ哲学 以下、書きやすいように〈だ・である〉体で書きます。 元となった発表との違い 今回の論文は、昨年開催のワークショップ「作者の意図、再訪」の発表「創造的行為における意図とその明確化」に基づいている。 以上が発表資料だが、発表と論文はいろいろな点で異なっている。 一番大きな変化はパッケージングだろう

            「意図を明確化するとはどういうことか:作者の意図の現象学」あとがき - #EBF6F7
          • アメリカは本当に「反グローバル化」に向かうか

            むしろバイデン政権は意外なほどトランプ政権と連続しています。アメリカの民主党は、どこかの国の政党と違って、下野している間によほど反省したんだなという感じがします。トランプがあれほど支持されたことで、民主党系のエリートたちは思いきり横っ面を張られた形になり、どこまで本気かはともかく反省せざるをえなくなったのでしょう。 これは共和党にも言えることです。ネオリベラリズムに魂を売った共和党からすれば、ネオリベラリズムを批判するトランプがあれほど多くの支持を集めたことは大変ショッキングな出来事でした。あれぐらいのショックセラピーでなければ、民主党も共和党も正気に戻ることはなかったと思います。 施:そうですね。その点について考えるうえで参考になるのが、ヨラム・ハゾニーの『ナショナリズムの美徳』です。私は中野さんとともにこの本の解説を書きましたが、ハゾニーについて簡単に紹介すると、彼はイスラエルの政治哲

              アメリカは本当に「反グローバル化」に向かうか
            • 「新しい世界 世界の賢人16人が語る未来」の感想とメモ(後編)~トマ・ピケティ、マルクス・ガブリエル、マイケル・サンデルなど~ - うさるの厨二病な読書日記

              www.saiusaruzzz.com 前編の続き。 第三章「不平等を考える」 第四章「アフター・コロナの哲学」 第五章「私たちはいかに生きるか」 の感想とメモ。 青字が引用箇所で太字は引用者。 新しい世界 世界の賢人16人が語る未来 (講談社現代新書) 発売日: 2021/01/20 メディア: Kindle版 ダニエル・コーエン(チュニジア) トマ・ピケティを指導した教師。 興味深いのは、産業革命でマルサスの法則が逃れられたと思ったら、今度は人類が「イースタリンの逆説」(年間所得が増えても生活の満足度は上がらない)という別の法則に支配されるようになったことです。(略) 農業が中心だった時代、人はマルサスの法則を理解できていませんでした。今は経済成長が無駄だと言っても、それを認めようとしない人がほとんどです。経済成長こそ進歩だと信じきっているからです。 でも、進歩の部分はほんの一部に過ぎ

                「新しい世界 世界の賢人16人が語る未来」の感想とメモ(後編)~トマ・ピケティ、マルクス・ガブリエル、マイケル・サンデルなど~ - うさるの厨二病な読書日記
              • 斉藤一人さん 坂の上の雲 - コンクラーベ

                この本には、日本が日露戦争で大国ロシアを破るまでの過程が描かれているんだ。 馬から降りた弱兵が馬上の強兵に勝つ 一人さんの鳥小屋論 ついてる人間はどこまでもついている 追伸 「ついてる」という言葉がくれたもの 馬から降りた弱兵が馬上の強兵に勝つ 一人さんは、1日2冊ぐらい本を読むほどの大の本好きです。 そのことが世間にも知られているようで、時々私も人から、 「斉藤さんって、どんな本を読んでいるんですか?」 と、聞かれることがあります。 私も自分で会社をやっているので、逐一読んだ本をチェックすることなどできないのですが、経済や経営、政治、哲学の本から、小説、エッセイ、詩集、あらゆる本を読んでいるようです。 その中でも司馬遼太郎さんの『坂の上の雲』は、すごく楽しんで読んでいた本のひとつです。 「小説の中に商売のコツがあるとは思えない。 でも、一人さんはすごく楽しそうな顔をして読んでるのね。 何

                  斉藤一人さん 坂の上の雲 - コンクラーベ
                • 神との契約と契約概念における自分を守るための守護者という民族宗教的認識の問題点 ~自分たち以外の人に厳しい余所者人間観 - 日々是〆〆吟味

                  民族宗教的認識の問題点 〜自分たちだけで、余所者は人間じゃないんです 自分たちのことを考える民族宗教的認識 一神教と契約概念 民族守護と神 アリストテレスの余所者人間観 〜動物以上、人間未満 気になったら読んで欲しい本 【佐藤優『交渉術』】 【山川偉也『哲学者ディオゲネス』】 民族宗教的認識の問題点 〜自分たちだけで、余所者は人間じゃないんです ユダヤ教とそこから生まれたキリスト教やイスラームがどう違うか、なんて大問題は当然私には荷が重いのでいつものようにここで考えるのに使えそうなところだけ考えてみますね。 自分たちのことを考える民族宗教的認識 とりあえずユダヤ教は民族宗教です。前回書いたようなユダヤ人のかわいそうな歴史から生まれた、ある種自己弁護の塊のような宗教観だ、と意地悪に受け取れないこともありません。それは言い換えると自分たちのことだけを考える宗教です。ユダヤ教の神は圧倒的な神様と

                    神との契約と契約概念における自分を守るための守護者という民族宗教的認識の問題点 ~自分たち以外の人に厳しい余所者人間観 - 日々是〆〆吟味
                  • もしも、アリストテレスとニートがディベートしたらどうなる?『人生に目的は必要か?』哲学者と現代人がガチバトル! | GetNavi web ゲットナビ

                    もしも、アリストテレスとニートがディベートしたらどうなる?『人生に目的は必要か?』哲学者と現代人がガチバトル! 現代人の気になるテーマを哲学者とディベートしたらどう答えるのか? そんな全く新しい哲学入門書『21世紀を生きる現代人のための哲学入門2.0』(富増章成・著/GAKKEN・刊)。今回は本書から抜粋して『人生に目的は必要か?』をテーマに、ニートとアリストテレスのディベートを紹介します。 機械的に流されるか、目的をもって生きるかニート 人生に目的なんか不要ですよ。今の時代、将来には希望がもてそうにないので、目的なんて掲げるだけ損です。 アリストテレス いやいや、今こそ人生に目的を定めて生きる必要があるんだよ。そもそも、この世界は『~のため』という目的の連鎖でつながっている。コップは水を飲むため、椅子は座るためというようにな。人間も『~のため』という目的をもった生き方が必要なんだ。 ニー

                      もしも、アリストテレスとニートがディベートしたらどうなる?『人生に目的は必要か?』哲学者と現代人がガチバトル! | GetNavi web ゲットナビ
                    • 呉座勇一と国際日本文化研究センター(その3)|森 新之介

                      (記事「呉座勇一と国際日本文化研究センター(その2)」から続く) 今回の記事では、呉座勇一の勤務先だった国際日本文化研究センター(日文研)を私が無能と思った理由や日文研にとっての呉座の存在、日文研の(外部から観察できる)内部事情について取り上げる。 鍵垢を中心とした界隈の悪質な非対称性などについても盛り込みたかったが、そうすると長くなりすぎるので、それは次回くらいの記事に回すことにした。 呉座の脅迫DM疑惑(読み飛ばし可)私は今年3月、記事「呉座界隈問題と私のTwitter夜逃げ(その1)」で、2019年3月に呉座界隈との衝突(第1次)や界隈からの密告DMがあり、呉座界隈の存在を認知するとともに呉座への報復を計画するようになったことを書いた。 同記事では 呉座の勤務先である日文研への通報なども論外だった。 とも書いた。 論外だった理由は、そもそも日文研には呉座の鍵垢を調査する権限がないから

                        呉座勇一と国際日本文化研究センター(その3)|森 新之介
                      • 6 頭のなかの水戸黄門が影響を与える。 | この戦争は、私たちの日常とつながっていて。小泉悠×糸井重里 | 小泉悠 | ほぼ日刊イトイ新聞

                        メディアに多数出演、 Twitterでの独自のキャラクターにファンも多い ロシア軍事研究家の小泉悠さんに、糸井重里が ウクライナ戦争の話をうかがいました。 なかなか語るのが難しい話題ですが、 軍事オタク出身で、ちょっとしたユーモアや キャッチーな話題などもはさみつつ、 やわらかく語ってくださる小泉さんのお話は、 身構えず、落ち着いて聞くことができます。 日本で暮らす私たちはこの戦争について、 どんな軸を持てばいいのだろう? 「知っておいたほうがいい部分」や 「考えておくべき部分」は、どこだろう? 戦争や軍事との向き合い方を考えるための なにかヒントになれば、と思います。 *2023年5月「生活のたのしみ展」でおこなわれた 「ほぼ日の學校 特別授業」を記事にしたものです。 >小泉悠さんプロフィール 1982年千葉県生まれ。 民間企業、外務省専門分析員などを経て、 2009年、未来工学研究所に

                          6 頭のなかの水戸黄門が影響を与える。 | この戦争は、私たちの日常とつながっていて。小泉悠×糸井重里 | 小泉悠 | ほぼ日刊イトイ新聞
                        • オープンソース大規模言語モデルまとめ、メタのLlama 2が「超重要になる」ワケ

                          オープンソースのLLM(大規模言語モデル)がこれまでにないほど大きな注目を集めている。OpenAIのGPTモデルなどクローズドな大規模言語モデルが圧倒的なシェアを有する状況だが、それらに匹敵するオープンソースのLLMの開発が進んでいる。メタの「Llama 2(ラマツー)」を筆頭に、日本でもそれをベースにした日本語LLM「ELYZA-japanese-Llama-2-13b」が公開された。直近ではメタに対抗して、Databricksも「DBRX」をリリース。オープンソースLLMとは何か、クローズドモデルに比べてどのような利点があるのか。オープンソースLLMが注目される理由を探ってみたい。 バークリー音大提携校で2年間ジャズ/音楽理論を学ぶ。その後、通訳・翻訳者を経て24歳で大学入学。学部では国際関係、修士では英大学院で経済・政治・哲学を専攻。国内コンサルティング会社、シンガポールの日系通信社

                            オープンソース大規模言語モデルまとめ、メタのLlama 2が「超重要になる」ワケ
                          • ChatGPT公式プラグイン先行活用事例11サービス、どうビジネスが根底から変わるのか?

                            2カ月でユーザー1億人を達成したといわれるChatGPT。公式プラグイン「ChatGPT Plugins」によって、ChatGPTの弱点の1つ、リアルタイム情報を参照できるようになり、ユーザー数はさらに増えるかもしれない。リアルタイムデータを参照し、最新情報を加味したアウトプットを生成することでこのプラグインを活用する企業のビジネスが「根底から変わる」可能性もある。公式プラグインを先行活用したサービスをリリースしたExpediaやShopifyなど11の大手企業の新サービスについて、活用方法とともに詳しく見ていきたい。 細谷 元 バークリー音大提携校で2年間ジャズ/音楽理論を学ぶ。その後、通訳・翻訳者を経て24歳で大学入学。学部では国際関係、修士では英大学院で経済・政治・哲学を専攻。国内コンサルティング会社、シンガポールの日系通信社を経てLivit参画。興味分野は、メディアテクノロジーの進

                              ChatGPT公式プラグイン先行活用事例11サービス、どうビジネスが根底から変わるのか?
                            • グーグル検索はオワコンか、生成AIで対抗「Perplexity」を試してわかったその実力

                              絶対王者グーグルの支配が続く検索エンジン市場だが、生成AIの登場で大きな変化を伴うことになりそうだ。ガートナーが2月19日に発表した予測によれば、2026年までに検索エンジンのボリュームは25%も減少するという。こうした中でグーグルへの挑戦を明言しているスタートアップ企業が「Perplexity」だ。同社はNVIDIA、ジェフ・ベゾス氏、YouTubeの元CEOなど大物も出資ラウンドに参加しており、検索市場を攻めるマイクロソフトとも戦っていくことになる。果たしてその実力とポテンシャルとはいかなるものか。実際にグーグル、マイクロソフト、Perplexityの3つのサービスを試して結果を比較した。 バークリー音大提携校で2年間ジャズ/音楽理論を学ぶ。その後、通訳・翻訳者を経て24歳で大学入学。学部では国際関係、修士では英大学院で経済・政治・哲学を専攻。国内コンサルティング会社、シンガポールの日

                                グーグル検索はオワコンか、生成AIで対抗「Perplexity」を試してわかったその実力
                              • 清水晶子先生の「学問の自由とキャンセルカルチャー」講演 | 江口某の不如意研究室

                                言論の自由とかキャンセルカルチャーとかには職業がらどうしても関心をもたずにはいられないので、「フェミ科研と学問の自由」シンポジウムでの清水晶子先生の「学問の自由とキャンセルカルチャー」を見ました。この講演は私はいろいろ問題あると思います。 書き起こしはここにあります。 https://anond.hatelabo.jp/20220805225632 https://note.com/philo_radi/n/ne2da785c938c#67021145-cdee-46f0-adab-d18dcf74099f まず全体の構成を見ると、 「学問の自由」の理念を確認いくつかの国内での学問への政治的圧力を確認しかし「学問の自由が濫用される」ことがあることを指摘「キャンセルカルチャー」が反ポリコレの流れのなかで生まれてきた言葉であることを確認父ブッシュ大統領が言論の自由を擁護し、ポリコレの動きに警戒

                                • ホッブズ、哲学的アナーキスト、ルソー、ミル(読書メモ:『政治哲学入門』) - 道徳的動物日記

                                  政治哲学入門 作者:ジョナサン ウルフ 晃洋書房 Amazon 原書は1996年(最近に第4版が出版されているが)、邦訳も2000年。なんのフックもないタイトルに地味な装丁といかにも売れそうにないタイプの本だが、その中身はというと、わたしがいままで読んだ政治哲学入門のなかでも傑出した出来栄えだ*1。 「自然状態」とはどのようなものであるかというところから始まって、国家の正当化や民主主義の正当化、自由や財産の配分についてどう考えるか、個人主義に対する共同体主義的・フェミニズム的な批判と、政治哲学のトピックが幅広く扱われている。功利主義やリベラリズムといった理論ごとに章立てされているのでもなければ、思想家を時系列に紹介していくのでもなくて、章ごとの問題を扱いながら(西洋の)主要な哲学者たちの政治思想を提示していく、というところがミソ。 また、第一章で「(アナーキズム的な見解を除けば)自然状態は

                                    ホッブズ、哲学的アナーキスト、ルソー、ミル(読書メモ:『政治哲学入門』) - 道徳的動物日記
                                  • 「オワコンだったはず」のメタ、利益200%増を叩き出した納得の理由

                                    テック大手の決算が出そろった。今回の注目の的は、前年同期比で利益が200%増となったメタだ。株式市場も大きく反応し、株価は一時20%も急騰する場面があった。しかし、マーク・ザッカーバーグCEOが社名変更までして始めた「メタバース」はあまりぱっとせず、X(旧Twitter)の代替アプリとして注目された「Threads」もその後あまり話題にのぼらなくなってきた。メディアからも数多くの批判にさらされていたメタがなぜここまで急伸したのか、その理由を探ってみたい。 バークリー音大提携校で2年間ジャズ/音楽理論を学ぶ。その後、通訳・翻訳者を経て24歳で大学入学。学部では国際関係、修士では英大学院で経済・政治・哲学を専攻。国内コンサルティング会社、シンガポールの日系通信社を経てLivit参画。興味分野は、メディアテクノロジーの進化と社会変化。2014〜15年頃テックメディアの立ち上げにあたり、ドローンの

                                      「オワコンだったはず」のメタ、利益200%増を叩き出した納得の理由
                                    • 「自由論」J. S. ミルも「うつ」だった…「神童」と呼ばれた思想家が父から受けた「過酷なスパルタ教育」(関口 正司)

                                      『自由論』『功利主義』で知られるJ. S. ミルとは何者だったのか。教科書に必ず出てくる思想家だが、何がすごいのか。 実はその生涯は波瀾万丈、思想の中身は150年後のSNS時代でも古びない鮮烈なものだった――! 没後150年にあわせて刊行された中公新書の評伝『J・S・ミル――自由を探究した思想家』の著者であり、岩波文庫版『自由論』『功利主義』の翻訳者でもある政治哲学者の関口正司氏が解説する。 ※本記事は関口正司『J・S・ミル――自由を探究した思想家』から抜粋・編集したものです。 9人兄弟の長男として誕生したJ. S. ミル イギリスの首都ロンドンの主要な鉄道ターミナルのひとつに、キングスクロス駅がある。市内の北部に位置し、近いところではケンブリッジなどイースト・アングリア各地、遠くはエディンバラをはじめスコットランドの諸都市に向かう列車の始発駅である。「ハリー・ポッター」シリーズのファンに

                                        「自由論」J. S. ミルも「うつ」だった…「神童」と呼ばれた思想家が父から受けた「過酷なスパルタ教育」(関口 正司)
                                      • YouTubeの「成長が止まらない」ワケ、広告収益激増で好調ネットフリックス超えへ

                                        すでに多くの人々が利用するYouTubeには、もはや成長の余地はあまり残ってない、「オワコンだ」という人も一部にはいる。しかし、それを覆すような最新データがピュー・リサーチ・センターから発表された。それどころか収益成長率では、あのネットフリックスに並ぶ可能性さえあるとの調査結果も出ている。そうしたYouTubeの止まることを知らない成長の背景には「テレビを通じた視聴の増加」がある。スマホではなく、テレビでYouTubeを見る人が増えているということだ。この動向に戦々恐々とするのは、言わずもがな旧来のテレビ業界である。「YouTubeはテレビで見る時代」の到来で起きる、動画メディア市場の激変をお伝えする。 バークリー音大提携校で2年間ジャズ/音楽理論を学ぶ。その後、通訳・翻訳者を経て24歳で大学入学。学部では国際関係、修士では英大学院で経済・政治・哲学を専攻。国内コンサルティング会社、シンガ

                                          YouTubeの「成長が止まらない」ワケ、広告収益激増で好調ネットフリックス超えへ
                                        • 安倍前首相の師、加藤節さんが嘆く哲学の欠如 前政権で始まった「政府の暴走」 | 毎日新聞

                                          もしかしたら、誰よりも厳しいまなざしでこの7年8カ月を見てきた人かもしれない。安倍晋三前首相の母校・成蹊大の加藤節・名誉教授である。政治哲学の泰斗は、悲しげに元教え子の政権を「落第」と評するのだ。なぜ落第なのか。そして、その政権が長く続いたのはなぜか。初秋の一日、警鐘に耳を傾けた。【吉井理記/統合デジタル取材センター】 法に基づく支配を破壊した政権 ――個別の政策の評価はさまざまですが、この7年8カ月を、少し大きな視点で考えたいと思います。日本政治にとって、安倍政権とはどんな存在だったと考えていますか。 ◆端的に言えば、法に基づく支配と法的安定性を破壊し、政府の暴走が始まった、という意味で、歴史に残る内閣です。 ――といいますと? …

                                            安倍前首相の師、加藤節さんが嘆く哲学の欠如 前政権で始まった「政府の暴走」 | 毎日新聞
                                          • ChatGPTの情報漏えいをどう防げばいいのか? 続々登場する新ソリューションの仕組み

                                            生成AIの利用が急増している。しかし、依然として生成AIに関する懸念はつきまとっており、生産性を改善しつつリスクをどう下げるのかが多くの企業のトピックとなっている。特に注目される「情報漏えい」をどう防ぐのか。続々と登場する新ソリューションを紹介しよう。 バークリー音大提携校で2年間ジャズ/音楽理論を学ぶ。その後、通訳・翻訳者を経て24歳で大学入学。学部では国際関係、修士では英大学院で経済・政治・哲学を専攻。国内コンサルティング会社、シンガポールの日系通信社を経てLivit参画。興味分野は、メディアテクノロジーの進化と社会変化。2014〜15年頃テックメディアの立ち上げにあたり、ドローンの可能性を模索。ドローンレース・ドバイ世界大会に選手として出場。現在、音楽制作ソフト、3Dソフト、ゲームエンジンを活用した「リアルタイム・プロダクション」の実験的取り組みでVRコンテンツを制作、英語圏の視聴者

                                              ChatGPTの情報漏えいをどう防げばいいのか? 続々登場する新ソリューションの仕組み
                                            • アメリカ極右はなぜ黒人デモを支持するか――コロナがとりもつ意外な関係(六辻彰二) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                              黒人男性の死亡をきっかけに広がった抗議デモには、「人種差別反対」のために暴力も辞さない極左だけでなく、これと対立する極右の一部も合流しているイデオロギー的に対立することの多い両者は、「権力による個人の抑圧」への反対で一致しているこれに加えて、デモの広がりには貧困などへの不満やコロナの影響もうかがえ、再選を目指すトランプ氏にとって最大の試練となり得る 各地で広がる黒人デモには、あらゆる差別に反対する過激な極左だけでなく、常日頃はこれと敵対することの多い極右の一部も合流している。一見、水と油の両者には、コロナをきっかけに接点が生まれたからだ。 「人種差別反対」に協力する極右 黒人男性ジョージ・フロイド氏が白人警官に暴行され、その後死亡した事件をめぐり、人種差別に反対する抗議デモは、全米だけでなく世界各地に広がっている。 そのなかでアメリカでは暴行、掠奪、放火などもエスカレート。アメリカ全土で6

                                                アメリカ極右はなぜ黒人デモを支持するか――コロナがとりもつ意外な関係(六辻彰二) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                              • WEB連載:失われた未来を求めて 木澤佐登志 / 第九回 反知性主義の起源を求めて――大覚醒、食物中毒、集団幻想

                                                「未来はわれらのものだ」と言いながら死んでいったサン=シモン、「未来を構築しなければならない」と言いながら自殺していったマーク・フィッシャー、そして「未来はここで終わる」と言ったリー・エーデルマン――。ルイス・キャロルは暗室の中で少女たちの写真を現像し、カール・マルクスは大英図書館で来るべき革命のための書を執筆する。これは、未来と子どもたち、近代と脱近代、革命と反動、19世紀と20世紀、ユートピアとディストピア、メランコリーとノスタルジー、テクノロジーとオカルティズム、そして失われた未来に捧げるエッセイである。 第九回反知性主義の起源を求めて――大覚醒、食物中毒、集団幻想 どうしてカウンターカルチャーは他ならぬアメリカにおいて独自の発展を遂げたのか。また、どうしてカウンターカルチャーは他ならぬアメリカにおいて霊的資本主義という特異な形式へと変容していったのか。反脱魔術化から再魔術化へのメタ

                                                  WEB連載:失われた未来を求めて 木澤佐登志 / 第九回 反知性主義の起源を求めて――大覚醒、食物中毒、集団幻想
                                                • まっとうな憲法報道に向けて 日本の立憲主義の課題は何か - 長谷部 恭男|論座アーカイブ

                                                  まっとうな憲法報道に向けて 日本の立憲主義の課題は何か 長谷部恭男 早大教授に聞く 長谷部 恭男 早稲田大学法学学術院教授、東京大学名誉教授 海外の研究者との幅広い人脈を持ち、米国の大学でも教鞭をとるなど、日本を代表する憲法学者の一人として知られているのが、長谷部恭男・早大教授だ。長谷部教授が最近、英語の論文集『Towards a Normal Constitutional State : The Trajectory of Japanese Constitutionalism』(早稲田大学出版部)を出版した。タイトルを日本語に訳すと「まっとうな立憲国家に向けて 日本の立憲主義の軌跡」。近代立憲主義を受け入れ、発展させてきた日本がいま直面している課題を、「主権」「憲法上の借用」「戦争権限と国家緊急権」「司法と憲法の論理」を柱に描いている。今年は日本国憲法の施行から75年。改憲勢力が勢いづい

                                                    まっとうな憲法報道に向けて 日本の立憲主義の課題は何か - 長谷部 恭男|論座アーカイブ
                                                  • 邦訳の刊行が期待される洋書を紹介しまくることにする(2023年版) - YAMDAS現更新履歴

                                                    私的ゴールデンウィーク恒例企画である「邦訳の刊行が期待される洋書を紹介しまくることにする」を今年もやらせてもらう(過去回は「洋書紹介特集」カテゴリから辿れます)。 ワタシのブログの読者でも誰も気づいていないと思うが、一年前の2022年版をやった後、ワタシは本ブログにひとつの縛りを課してきた。 このブログはだいたいにおいて、(今回のようにひとつのエントリが特に長大な場合をのぞき)一度の更新で5つのエントリを公開するのだが、そのうちの最低ひとつは洋書を紹介するエントリにしてきた……と文章で書くとなんでもなさそうだが、これはなかなかに高いハードルだった。この一年、その縛りをまっとうするために洋書に関するアンテナを張ってきた感じである。 その代わりといってはなんだが、その縛りのおかげで今年の「邦訳の刊行が期待される洋書を紹介しまくることにする」は、過去エントリを紹介するだけで苦も無く30冊の洋書(

                                                      邦訳の刊行が期待される洋書を紹介しまくることにする(2023年版) - YAMDAS現更新履歴
                                                    • 水説:稲田議員が闘う相手=古賀攻 | 毎日新聞

                                                      <sui-setsu> 稲田朋美元防衛相(62)の周辺が騒がしくなっている。 国粋主義に傾く論者や記者が、右派の新聞・雑誌で何度も稲田批判を繰り広げる。そのコピーが後援会の幹部宅などに匿名で送りつけられてくる。選挙区の福井県では「稲田朋美を落選させる会」と称する車が走り回る。 かつて安倍晋三前首相に重用され「保守の新星」と呼ばれた稲田さんが、夫か妻の旧姓使用を法的に保護すると提案したことや、性的少数者(LGBTなど)への理解増進法制定に動いたことに、安倍イズムの信奉者が一斉に反発した。近親憎悪の典型例だ。 今月、本人の新著「強くて優しい国」(幻冬舎)が出版された。ユニークな家族・半生の紹介に続いて、なぜ名字の問題やLGBT問題に取り組むのか、自らの政治哲学に力点が置かれている。

                                                        水説:稲田議員が闘う相手=古賀攻 | 毎日新聞
                                                      • ジョセフ・ヒース「行政府の規制について真剣に考える」(2014年7月7日)

                                                        Thinking seriously about regulation Posted by Joseph Heath on July 7, 2014 ダニエル・カーペンターの本“Reputation and Power Organizational Image and Pharmaceutical Regulation at the FDA(評判と権力:FDAの組織的心証と医薬品規制)”を読み終えたところだ。「十全に魅力的な本である」とまでは言わないが、FDA(米国食品医薬品局)の歴史について書かれた700ページの本としては、かなり良い本である。私がこの本に関心を持ったのは、去年の秋、3ヶ月ほどの間に、2人の人間からこの本を勧められからだ。まったく別の機会、まったく別の2人から「君は、このFDAについての700ページの本を読むべきだよ」と言われる驚くべき可能性を考慮した以上、これは素晴らし

                                                          ジョセフ・ヒース「行政府の規制について真剣に考える」(2014年7月7日)
                                                        • 続・公共的理性とはなんぞや(読書メモ:『公共哲学入門』) - 道徳的動物日記

                                                          公共哲学入門 自由と複数性のある社会のために NHKブックス 作者:齋藤 純一,谷澤 正嗣 NHK出版 Amazon 「公共哲学」と書くと見慣れない人も多いかもしれないし、本書の第一章では他の哲学ではなく「公共哲学」に特有の課題とは何かということが解説されてもいるが、まあ実際には第二章で大衆論にざっと触れられたり第三章でアーレントやハーバーマスが登場するところを除けば、ほとんど(英語圏における)「政治哲学」や「正義論」の入門書などと同じような内容。第九章で社会保障論が取り上げられたり、第十章と第十一章で民主主義論が取り上げられているところはまあ特徴的かもしれない。 十四章約300ページのなかにかなり多くの議論や思想家が詰め込んで紹介されており、内容は充実してはいるのだが駆け足になっていて踏み込みが足りない感が強い。基本的にはバランスが良い内容になっているが、「ネオリベラリズム」という単語や

                                                            続・公共的理性とはなんぞや(読書メモ:『公共哲学入門』) - 道徳的動物日記
                                                          • 読書メモ:『多文化時代の市民権:マイノリティの権利と自由主義』 - 道徳的動物日記

                                                            多文化時代の市民権―マイノリティの権利と自由主義 作者:ウィル キムリッカ 晃洋書房 Amazon 読んだのは一ヶ月前なので、多少記憶から抜け落ちているところもある。 また、原初が出版されたのは1995年と約三十年前であり、本書のテーマとなる民族的マイノリティや移民の問題は、その後に色々と状況が変わって問題はますます複雑になっている(とくに移民の問題は日本でもあれこれ騒がれているところだ)。そいいった状況の変化に合わせながら、ウィル・キムリッカは本書の後にも『土着語の政治』や『多文化主義のゆくえ』など、アップデートされた多文化主義論を出版し続けている。……とはいえ、どちらの本もそれぞれ邦訳を読んできたが、キムリッカの基本的な主張は本書から変わってない*1。また、他の二冊は執筆当時の社会の状況をふまえた時事論的な要素が含まれているのに対して、『多文化時代の市民権』は政治哲学の理論書という側面

                                                              読書メモ:『多文化時代の市民権:マイノリティの権利と自由主義』 - 道徳的動物日記
                                                            • 金持ち父さんになるために… : 優待きたし持ち株一覧だけど戦争なってお金の流れがなんか思ってたのと違う( ̄~ ̄;) ウーン

                                                              2022年02月26日06:27 カテゴリ保有株お小遣い稼ぎ 優待きたし持ち株一覧だけど戦争なってお金の流れがなんか思ってたのと違う( ̄~ ̄;) ウーン 日経平均株価 26,476.50 +505.68 +1.95% TOPIX 1,876.24 +18.66 +1% マザーズ指数 701.36 +48.91 +7.5% JASDAQ平均 3,542.16 +44.77 +1.28% 週末だし持ち株一覧ですっと しかし昨日は二世君が咳するな〜で学校は休んじゃいました 凄く元気ですがお昼を食べてからはお昼寝〜で 起きたらビックリの日経爆上げ 戦争になると株価が上がるなんて言われてたけど 僕の思ってたのと全然違う 確実にバリューから資金が流れて行っ気がする そんな感じでおはよ〜で昨夜の欧州は こっちもアゲアゲですね〜 そしてアメリカもやっぱり凄い上げ んん〜嬉しいけどなんでこんな上がるのか分か

                                                              • マスク2枚?ふざけるな! 国民熱望“消費税減税”なぜやらないのか! 「国民は俺たちに従っていればいい」官尊民卑の意識まる見え(夕刊フジ) - Yahoo!ニュース

                                                                マスク2枚?ふざけるな! 国民熱望“消費税減税”なぜやらないのか! 「国民は俺たちに従っていればいい」官尊民卑の意識まる見え 【国家の流儀】 中国発の新型コロナウイルスの感染拡大が、日本経済を直撃している。生産や消費に甚大な影響が出ており、日銀が1日発表した3月の企業短期経済観測調査(短観)の大企業製造業の景況感は7年ぶりのマイナスになった。東京、神奈川、愛知、大阪、兵庫の5都府県では「医療崩壊」の危機が近づいており、もし事態が深刻化・長期化すれば、さらなる打撃は必至だ。政府は、リーマン・ショック時を上回る、かつてない規模の経済対策を断行する方針だが、マスク2枚は配れても、国民が熱望する「消費税減税」は盛り込まれない見通しという。どうして、政治家や官僚は減税を嫌うのか。評論家の江崎道朗氏が集中連載「国家の流儀」で迫った。 【調査結果】マスク、どうやって買えた? 共同通信社が3月26~28日

                                                                  マスク2枚?ふざけるな! 国民熱望“消費税減税”なぜやらないのか! 「国民は俺たちに従っていればいい」官尊民卑の意識まる見え(夕刊フジ) - Yahoo!ニュース
                                                                • 10 もうひとつの現実世界――ポスト・トゥルース時代の共同幻想(後編)

                                                                  代替現実ゲーム(ARG)やネット探偵コミュニティは、プレイヤーたちが自発的にコミュニティを形成し、その中でひとつの目的に向かって集合的に知識を生み出していく、という点において、参加型文化の一種であるコンヴァージェンス・カルチャーに含めることができるだろう。『コンヴァージェンス・カルチャー』の著者ヘンリー・ジェンキンズによれば、コンヴァージェンス・カルチャーは以下のように定義される。 私のいうコンヴァージェンスとは①多数のメディア・プラットフォームにわたってコンテンツが流通すること、②多数のメディア業界が協力すること、③ オーディエンスが自分の求めるエンターテイメント体験を求めてほとんどどこにでも渡り歩くこと、という三つの要素を含むものをいう。[1] ジェンキンスは、自身のコンヴァージェンス・カルチャーの概念を練り上げる上で、フランスの哲学者ピエール・レヴィがサイバースペースの特性として与え

                                                                    10 もうひとつの現実世界――ポスト・トゥルース時代の共同幻想(後編)
                                                                  • 熟議でのナッジ? 熟議へのナッジ?――めんどうな自由、お仕着せの幸福(5)/田村哲樹×那須耕介 - SYNODOS

                                                                    那須耕介さんがナッジやリバタリアン・パターナリズムをめぐって語り合う対話連載、今回は名古屋大学の田村哲樹さんがご登場です。政治学者として、ずーっと「熟議」を研究してきた田村さんは、じつはその熟議と食い合わせがあんまりよくないナッジも射程に入れて議論なさってきました。「政治」をめぐる初歩的な話から、ミニ・パブリックスなどなど、どうぞお楽しみください。(勁草書房編集部) 那須 今日は思い出話からうかがいましょうか。まず、田村さんがどんな文脈でサンスティーンの議論に関心をもったのか、また当時の印象、評価についても聞かせていただければ。そもそも田村さんは、ぼくから見ると、ずっと熟議の話をしている人なんです(笑)。 田村 そうですね! ほんとうにそのとおりです。1999年に提出した私の博士論文は、ドイツの政治社会学者であるクラウス・オッフェの福祉国家論の批判理論でした。その後、公共性とか、公私区分の

                                                                      熟議でのナッジ? 熟議へのナッジ?――めんどうな自由、お仕着せの幸福(5)/田村哲樹×那須耕介 - SYNODOS
                                                                    • 『はるかかなた on Twitter: "「リベラルがなぜ嫌われるのか?」というテーマが盛り上がっているようですが、政治哲学の分野では50年ほど前に盛り上がったことがある話題なので、簡単にご案内します。リベラルの中の人の属人的な資質の問題ではなくて、あくまでリベラルが抱える理論的な問題だからです。(1/n)"』へのコメント

                                                                      政治と経済 はるかかなた on Twitter: "「リベラルがなぜ嫌われるのか?」というテーマが盛り上がっているようですが、政治哲学の分野では50年ほど前に盛り上がったことがある話題なので、簡単にご案内します。リベラルの中の人の属人的な資質の問題ではなくて、あくまでリベラルが抱える理論的な問題だからです。(1/n)"

                                                                        『はるかかなた on Twitter: "「リベラルがなぜ嫌われるのか?」というテーマが盛り上がっているようですが、政治哲学の分野では50年ほど前に盛り上がったことがある話題なので、簡単にご案内します。リベラルの中の人の属人的な資質の問題ではなくて、あくまでリベラルが抱える理論的な問題だからです。(1/n)"』へのコメント
                                                                      • Figureとはいかなる企業か?「人型AIロボ」で驚異の1,000億円調達のワケ

                                                                        人型ロボットを開発するスタートアップFigure(フィギュア)が、マイクロソフト、OpenAI Startup Fund、NVIDIA、ジェフ・ベゾス氏らから6億7,500万ドル(約1,020億円)もの巨額資金を調達し、評価額は26億ドルに達した。ボストン・ダイナミクス、テスラ、グーグル・ディープマインドなどの出身者が集う同社、AIモデル開発に向けOpenAIとの提携も発表した。Figureとはどのような企業なのか、なぜ注目されているのか、その全貌を探ってみたい。 バークリー音大提携校で2年間ジャズ/音楽理論を学ぶ。その後、通訳・翻訳者を経て24歳で大学入学。学部では国際関係、修士では英大学院で経済・政治・哲学を専攻。国内コンサルティング会社、シンガポールの日系通信社を経てLivit参画。興味分野は、メディアテクノロジーの進化と社会変化。2014〜15年頃テックメディアの立ち上げにあたり、

                                                                          Figureとはいかなる企業か?「人型AIロボ」で驚異の1,000億円調達のワケ
                                                                        • 「AIは人類を労働から解放する」が大きな破壊も伴うとシリコンバレーの重鎮が予言

                                                                          by TechCrunch ベンチャーキャピタリストで、かつて存在した大手IT企業・Sun Microsystemsの共同設立者でもあるビノッド・コースラ氏が、シリコンバレーの経験豊かな業界人としての見地から、AIの展望やテクノロジーをめぐる西側諸国と中国の対立などについて語りました。 Vinod Khosla on how AI will ‘free humanity from the need to work’ | Semafor https://www.semafor.com/article/03/29/2023/vinod-khosla-on-how-ai-will-free-humanity-from-the-need-to-work ◆:インタビュアーによる質問(以下、Q) OpenAIの最初のベンチャー投資家だったビノッド・コースラ氏から見て、サム・アルトマンCEOは投資によ

                                                                            「AIは人類を労働から解放する」が大きな破壊も伴うとシリコンバレーの重鎮が予言
                                                                          • スーパー台風に今の政治が無力である理由 気鋭の学者が語る「弱者への被害の移転」〈dot.〉

                                                                            新進気鋭の哲学研究者である斎藤幸平・大阪市立大准教授が、資本主義と政治の問題に対し、世界的に知られる哲学者マルクス・ガブリエル、政治哲学者マイケル・ハートらと切り込んだ『未来への大分岐』(集英社新書)が3万部を超えるヒット作となっている。

                                                                              スーパー台風に今の政治が無力である理由 気鋭の学者が語る「弱者への被害の移転」〈dot.〉
                                                                            • [寄稿]なぜ韓国の若い男性はおかしくなったのか

                                                                              3・8国際女性デーを4日後に控えた昨年3月4日、韓国女性団体連合が主催する第38回韓国女性大会がソウル市庁前のソウル広場で開催されている=カン・チャングァン先任記者//ハンギョレ新聞社 先月、フィナンシャル・タイムズに興味深い記事が掲載された。各国で若い女性と若い男性との理念格差が大きく広がっているという内容だった。どの国でも若者はリベラルで、年を取るにつれて保守化する。ところが最近、多くの国で若い男性が保守化し、理念が男女で大きく分かれているというのだ。記事では米国、英国、ドイツ、韓国の例が言及されていたが、その中でも韓国が特に異常だった。他国でも若い男性は保守化してはいるが、女性に比べて相対的にそうだということであって、依然として保守よりはリベラルに近かった。大韓民国は違った。グラフを見ると、韓国の若い男性は2015年頃からダイビングするように大きく落ち込んでいる。極端に、そして急速に

                                                                                [寄稿]なぜ韓国の若い男性はおかしくなったのか
                                                                              • 麻武戦争は代理戦争に非ず - 地雷の宝庫

                                                                                ①代理戦争にあらず(2020年7月分) 戦争の発端 2011統一地方選・2012衆院選・2013県議選 2014補欠選 前哨戦_2016年福岡6区補選 そして来るべき、2019年統一地方選挙 更に波乱は続く 県連会長選出 アソタケ戦争の勝敗予想 ②アソタケ戦争の更なる発展(2020年12月加筆) 兄弟分の失態 山口3区に飛び火 ③武田良太という政治家(2021年1月加筆) 家庭教師が田中六助 亀井オヤジとの出会い 『なら母さんが死んでくれ』 公認なんていらねえよ 公明党・北原守の涙と推薦書 石原慎太郎のユーモア オヤジの土下座 初当選、減った14キロ 田中六助像の前での男泣き ④お膝元の動乱(2021年3月加筆) 麻生太郎と村上智信 つまり、分裂は分裂 総裁選と貰い事故(2021年10月前半加筆) 武闘派しかおらんのか 今日も平和 ⑤出陣式レポ(2021年10月20日加筆) 主催者挨拶 i

                                                                                  麻武戦争は代理戦争に非ず - 地雷の宝庫
                                                                                • 2023年の本 - 西東京日記 IN はてな

                                                                                  今年は読むペースはまあまあだったのですが、ブログが書けなかった…。 基本的に新刊で買った本の感想はすべてブログに書くようにしていたのですが、今年は植杉威一郎『中小企業金融の経済学』(日本BP)、川島真・小嶋華津子編『習近平の中国』(東京大学出版会)、ウィリアム・ノードハウス『グリーン経済学』(みすず書房)、リチャード・カッツ、ピーター・メア『カルテル化する政党』(勁草書房)、黒田俊雄『王法と仏法』(法蔵館文庫)といった本は読んだにもかかわらず、ブログで感想を書くことができませんでした…。 このうち、植杉威一郎『中小企業金融の経済学』はけっこう面白かったので、どこかでメモ的なものでもいいので書いておきたいところですね。 この1つの原因は、秋以降、ピケティ『資本とイデオロギー』という巨大なスケールの本を読んでいたせいですが、それだけの価値はありました。 というわけで、最初に小説以外の本を読んだ

                                                                                    2023年の本 - 西東京日記 IN はてな