(CNN) ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジン氏は11日、ロシア国防省とはいかなる契約も結ばないと述べた。国防省は10日、志願兵やワグネルなどの民間軍事会社を利用する際の効率性を高めるためとして、7月1日までに同省との契約を求めていた。 プリゴジン氏はSNSへの投稿で、ロシアのショイグ国防相が出した命令や法令は国防省の職員や軍関係者に適用されるとし、ワグネルはショイグ国防相とはいかなる契約も結ばないと述べた。 だが、プリゴジン氏は、ワグネルが「ロシア連邦と最高司令官の利益」を「絶対に」追い求めると述べた。 プリゴジン氏は、ロシア軍の伝統的な支配層を頻繁に批判し、ウクライナ東部の地上戦を指揮する司令官らとの権力争いに勝とうとしている。 プリゴジン氏は今月に入り、十分な弾薬がなかったために、ワグネルで「数万人」が死傷したとして、ショイグ氏を非難していた。