群馬県高崎市の県立公園「群馬の森」の朝鮮人追悼碑をめぐり、設置者の「追悼碑を守る会」が集会で日本政府を批判するなど政治的な発言をしていた問題で、県議会産経土木常任委員会は9日、設置許可取り消しを求める請願3件を採択した。可否は県が決めるが、県議会が「設置はふさわしくない」と判断したことで、碑の撤去に向けて大きな弾みとなりそうだ。 審査された3件の請願は、県内5つの団体、個人、北朝鮮拉致被害者の支援組織「救う会・群馬」が提出していた。内容はいずれも、守る会の集会が施設の「政治利用」にあたるとし、県が設置を許可する際に示した条件「政治的行事および管理を行わない」に違反しているというものだ。 この日の常任委員会では、多数を占める自民党県議から「(守る会の集会での発言は)明らかに逸脱した行為だ」など、守る会の集会を問題視する意見が相次いだ。請願審査では、委員長を除く8人の委員のうち、自民党議員ら6