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書評の検索結果121 - 160 件 / 845件

  • 『万物の黎明 人類史を根本からくつがえす』(光文社) - 著者:デヴィッド・グレーバー,デヴィッド・ウェングロウ 翻訳:酒井 隆史 - 松原 隆一郎による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

    『負債論』『ブルシット・ジョブ』のグレーバーの遺作、ついに邦訳。「ニューヨーク・タイムズ」ベストセラー。考古学、人類学の画期的な研究成果に基づく新・真・世界史!私たちの祖先は… 『負債論』『ブルシット・ジョブ』のグレーバーの遺作、ついに邦訳。 「ニューヨーク・タイムズ」ベストセラー。 考古学、人類学の画期的な研究成果に基づく新・真・世界史! 私たちの祖先は、自由で平等な無邪気な存在(byルソー)か、凶暴で戦争好きな存在(byホッブズ)として扱われてきた。そして文明とは、本来の自由を犠牲にする(byルソー)か、あるいは人間の卑しい本能を手なずける(byホッブズ)ことによってのみ達成されると教えられてきた。実はこのような言説は、18世紀、アメリカ大陸の先住民の観察者や知識人たちによる、ヨーロッパ社会への強力な批判に対するバックラッシュとして初めて登場したものなのである。 人類の歴史は、これまで

      『万物の黎明 人類史を根本からくつがえす』(光文社) - 著者:デヴィッド・グレーバー,デヴィッド・ウェングロウ 翻訳:酒井 隆史 - 松原 隆一郎による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
    • 哲学者と子どもたちによる資本主義の改革は実現可能か? マルクス・ガブリエル『倫理資本主義の時代』書評 by 斎藤幸平|Hayakawa Books & Magazines(β)

      哲学者と子どもたちによる資本主義の改革は実現可能か? マルクス・ガブリエル『倫理資本主義の時代』書評 by 斎藤幸平 世界的哲学者、マルクス・ガブリエルによる初の「日本書き下ろし」となる著作、『倫理資本主義の時代』(斎藤幸平[監修]土方奈美[訳]、ハヤカワ新書)。刊行直後から各書店でベストセラーとなり、話題を呼んでいます。 「エコ・ソーシャル・リベラリズム」や「最高哲学責任者(CPO)」、「新実在論」などのキーワードが頻出する本書の読みどころは、いったいどこにあるのか? 現代社会が抱える問題に対して、本書はどのような回答を提示しているのか? 本記事では、本書の翻訳監修をつとめた斎藤幸平(東京大学大学院総合文化研究科准教授)さんによる書評を公開します。 マルクス・ガブリエルが掲げる「倫理資本主義」と、斎藤氏が標榜する「脱成長コミュニズム」は、どちらがより今の世界に求められているのか。本書が刊

        哲学者と子どもたちによる資本主義の改革は実現可能か? マルクス・ガブリエル『倫理資本主義の時代』書評 by 斎藤幸平|Hayakawa Books & Magazines(β)
      • 『絶海――英国船ウェイジャー号の地獄』訳者あとがき - HONZ

        絶海: 英国船ウェイジャー号の地獄 作者: デイヴィッド・グラン,David Grann 出版社: 早川書房 発売日: 2024/4/23 本書『絶海――英国船ウェイジャー号の地獄』は、2023年にダブルデイ社から刊行されたデイヴィッド・グランのノンフィクション、The Wager: A Tale of Shipwreck, Mutiny, and Murder の翻訳である。 原書は、刊行された2023年4月からこれまで40週以上連続でニューヨーク・タイムズのベストセラーリストにランクインしている。オバマ元大統領の2023年読書リストに選ばれた他、CBSニュースの番組「60ミニッツ」が本書と著者グランの特集番組を制作放映。ウォール・ストリート・ジャーナル、GQ、エコノミスト、ボストン・グローブ、ニューヨーク・タイムズ、トロント・スター、ロサンゼルス・タイムズ、ニューヨーク・マガジン、タイ

          『絶海――英国船ウェイジャー号の地獄』訳者あとがき - HONZ
        • 書評 「宗教の起源」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

          宗教の起源 作者:ロビン・ダンバー,小田哲白揚社Amazon 本書はダンバー数で有名な進化心理学者ロビン・ダンバーが宗教を語る一冊.これまでに宗教を進化的に説明するものとしては,(宗教が信者に誤信念を抱かせ,儀式等にコストをかけさせることから個体にとって適応度を下げるものであることを前提にして)進化的に形成された適応的な認知傾向による副産物だとするもの(アトラン,ボイヤーなど),原始宗教は副産物であり,さらに組織化された宗教にはミーム複合体の側面もあるとするもの(デネット,ドーキンスなど),文化進化として説明するもの(ライトなど),マルチレベル淘汰をもちだして集団や社会にとって適応的であると説明するもの(DSウィルソンなど)などがあった.本書では,前提を見直して宗教は個体にとって適応的だったのではないかという観点から説明を試みるものになる.そしてその説明はこれまでのダンバーの研究領域である

            書評 「宗教の起源」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
          • 2023年のおすすめ本(哲学&社会科学系がメイン) - 道徳的動物日記

            なんかこのタイミングで「2023年おすすめ本」の記事を書いたら多くの人に読んでもらえそうな流れなので、書いておきます(それぞれの本の詳細な感想や書評は各記事へのリンクをクリックしてください)。 ■今年のベスト本 今年に発売されたなかでの個人的なベスト本はポール・ケリーの『リベラリズム:リベラルな平等主義を擁護して』です。 リベラリズム: リベラルな平等主義を擁護して 作者:ポール・ケリー 新評論 Amazon davitrice.hatenadiary.jp 大晦日まで新宿ブックファーストの「名著百選 2023」フェアコーナーにわたしのコメント付きで並べられているはずなので、関東に住んでいる方は年内に新宿まで急いで行って購入してください。 【ブックファースト新宿店様「名著百選2023」フェア】ポール・ケリー『リベラリズム』が選ばれました🎉推薦者は気鋭の批評家ベンジャミン・クリッツァー氏、

              2023年のおすすめ本(哲学&社会科学系がメイン) - 道徳的動物日記
            • 書評 「人を動かすルールをつくる」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

              人を動かすルールをつくる――行動法学の冒険 作者:ベンヤミン・ファン・ロイ,アダム・ファインみすず書房Amazon 本書はヒトがルールに対してどのように反応して行動するかという行動科学的視点にたって法(特に立法政策)を考える試み*1についての一般向けの解説書だ.著者のロイとファインはともに法学者で法と行動科学,法と行動の相互作用を専門としている*2. 法,特に刑事法は人々の行動を変えようとするものでもあり,うまく人々の行動を変えるには,ヒトがルールに対してどのように反応するかは重要な論点のはずだが,実際に法を作っている人々はそのような行動科学のトレーニングは受けていないし,非常に単純な前提しかおいていない.著者たちはそういう立法実務は非効率でり,行動科学を取り入れた法のデザインが重要だと主張している.行動経済学とちょっと似た視点にたっていて,興味深い.原題は「The Behavioral

                書評 「人を動かすルールをつくる」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
              • 前島賢の本棚晒し【復刻版】01:上遠野浩平『ブギーポップは笑わない』|前島賢

                【期間限定無料公開中】 本記事は、電子書籍ストアeBookJapanに、連載「前島賢の本棚晒し」第29回として2015年2月20日に掲載されたものを、加筆修正の上再公開したものです。 記述は基本的に連載当時のもので、現在とは異なる場合がありますが、ご了承ください。 連載時に大変お世話になりました、そして、再公開を快諾頂きました株式会社イーブックイニシアティブジャパンの皆様に厚く御礼申し上げます。 ブギーポップは笑わない 電子書籍版 / 著者:上遠野浩平 イラスト:緒方剛志 :B00060395904:ebookjapan ヤフー店 - 通販 - Yahoo!ショッピング 著者:上遠野浩平 イラスト:緒方剛志出版社:KADOKAWA連載誌/レーベル:電撃文庫提供開始日:2015/01/10タグ store.shopping.yahoo.co.jp 上遠野浩平の「ブギーポップ」シリーズが、つい

                  前島賢の本棚晒し【復刻版】01:上遠野浩平『ブギーポップは笑わない』|前島賢
                • 「生産性が上がっても、人間はなぜか暇にならない」 ベストセラー『読書大全』著者が読み解く、現代社会の課題

                  ベストセラーになった『読書大全』著者の堀内勉氏が、新刊書『人生を変える読書』を題材に、先行きが不透明な時代における読書の重要性や、おすすめの書籍を紹介しました。銀行、証券会社、不動産会社とさまざまな業界を経験してきた堀内氏が、働き続ける中で抱いた「疑問」について明かしました。 『読書大全』著者が説く、人生をひらく読書力 司会者:本日は、多摩大学大学院特別講義にご参加いただきありがとうございます。本日の特別講義は、多摩大学大学院の堀内勉教授にご登壇いただきまして「ビジネスパーソンのための『人生をひらく読書力』とは?」というテーマでご講義いただきます。 特別講義の後半には、多摩大学大学院名誉教授の徳岡晃一郎教授をお招きし、「今、ビジネスパーソンに求められる教養とは何か」についてご対談いただきます。ぜひ最後までご参加ください。それでは堀内教授、徳岡先生、よろしくお願いいたします。 堀内勉氏(以下

                    「生産性が上がっても、人間はなぜか暇にならない」 ベストセラー『読書大全』著者が読み解く、現代社会の課題
                  • [書評] 戦後フランス思想(伊藤直): 極東ブログ

                    私は66歳にもなって自分を大人気なく思う。本書『戦後フランス思想』を読んで、ああ、こういう解説は簡素によくまとまっているけど、あの時代の日本の空気が感じられないなあ、と思ってしまった。ということを書くのも、大人げないが、本書はそんな郷愁をもたらした。と、いうのも、あまり正確ではない。後で触れるが、本書は実はとても現代的でもある。 もう少し、大人げない話をしたい。本書を読みながら、十代の自分が今も自分の中にいることに気がつく。アルベール・カミュは私の少年期そのものだったからだ。なんかもう自殺しようかなと思っていた中二の私は、確か、白井浩司の書いた、フランス哲学風人生論で、カミュを知った。曰く、『シーシポスの神話』を読みなさい、というのだった。読んだ。哲学の問題は今、自殺するかしないかだとする、本書にも引かれているが、その基調は、中二の心を掴んだ。不条理(なんですかコレという笑っちゃうね状況)

                    • 印南敦史の「毎日書評」年間ランキングTOP30|2023年ライフハッカー読者に人気だった本は? | ライフハッカー・ジャパン

                      4TBが9千円台だって。バッファローの静音HDDは在庫があるうちに回収しておこう【Amazonセール】

                        印南敦史の「毎日書評」年間ランキングTOP30|2023年ライフハッカー読者に人気だった本は? | ライフハッカー・ジャパン
                      • 【書評】瞬読式時間術 山中恵美子 三笠書房  - 京都のリーマンメモリーズ

                        今週のお題「習慣にしたいこと・していること」 習慣にしていることは、読書です。読書をしていて疲れてきたり、読書に飽きたりすると、読書の本を読んでモチベーションを上げています。もっと早く読みたいなと感じた時には、速読の本を読んで試したりしています。今回は、瞬読という速読を展開している著者が、あなたの時間を倍にする!というすんごい本を紹介します。(笑) 【1.本書の紹介】 【2.本書のポイント】 【3.本書の感想】 【4.関連書籍の紹介】 【1.本書の紹介】 時間術の本は、たくさん出版されています。 それだけ、時間をうまく使えていない人が多いという事ですね。 時間術は習慣と大きく関係しますが、いかに無駄なく、自分のやりたいことを多くできるのかがポイントになります。 最近は、スマホの影響もあり、自分のしたいことをできない人も増えているのではないでしょうか? スマホで何かをしようと思ってスマホを触

                          【書評】瞬読式時間術 山中恵美子 三笠書房  - 京都のリーマンメモリーズ
                        • 義母逝去の手続きをしていたら登記名義が代替わりしておらず最も古い所有者が「嘉永生まれ」だった

                          マイスト @maittayowatta ゲーム(TC)好きなオッさんの趣味垢。ヘッダーは@ugokumato 動くマトさんに書いていただきました。元はTRPGからですが、現在はモンハン・GTA・サイバーパンク2077がメインで、他のゲームや書痴につき書評など色々呟きます。能登半島地震で被災したけど家族も本人も怪我なく元気です。 maittayowatta.hatenablog.com

                            義母逝去の手続きをしていたら登記名義が代替わりしておらず最も古い所有者が「嘉永生まれ」だった
                          • 【毎日書評】「交渉」に苦手意識があるなら、まずはこの3つを意識してみて | ライフハッカー・ジャパン

                            4TBが9千円台だって。バッファローの静音HDDは在庫があるうちに回収しておこう【Amazonセール】

                              【毎日書評】「交渉」に苦手意識があるなら、まずはこの3つを意識してみて | ライフハッカー・ジャパン
                            • 【クレフェルト著『補給戦』への各専門家からの批判】 : 戦史の探求

                              戦史の探求 戦史の情報を整理し探求するサイトです。 古今東西の全てを対象とし、特に戦況図や作戦図に着目しながら戦略・作戦・戦術について思索します。 クレフェルト氏(Martin Levi van Creveld)はイスラエルの軍事研究者であり、1977年に彼が発表した『Supplying War: Logistics from Wallenstein to Patton』は大きな反響を生んだ。補給戦というタイトルで邦訳もあり、ロジスティクス分野の歴史を扱ったものとしては最も知名度のある本だろう。その内容は特に近世欧州からWW2までの軍補給発展史を著述、体系化しており、わかりやすいものとなっている。 ただ、知名度を得たからこそ各専門家たちの目に触れ、そして詳細な批判を受けることになった。相当数の誤りを含んでおり、発行から約半世紀たった現在では安易に引用してよい書籍ではないことが明らかになって

                                【クレフェルト著『補給戦』への各専門家からの批判】 : 戦史の探求
                              • 社会心理学領域における「災害ボランティアの専門家」の言説の検討―令和6年能登半島地震をめぐるマスメディア報道の問題性に関連して―

                                《時評》 社会心理学領域における「災害ボランティアの専門家」の言説の検討 ――令和 6 年能登半島地震をめぐるマスメディア報道の問題性に関連して―― 宮 下 祥 子 はじめに 2024 年 1 月 1 日に発生した令和 6 年能登半島地震を、筆者は夫の実家がある石川県羽咋郡 志賀町で経験した。能登半島の入り口( 口口能登 に位置し最大震度 7 を観測した志賀町で、一 晩を避難所の小学校で明かした後、翌 2 日夜に自宅のある石川県金沢市に戻り、その後も何度 か夫の実家と自宅とを行き来しながら震災後を過ごしている。本稿は、被災者として、また日 本近現代史を専攻する研究者として、標記の問題について執筆するものである。本稿の脱稿日 は 2024 年 4 月 6 日であり1、 「現在」とはこの時点をさす。 1.筆者の見た被災地状況 ひとりの人間が体験したり見聞きできる範囲は、ごく狭いものに限られる。

                                • 日本の漫画やアニメが社会学者や教育学者によって不当に弾圧されてきた歴史はどこにあるのだろうか? - 法華狼の日記

                                  狸穴猫氏が3月11日に書いた下記noteが多数のはてなブックマークを集めていた*1。 世界中で愛される、日本の「マンガ・アニメ」は、社会学者や教育学者によって不当に弾圧され続けてきたことを掘り起こしておく|狸穴猫(まみあなねこ) 鳥山明急逝を受けて、『ドラゴンボール』などの漫画やアニメが日本に興味関心をもつきっかけとして重要になっていることを指摘して、そのように愛されている文化を社会学者や教育学者が弾圧してきたと主張している。 非常に無粋ではあるのだが、ここはやはり「マンガ弾圧・迫害」の歴史をひもといて、まとめておく必要はあるだろう。 社会学者や教育学者が、相当昔からマンガやアニメを貶めるためのウルトラ詭弁を、世間にまき散らしていたのである。 もっとも狸穴猫氏自身は同時代に『Dr.スランプ』を読んで、『ドラゴンボール』は息子とアニメを見て、『ドラゴンクエスト』のキャラクターグッズをひとつも

                                    日本の漫画やアニメが社会学者や教育学者によって不当に弾圧されてきた歴史はどこにあるのだろうか? - 法華狼の日記
                                  • 「20代のうちに読んでおきたい」ビジネス書 厳選15冊 - 日本経済新聞

                                    人生の時間には限りがあり、いい本のすべてを読み尽くすことはできません。だからこそ、本との出合いは大事にしたいですよね。今の自分にはどんな本が必要なのか。本をいつも読んでいる人も、これから読もうとしている人も、今、自分が手に取るべきいい本が見つかる企画。ビジネス書評家の土井英司さんに、数多ある良書の中から、「20代のうちに読んでおきたい」ビジネス書15冊を選んでもらいました。まだ自分で仕事量や内

                                      「20代のうちに読んでおきたい」ビジネス書 厳選15冊 - 日本経済新聞
                                    • 【毎日書評】毎日できないから抜け出す!最強の時間術「タスクシュート」を実践する | ライフハッカー・ジャパン

                                      日本初のメソッド「タスクシュート」とはなにか?著者によればタスクシュートは、タスクと時間を同時に管理できるたぐいまれなメソッドなのだそう。開発されて以来15年以上の歴史を持ち、国内を中心に長く愛されてきたのだといいます。 その特徴は、やることを整理するのではなく、タスクの実行にフォーカスするという点。 一般的なタスク管理のメソッドは、抱えている仕事を整理することを勧めるものです。やるべきことを洗い出し、整理して、優先順位をつけ、次にやることを可視化しようというように。しかし、それらのプロセスに手間や時間を割いても、仕事は進まないというのです。 タスクシュートは次にやることを明確にするだけでなく、それをいつ、どのタイミングでやればよいのかを見極めるところまでカバーします。 「整理」ではなく「実行」を後押しするのです。(中略)毎日「できたこと」を1つずつ積み重ねながら、少しずつ「できること」を

                                        【毎日書評】毎日できないから抜け出す!最強の時間術「タスクシュート」を実践する | ライフハッカー・ジャパン
                                      • プロジェクトリーダーってなんだ|zerosant

                                        ブックサンタという企画で、ジュール・ヴェルヌの『十五少年漂流記』を寄付してきました。年末ですね。 スターフェスティバル Advent Calendar 2023 の2日目の記事です。よろしくお願いします。 スターフェスティバルに入社して4年が経とうとしています。昨年まではソフトウェアエンジニアとして開発に従事しておりましたが、今年からはロールが替わって Kitchen Success プロジェクトのプロジェクトリーダーとなりました。経験の枯渇しないことでお馴染みのスタフェスです。大変ありがたいことです。それにしても、プロジェクトリーダーってなんだ。 勢い込んでアドベントカレンダーの枠をいただいたものの、ネタがなにも浮かびません。二年間の休暇でも貰うことができるなら、なにかいい感じのトピックを捻り出せそうなものなんですが。あいにくそんな時間はありません。 だから今回はふりかえり記事のようなも

                                          プロジェクトリーダーってなんだ|zerosant
                                        • 毒親ブームと「宗教2世」問題|ダッヂ丼平

                                          はじめに20世紀のイギリスを代表する宗教社会学者ブライアン・ウィルソンは、1997年に来日した際、東洋哲学研究所が開催したセミナーで世界中の新宗教が共通して直面する課題について講演した。この講演の中で列挙された問題の大半は、新宗教が社会から受けるさまざまな攻撃と関連している。いうなればこの講演録は、一般社会の敵意と偏見が引き金となって新宗教に降りかかる困難を詳細にリストアップしたものだ[ウィルソン1998]。 このリストに挙げられているものの中で、特筆すべきなのはマスメディアの報道が引き起こす害悪と、背教者たちの語る残虐な話の2つである。背教者というのは新宗教研究における学術用語であり、かつて所属していた教団に敵対し、批判を熱心におこなう元信者を指して用いられる。 そして残虐な話とは、過去に所属していた教団がいかに酷い団体であるかを社会に訴える目的に特化した、虚偽の内容も含まれるようなバイ

                                            毒親ブームと「宗教2世」問題|ダッヂ丼平
                                          • 「新聞を読むほどバカになる」と思ってる人へ。新聞は「めくる」ものです

                                            経済コラムニスト、YouTuber、日本経済新聞社の元編集委員(2023年6月退職)。7月に開設したYouTubeチャンネル「高井宏章のおカネの教室」は登録者が急増中。 1972年生まれ、名古屋出身。1995年、日経新聞入社。マーケット、資産運用などを長く担当。2016年からロンドンに2年駐在し、2020年から退職まで編集委員を務めた。 日経在籍時は電子版やYouTubeの「教えて高井さん」の動画解説で親しまれ、キャスターとして「日経ニュースプラス9」にも出演。「高井浩章」名義で出版した『おカネの教室』は10万部超のロングセラーに。 Twitter、noteで経済にとどまらず、書評や教育論など幅広い情報を発信している。三姉妹の父親で、趣味はビリヤードとLEGO。 インベスターZで学ぶ経済教室 三田紀房作の投資マンガ『インベスターZ』(コルク)を題材に、経済コラムニストで元日経新聞編集委員の

                                              「新聞を読むほどバカになる」と思ってる人へ。新聞は「めくる」ものです
                                            • 『帝国図書館―近代日本の「知」の物語』/長尾宗典インタビュー

                                              国家の「知」を支えるべく国立の図書館、帝国図書館が作られたのは明治時代。誕生までの道のりはもとより、以降も困難な歩みを続けることになりました。その軌跡を周到に描き出した『帝国図書館―近代日本の「知」の物語』の著者・長尾宗典さんにお話をうかがっています。 (2024年3月14日に国立国会図書館で長尾さんの講演とパネルディスカッションが開催。詳細はイベント告知ページでご確認ください) ――長尾さんの初の単著は『〈憧憬〉の明治精神史』で、高山樗牛や姉崎嘲風らを扱ったものです。その次に書かれたのが『帝国図書館―近代日本の「知」の物語』ですから、かなり異なるテーマのように思われます。ご執筆の経緯などをお教えください。 長尾:大学に移る前、私は11年ほど、国立国会図書館(以下NDL。)に司書として勤務していました。日本近代史を専攻していた大学院生の頃は高山樗牛や姉崎嘲風のことばかりやってきたのですが、

                                                『帝国図書館―近代日本の「知」の物語』/長尾宗典インタビュー
                                              • 内閣府(とりわけ幹部)に労働法研修を - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

                                                毎週送られてくる『労働新聞』。私の書評の番でないときは、だいたい「ふーん」といいながらめくっていくんですが、今回(7月8日号)には驚愕しました。「今週の視点」の「驚愕のアイデアが優勝飾る」という記事。 内閣府が全職員を対象に開いた賃上げに関する政策コンペで、「残業の業務を従業員が個人事業主としてこなし、手取り増を図る」という施策が優勝した。労働者性をめぐるこれまでの議論を完全に無視しており、実現可能性には疑問符がつく。厚生労働省にはぜひ「指揮命令が必要な業務だから労働者を雇う」という基本のキを、内閣府に教授してもらいたい。 あまりのことに、内閣府のサイトに飛んで行ってみたら、確かにありましたぞなもし。 「賃上げを幅広く実現するための政策アイデアコンテスト」を開催しました 今般、内閣府全職員を対象に、「賃上げを幅広く実現するための政策アイデアコンテスト」を開催しました。 今年の春闘で昨年以上

                                                  内閣府(とりわけ幹部)に労働法研修を - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
                                                • 「今、どの本を読むより先に開き、どの映画よりも先に知ってほしい」と北村薫が願う一冊とは(レビュー)(Book Bang) - Yahoo!ニュース

                                                  父と二人で実家に暮らす32歳のナツコは、社会の不平等にモヤモヤし、誰かの些細な一言に考えをめぐらせながら、淡々と漫画を描き続ける。その日常を描いたのが、第28回手塚治虫文化賞短編賞を受賞した漫画『ツユクサナツコの一生』(新潮社)だ。 著者はイラストレーターの益田ミリさん。淡々と日々を送る登場人物たちの何気ないセリフにはっとさせられ、予期せぬ展開に心を揺さぶられる本作の魅力とは? 「どの本を読むより先に開き、どの映画よりも先に知ってほしい――そういう一冊」と推薦する作家・北村薫さんの書評を紹介する。 *** 金太郎飴を、いただきました。根岸の子規庵に行かれた方のおみやげです。 普通なら、金太郎さんがこちらを見ているはずの切り口から、男性の顔がのぞいています。そうでない飴にあるのは、不思議な模様に見えます。 「顔は正岡子規。もうひとつは、へちまですよ」 とのこと。 子規は三十代半ばで世を去りま

                                                    「今、どの本を読むより先に開き、どの映画よりも先に知ってほしい」と北村薫が願う一冊とは(レビュー)(Book Bang) - Yahoo!ニュース
                                                  • QAエンジニアから見た『データモデリングでドメインを駆動する』書評 - ブロッコリーのブログ

                                                    はじめに 本記事は、今年発売された書籍『データモデリングでドメインを駆動する――分散/疎結合な基幹系システムに向けて』を読んだ感想と、QAエンジニアである私*1が日々の業務で役立ちそう(既に役立った)部分を紹介します。今のところ、本書籍は2024年のベストバイな気がします。 gihyo.jp 本記事で一番伝えたいこと データモデリングについての考えが深まるぞ 開発者が読むともっと役立てることができると思うぞ QAエンジニアである私が読んでも役立つぞ 読み始めてすぐに「良い買い物だった」と思って思わずポストしている様子 目次 はじめに 本記事で一番伝えたいこと 目次 本書籍で良かったこと:データモデリングをするにあたっての整理と用語の提案がすごい SoAとSoMという整理 「残」という概念 データベース設計とは違う「データモデリング」という考え方 QAエンジニアとして、業務に役立てそうなこと

                                                      QAエンジニアから見た『データモデリングでドメインを駆動する』書評 - ブロッコリーのブログ
                                                    • あなたの信じた「物語」って何ですか? 陰謀論に陥ったことのある人たちに聞いてみた 「社会への違和感」「よく分からない正義感」 | 47NEWS

                                                      あなたの信じた「物語」って何ですか? 陰謀論に陥ったことのある人たちに聞いてみた 「社会への違和感」「よく分からない正義感」 「ディープステート」や「人工地震」などの陰謀論は、インターネット上の不正確な情報に依拠し、事実に基づかないものが少なくない。一方で、陰謀論は極端に脚色され、現実と虚構の境目を見えなくさせる「魅力」を持った物語でもある。 人々は、どういった物語に引き寄せられたのか。陰謀論に陥り、抜け出した経験のある人や、根拠のないうわさに巻き込まれた人から話を聞き、その深層を探った。(敬称略、共同通信=佐藤大介) ▽「評価されない」不満を解消 2020年の初めごろ、東京都内に住む映画監督の増山麗奈は、インターネット上に現れる文章に目を引かれた。「ハリウッド俳優や秘密組織の構成員が、若返りのために人肉を食べている」。血だらけの人の写真や動画も目にし、悪魔的な秘密組織が世界を陰で牛耳って

                                                        あなたの信じた「物語」って何ですか? 陰謀論に陥ったことのある人たちに聞いてみた 「社会への違和感」「よく分からない正義感」 | 47NEWS
                                                      • 【毎日書評】自分の不合理さを知れば、もう悩まない。働く人すべてに「行動経済学」が必要なわけ | ライフハッカー・ジャパン

                                                        『世界最先端の研究が教える新事実 行動経済学BEST100』(橋本之克 著、総合法令出版)の著者のことばを借りるなら、「行動経済学」とは「心理学」と「経済学」を融合した比較的新しい分野の学問。 近年なにかと目にする機会が増えましたが、注目されるようになったことには明確な理由があるようです。この学問は、過去に主流だった経済学における「人間」に対する見方を変えたというのです。 かつての経済学における“標準的な人間像”は、目の前にある自分の経済的利益を最大化するよう合理的に意志決定する「ホモ・エコノミカス」でした。つまり、人は常に冷静に、機械のように行動するものと仮定されていたわけです。 ところが実際の人間は、間違いも起こせば、他人のために自分を犠牲にすることもあるものです。そのため過去の経済学をもとにすると、答えられない矛盾や謎がたくさん出てくることになるのです。ちなみにこれは、「アノマリー(

                                                          【毎日書評】自分の不合理さを知れば、もう悩まない。働く人すべてに「行動経済学」が必要なわけ | ライフハッカー・ジャパン
                                                        • 読書メモ:『ジェンダー格差 実証経済学は何を語るか』 - 道徳的動物日記

                                                          ジェンダー格差-実証経済学は何を語るか (中公新書 2768) 作者:牧野 百恵 中央公論新社 Amazon 「ジェンダー格差」と「実証経済学」の組み合わせに惹かれたこと、そして中公新書というレーベルの信頼度から、発売日直後に購入。 他にも読んでいる本はあるんだけれど発売直後の本は早いとこ書評を書いたほうが宣伝にもなるものなので、読み終わった直後であるが簡単に感想を書いておく。 本書はまさに副題通りの「経済学」の本であり、著者も序章で「私はジェンダーの専門家ではありません」と明言している(p.ⅳ)。また、経済学は価値判断を下す学問ではなく、あくまで現実を分析して事実を明らかにするためのツールであるということが本書では繰り返し指摘されている。これらの点は、本書の長所であると同時に弱点にもなっているように思えた。 本書の長所としては、近年の人文学的なジェンダー論者やフェミニストが「資本主義的」

                                                            読書メモ:『ジェンダー格差 実証経済学は何を語るか』 - 道徳的動物日記
                                                          • 日本歴史学協会が「あらゆる社会的弱者に対する長年のハラスメント行為」..

                                                            日本歴史学協会が「あらゆる社会的弱者に対する長年のハラスメント行為」にあたると書いた呉座の投稿●人種差別的な書き込み 1.無能な白人記者にとっては日本は格好の獲物だろうな。 どこぞの国と 違ってどんなに政府批判しても投獄される心配はないし、 「合法的 「に」有色人種を差別できる⇒権力と御用マスコミが叩く記者、 言論人 に FCCJ が賞贈る ( 田中龍作) 2.だから沖縄で性犯罪を行うのは米兵だけなのかと。 在日中国人とか在 日コリアンの性犯罪を 「いい加減にしてほしい」 とか非難したら、 あ なたたち大騒ぎするでしょ? ●韓国への中傷 3.そういや平泉寺って世界遺産目指しているらしいね。 韓国からの妨害 がないといいね。 4.「元いじめっ子を糾弾していたら社会が成り立たない」 と主張する弁 護士もいるらしいが、これが世界の趨勢⇒ 【萬物相】 私は10年前に あなたがしたことを知っている」

                                                              日本歴史学協会が「あらゆる社会的弱者に対する長年のハラスメント行為」..
                                                            • 【書評】労農派ピケティは「バラモン左翼」を乗りこえられるか──トマ・ピケティ『資本とイデオロギー』評|梶谷懐

                                                              リベラル知識人はなぜ「バラモン左翼」と呼ばれるか 東浩紀は、『訂正可能性の哲学』(ゲンロン)や『訂正する力』(朝日新書)などの最近の著作のなかで、次のようなカズオ・イシグロの言葉にたびたび言及している。 俗に言うリベラルアーツ系、あるいはインテリ系の人々は、実はとても狭い世界の中で暮らしています。東京からパリ、ロサンゼルスなどを飛び回ってあたかも国際的に暮らしていると思いがちですが、実はどこへ行っても自分と似たような人たちとしか会っていないのです。[★1] 東は、開放性を掲げるリベラル知識人が、実は同じ心情や生活習慣を持つ人々の中で閉じたサークルを作っている、という実態を批判する文脈でこの発言に触れている。確かにそれも重要な視点だろう。そのうえで、ここではイシグロがそれに続けて語った内容により注意を向けたい。 私は最近妻とよく、地域を超える「横の旅行」ではなく、同じ通りに住んでいる人がどう

                                                                【書評】労農派ピケティは「バラモン左翼」を乗りこえられるか──トマ・ピケティ『資本とイデオロギー』評|梶谷懐
                                                              • [書評] ケマル・アタチュルク (小笠原弘幸): 極東ブログ

                                                                中公新書の新刊とされている『ケマル・アタチュルク』の表紙を見たとき、ほんの数秒だが、私にはちょっとした混乱があった。「あれ?改版したのかな」と勘違いしたのである。「ケマル・アタチュルク」という表題のインパクトが強く、その上部に記されている著者の小笠原弘幸氏の名前にふとした失念があった。が、すぐに、「ああ、『オスマン帝国』の小笠原さんか」と思い出しつつ、本書を開いた。 冒頭、「トルコ共和国の首都、アンカラ。その丘のひとつに建立された、巨大な廟がある。」と読むや、私も見た、壮大なアタチュルク廟の思い出が蘇った。 本書を見たときの、この、自分の、わずかだが、混乱の理由は、「すでに中公新書には大島直政氏の『ケマル・パシャ伝』があるではないか?」と連想したからである。勘違いである。それは新潮選書であり、大島直政氏の中公新書の書籍は『遠くて近い国 トルコ』である。この新書は1968年の刊と古く、先の新

                                                                • 書評『眠りつづける少女たち』(の続き) - シロクマの屑籠

                                                                  眠りつづける少女たち――脳神経科医は〈謎の病〉を調査する旅に出た 作者:スザンヌ・オサリバン紀伊國屋書店Amazon 今年の6月、共同通信さんのご依頼でスザンヌ・オサリバン『眠り続ける少女たち』の書評を書くミッションに挑んだ。7~8月にかけて全国の新聞に載せていただいたのだけど、新聞書評に書ききれなかったことも色々あったので、ブログにまとめてみる。 新聞書評で強調した点 はじめに、新聞書評としてとりあげた点を。 新聞書評は本当に色々な人の目に留まる。精神疾患や精神症状の知識が無い人、偏見や嫌悪感を持っている人だって読むかもしれない。そして『眠りつづける少女たち』には小さな書評欄には到底おさめきれない、誤解や偏見を招くおそれのある難しい問題がたくさん記されている。 特に難しいのは、同書のなかで大きなウエイトの置かれる、機能性神経障害についての記載だ。 機能性神経障害(機能性神経症状症)はDS

                                                                    書評『眠りつづける少女たち』(の続き) - シロクマの屑籠
                                                                  • 小説編集者の仕事とはなにか? 京極夏彦や森博嗣のデビューを世に問うた編集者・唐木厚インタビュー

                                                                    『小説編集者の仕事とはなにか?』(星海社)は、1990年より講談社ノベルスの編集を担当し、京極夏彦や森博嗣のデビュー、メフィスト賞の立ち上げに携わった唐木厚が、自らの経験や編集術を語った内容を構成したものである。主にかかわってきたミステリ小説について、編集という仕事について、彼はどのように考えてきたのだろうか。(円堂都司昭/5月29日取材・構成) 唐木厚『小説編集者の仕事とはなにか?』(星海社) ――唐木さんは1988年に講談社に入社されましたが、京都大学在学中はアイドル研究会に所属し、アイドル雑誌の編集者になりたくて出版社を目指したそうですね。アイドルのどんなところを研究していたんですか。 唐木:僕は、楽曲研究とかにはあまり興味がなくて、イベント会場にどんなタイプの人がきているかとか、ファンに関心があったんです。1980年代の終わりごろから握手会の現場がどんどん面白くなってきて、そんな状

                                                                      小説編集者の仕事とはなにか? 京極夏彦や森博嗣のデビューを世に問うた編集者・唐木厚インタビュー
                                                                    • 復讐に決起した、姥捨山の生き残りの老婆たちが、村を襲う熊と戦う「デンデラ」の監督が「楢山節考」監督の息子という良い驚き

                                                                      仁乃るちお @LucioFulci74 80年代ホラー映画マニア VRCワールド製作 音楽製作 【映画】「KILLERS .50Woman」(押井守監督)主演。 【Audiostock】x.gd/AkRXh 【Youtube】x.gd/I7Wmx 【BOOTH】jinnolucio.booth.pm 【ちまスプ】bit.ly/2HA6chQ bit.ly/41tROvN リンク Wikipedia デンデラ (小説) 『デンデラ』は、佐藤友哉による日本の小説。『新潮』(新潮社)2009年1月号に掲載された。2011年に映画化。 姥捨て山伝説を題材とした作品。村の掟により、70歳になると村ぐるみで家族に捨てられた老女たちが山で生き延び、「デンデラ」という共同体を形成し、村への復讐を目論む中、ヒグマに襲われ、生死をかけた死闘に臨む物語。書評家の香山二三郎は、本作を柳田国男の『遠野物語』や吉村昭

                                                                        復讐に決起した、姥捨山の生き残りの老婆たちが、村を襲う熊と戦う「デンデラ」の監督が「楢山節考」監督の息子という良い驚き
                                                                      • 現在に至る種を広範囲にわたってまきつづけてきた悪魔的な天才──『未来から来た男 ジョン・フォン・ノイマン』 - HONZ

                                                                        アナニヨ・バッタチャリヤ (原著), 松井信彦 (翻訳) 出版社: みすず書房 発売日: 2023/9/21 この『未来から来た男 ジョン・フォン・ノイマン』はその名の通りジョン・フォン・ノイマンの伝記である。1903年生まれの1957年没。数学からはじまって、物理学、計算機科学、ゲーム理論、気象学など幅広い分野で革新的な成果をあげつづけ、史上最高の天才など、彼を称える言葉に際限はない。彼と同時代を生きた人物に、クルト・ゲーデルやアルベルト・アインシュタインなどそうそうたる人物が揃っているが、その三人すべてを知る人物も、フォン・ノイマンが飛び抜けて鋭い知性の持ち主だと思っていたと語る。 実際、それが誇張表現ではないぐらい彼が一人で成し遂げたことは凄まじかった。たとえば子どもの頃、フォン・ノイマンは古代ギリシャ語やラテン語をマスターし、母語のハンガリー語だけでなくフランス語、ドイツ語、英語も

                                                                          現在に至る種を広範囲にわたってまきつづけてきた悪魔的な天才──『未来から来た男 ジョン・フォン・ノイマン』 - HONZ
                                                                        • フロントエンド開発のためのテスト入門書評

                                                                          はじめにlink 2023/04/24に発売された「フロントエンド開発のためのテスト入門」を読了したので、読みながらとったメモをもとに感想や自分の考えと違ったところなどをまとめる。 Amazon 全体的に非常に参考になる内容が多いが、特に後半にいくにつれて加速度的に参考になる内容が増え非常に良著であると感じた。 実践Node.js入門でもテストはある程度量をとって記述しているが、テストそのものがメインではないため情報や考え方として落ちている内容の多くがこの本で補完されている。自著を読んだ人には同時に本書もおすすめしていこうと思っている。 Amazon 自分はフロントエンドのテストはバックエンドに比べて優先度が低くなる傾向にある。 これは自分が扱うサービスがtoB系が多く、表示崩れなどがサービス継続上致命的になりにくいため、気づいたベースで最速で直せる環境があればよいと考えているため。 また

                                                                            フロントエンド開発のためのテスト入門書評
                                                                          • AWS x セキュリティに入門するならまずこの一冊 /「AWS ではじめるクラウドセキュリティ」を読んだ - kakakakakku blog

                                                                            「AWS ではじめるクラウドセキュリティ」を読んだ❗️とても良かった \( 'ω')/ 本書ではもちろん AWS のセキュリティサービスの機能など「サービスカットな観点」も学べるけど,それ以上に「セキュリティポリシーとは何か」や「どんなリスク分析フレームワークがあるのか」や「どういうセキュリティ管理策を検討するべきか」など,セキュリティ全般の知識を「ソリューションカットな観点」で底上げできる素晴らしい一冊だった📕 まさに本書の はじめに に載っている通りの内容だった💡 本書は、AWS のセキュリティを学ぶということ以上に、AWS を通じてセキュリティを学ぶということを主眼に執筆されました。 ちょうど最近仕事で AWS でのセキュリティ対策全般の設計と構築にゼロベースで取り組んでいて,僕自身の知識アップデートをするだけではなく,開発メンバーにも読んでもらえる本を探していて,まさにこれだ❗

                                                                              AWS x セキュリティに入門するならまずこの一冊 /「AWS ではじめるクラウドセキュリティ」を読んだ - kakakakakku blog
                                                                            • 反共同体主義としてのリバタリアニズム(読書メモ:『自由はどこまで可能か』) - 道徳的動物日記

                                                                              自由はどこまで可能か=リバタリアニズム入門 (講談社現代新書) 作者:森村 進 講談社 Amazon タイトル通り、思想や哲学としてのリバタリアニズムの入門書。 本書の初版は2001年ともう20年以上前であるし、わたしが本書を最初に読んだのも学部生だったときだ。本書の書評やレビューはネットの内外にて既に大量に書かれているだろうから、この記事では本書の内容を要約するということはせず、先日に読み直したときにとくに印象に残った箇所……第4章「政府と社会と経済」で、共同体主義(コミュニタリアニズム)や共和主義などの「連帯感」を重視した発想に対して批判を行なっている箇所を主に紹介しておこう。 経済的不平等は社会内部の連帯感を損なう、と言われるかもしれない。だが、リバタリアンはそもそも相互に人間性を認め合うという、礼儀正しい尊重以上の濃い連帯感が社会全体の中に存在しなければならないとは考えない。濃い連

                                                                                反共同体主義としてのリバタリアニズム(読書メモ:『自由はどこまで可能か』) - 道徳的動物日記
                                                                              • トマス・ピンチョン「『1984年』への道:オーウェル『1984年』序文」 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

                                                                                Executive Summary トマス・ピンチョンによるオーウェル『1984年』への2003序文。本書が単なる反ソ反共小説ではない。オーウェル自身、立派な左派社会主義者ではあった。だが彼は、制度化された社会主義が己の権力にばかりこだわり、スターリニズムに目を閉ざし、むしろ肯定するのに絶望していた。本書の批判は、そうした社会主義が己の権力温存のために使う手段の戯画化である。世界分割はヴェルサイユ講和会議や第二次大戦後の戦後体制の戯画化でもある。本書の批判はもちろん、現在のネット監視社会の予兆めいた部分もある。その一方で、宗教的な狂信は登場せず、反ユダヤ主義的な面もほとんどない。オーウェルは、本書で底辺労働者に希望を寄せている。そして最後に、ニュースピークについての過去形の論説を載せることで、ビッグ・ブラザー支配がいずれ倒れることを予見しているのかもしれない。彼は一般人の人間性、親子愛など

                                                                                  トマス・ピンチョン「『1984年』への道:オーウェル『1984年』序文」 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
                                                                                • 書評 「WEIRD 「現代人」の奇妙な心理」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

                                                                                  WEIRD「現代人」の奇妙な心理 上 経済的繁栄、民主制、個人主義の起源 作者:ジョセフ・ヘンリック,今西康子白揚社AmazonWEIRD(ウィアード)「現代人」の奇妙な心理 下:経済的繁栄、民主制、個人主義の起源 作者:ジョセフ・ヘンリック白揚社Amazon 本書は文化進化研究の第一人者で「文化がヒトを進化させた」の著者でもあるジョセフ・ヘンリックによる一冊.WEIRDという書名から多くの心理学研究のサンプルが西洋諸国の大学生に偏っている問題を扱ったものかと思っていたら,そうではなく,この西洋諸国の大学生の心理傾向が,実際にとても奇妙(weird)であり,それがどのようにしてそうなったのかを説明していく大著だった.ヘンリックの説明はもちろん文化進化を主軸においているが,歴史的経緯が詳しく描かれており,読みごたえのある本に仕上がっている. 日本を含む東アジアの人々にある集団主義的心理と,西

                                                                                    書評 「WEIRD 「現代人」の奇妙な心理」 - shorebird 進化心理学中心の書評など