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麻布競馬場の検索結果1 - 25 件 / 25件

  • “タワマン文学” 麻布競馬場さんが描くZ世代の本音とは | NHK | WEB特集

    “Z世代の取扱説明書”という挑発的な宣伝文句で注目された小説、「令和元年の人生ゲーム」。 作者のペンネームは“麻布競馬場”。 覆面作家として活動し、ふだんは、フルタイムで働く会社員です。 コロナ禍でSNSに投稿した小説が大バズリしたことが作家デビューのきっかけでした。 デビュー2作目、32歳の若さで、ことしの直木賞の候補にも選ばれた、謎多き作家の麻布さん。 同じ32歳の私は(記者)どんな人なのかと興味を持ち、インタビューを申し込みました。 (科学文化部・堀川雄太郎)

      “タワマン文学” 麻布競馬場さんが描くZ世代の本音とは | NHK | WEB特集
    • 滲み出る書き手の“主観”に高ぶる。武田砂鉄×麻布競馬場が語る、ノンフィクション | ブルータス| BRUTUS.jp

      『今日拾った言葉たち』で街場やメディアの声をすくい上げ批評する武田砂鉄さんと、“タワマン文学”とも呼ばれる『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』で現実とも虚構ともつかないショートストーリーを紡ぐ麻布競馬場さん。社会問題からスターの半生まで、幅広い作品を有するノンフィクションのなかで、それぞれの琴線に触れた作品を聞いた。 本記事も掲載されている、BRUTUS特別編集 合本「本が人をつくる。」は、2024年6月13日発売です!

        滲み出る書き手の“主観”に高ぶる。武田砂鉄×麻布競馬場が語る、ノンフィクション | ブルータス| BRUTUS.jp
      • 真面目な真也くんの話|麻布競馬場

        真也くんは真面目な人だった。 大学の同期で、ゼミが一緒だった。三田祭論文のテーマが近かったから、ゼミではよく一緒の日に発表したし、よく比較されたし、何となく対抗意識じみたものを僕は明確に持っていたように思う。 真也くんは熊本だか宮崎だかの出身で、実家は農家で、ピーマンを作っていた。夏になると親御さんから規格外のピーマンが送られてくるらしく、僕は彼からもらった袋いっぱいのピーマンを1つ刻んで塩昆布で和えて、当時お気に入りだった「のどごし生」のつまみにして、残りは袋に入ったまま全部ゴミ箱に捨てた。僕はピーマンが苦手だった。苦手だと彼にあらかじめ言っていた。彼はニコニコと袋いっぱいのピーマンを渡してきた。ピーマンの形をしたその善意はやけに軽かった。ピーマンの中身は空洞だからだ。真也くんみたいだなと思った。 論文の発表は、たいてい僕が先で、彼が後だった。なぜなら僕の発表はすぐ終わるが、彼の発表はな

          真面目な真也くんの話|麻布競馬場
        • 【対談こぼれ話編】麻布競馬場と稲田俊輔、「自警団」にならない行きつけの店との距離感を語る|マンションプラス MANSION+

          ▲麻布競馬場さん、稲田俊輔さんは、麻布台マンションの低層階にあるフランス料理店「レストラン パトゥ」で、ランチを味わいながら食トークに花を咲かせた。麻布台の街の魅力や、麻布競馬場さんが愛する「マンション1階レストラン」について語った記事前編はこちら ――稲田さんはさまざまなジャンルの飲食店に携わっておられますが、個人的に好きだったり、よく足を運ぶのはどんなお店ですか? 稲田:前回の話にも通じますが、やはり「世界観」がハッキリしているお店には惹かれます。もちろん飲食店は商売ですから、お客さんのニーズがあるものを提供するのが基本です。ただ、多くの人が求め、なおかつ利益を生みやすい料理やサービス……僕はそれを「サイテキカイ」と呼んだりするのですが、個人的にサイテキカイは画一的でつまらないと思っていて。

            【対談こぼれ話編】麻布競馬場と稲田俊輔、「自警団」にならない行きつけの店との距離感を語る|マンションプラス MANSION+
          • 特別座談会 これからの最良の「働く」とは|麻布競馬場×岩崎由夏×福田恵里×堀越耀介×宮下晃樹 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

            Forbes JAPAN 2024年5月号は、「『最愛の仕事』の見つけ方」特集。この数年で「働きやすさ」や「働く選択肢」が大きく広がった一方、価値観の多様化や不透明な未来といった因子が複雑に絡まり合い、自らの働く意味や理想のあり方とは何なのかと悩んでいる人は少なくない。自律的なキャリア形成へと世の流れが移る今、画一的なロールモデルは存在しない。各分野の第一線で活躍する人物・識者たちへの総力取材を通じて、自分だけの答えを見つける手がかりを提示する。 今回、東京で働く若者たちの苦悩を描いてきた覆面作家の麻布競馬場、キャリアSNSを手がけるYOUTRUSTの岩崎由夏、女性向けキャリアスクールを運営するSHEの福田恵里、哲学者の堀越耀介、キャンピングカーを通じた新しいライフスタイルを提供するCarstayの宮下晃樹が集結。独自のキャリアを切り開いた体現者でありながら、異なる分野で働き方やキャリアと

              特別座談会 これからの最良の「働く」とは|麻布競馬場×岩崎由夏×福田恵里×堀越耀介×宮下晃樹 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
            • それはメタモヒカン族ですね:麻布競馬場『令和元年の人生ゲーム』 - laiso

              令和元年の人生ゲーム (文春e-book) 作者:麻布競馬場文藝春秋Amazon 『令和元年の人生ゲーム』は2024年2月に文藝春秋から発売された小説で第171回直木賞の候補作。 著者の麻布競馬場はTwitterの有名人らしいが私はクラスタが違うのか一度も見たことはなかった。 Twitter上で投稿された小作品は「タワマン文学」などと呼ばれる。主に高級タワーマンションに住む人々の生活の悲哀や葛藤を描く。表面的には成功した生活を送っているように見える人々が、内心では虚無感や劣等感を抱えているという筋書き。 本作の評判だけ聞いて京大生の文化を書くような小説があるけどそれの慶應版かぐらいに予想していた。 この作品は、「Z世代」の若者たちのリアルな姿を描いた群像劇という説明がされているが著者は1991年に生まれでミレニアル世代に分類される。 インタビューによると毎夜港区界隈を飲み歩き、Z世代たちと

                それはメタモヒカン族ですね:麻布競馬場『令和元年の人生ゲーム』 - laiso
              • 名店は「マンションの1階にあり」。麻布競馬場×稲田俊輔が語る麻布台|マンションプラス MANSION+

                ▲ワインで乾杯する麻布競馬場さん(右)、稲田俊輔さん(左)。麻布台マンションの低層階にあるフランス料理店「レストラン パトゥ(神戸で20年に渡って愛されていたフレンチの名店。2020年に麻布台へ移転。)」で、ランチを味わいながら語っていただいた。お二人の料理についての感想と食トークは記事後編で ――麻布競馬場さん(以下、アザケイ)は過去に麻布十番にお住まいだったそうですね。 アザケイ:新卒の頃から8年間、麻布十番のマンションに住んでいました。当時、よく遊んでいたのは麻布十番と六本木ですが、麻布台まで足を運ぶこともありましたね。この界隈って、エリアごとに街の色が少しずつ違っていて、グラデーションがあるんです。 まず、六本木は完全に飲食と商業の街。そこから麻布十番の方へ向かうにつれて少しずつマンションが増えてきて、麻布台や元麻布まで行くとほとんど住宅ばかりになる。六本木で飲んだあと、そのグラデ

                  名店は「マンションの1階にあり」。麻布競馬場×稲田俊輔が語る麻布台|マンションプラス MANSION+
                • 麻布競馬場『令和元年の人生ゲーム』第2話 ~大手町のキラキラメガベンチャー・新入社員篇~|WEB別冊文藝春秋

                  『令和元年の人生ゲーム』 第2話 平成31年無気力な同期、転職していく親友、新入社員にも容赦のない上司。 大手町で”圧倒的成長”を遂げるはずだった私は…… 2019年4月、私は早稲田わせだ大学政治経済学部を卒業して、大手町おおてまちにある人材系最大手企業、パーソンズエージェントに新卒入社した。 就活生の間で「パーソンズ」の人気は非常に高かった。「実力主義が徹底していて年次に関係なくマネージャーや子会社社長に抜擢ばつてきされる」とか「30歳で年収1000万超えはザラ」とか、そんな景気の良い宣伝文句に煽られて、総合商社や広告代理店を蹴ってパーソンズに入る学生も多い。「パーソンズの内定取れた」と私がゼミで報告すると、みんなから「えーすご! バリキャリ女子じゃん」「人生勝ち確だな〜」と羨望せんぼうの声が飛び交った。 「新人賞目指して、1年目からアクセルべた踏みでバリュー出しまくってください!」 4

                    麻布競馬場『令和元年の人生ゲーム』第2話 ~大手町のキラキラメガベンチャー・新入社員篇~|WEB別冊文藝春秋
                  • 東京で一番インターナショナルな街。麻布競馬場と市川紗椰が語る広尾の魅力とは?|マンションプラス MANSION+

                    ▲麻布競馬場さん(右)は、1991年生まれの覆面作家。街やマンション、美食に通じ、本企画も「マンションの1階にいい店がある街は良い街だ」という氏の名言からスタートした。広尾駅から徒歩10分、麻布競馬場さん行きつけのマンション1階バー「アリビアール」にて収録。X:麻布競馬場 ──麻布競馬場さん(以下、アザケイ)は、広尾という街にどんなイメージをお持ちですか? アザケイ:学生時代は東急東横線の新丸子に住んでいたんですけど、当時の東横線は日比谷線直通だったので、週1ぐらいで六本木の美術館とか映画館に通っていたんです。だから広尾を通過してはいましたが、降りることはなかったですね。敷居が高いイメージがあって、行けるお店はマックとスタバしかないかな、と。 ──就職して、麻布十番に住まわれたと聞いています。 アザケイ:そうなんです。その後、白金高輪に住むようになって、ここ(広尾)から徒歩20分ぐらいです

                      東京で一番インターナショナルな街。麻布競馬場と市川紗椰が語る広尾の魅力とは?|マンションプラス MANSION+
                    • 作家・麻布競馬場 SNS投稿から直木賞候補へ “タワマン文学”で孤独や絶望描くワケ|日テレNEWS NNN

                      今月17日に行われる『第171回芥川賞・直木賞』の選考会。直木賞候補に青崎有吾さん、柚木麻子さんら人気作家が名を連ねる中、デビュー2年目、2作目で候補に選ばれたのが猫のイラストで素顔を隠す作家・麻布競馬場さん(32)(以下、麻布さん)の『令和元年の人生ゲーム』。 会社員として働く傍らで小説を書く理由について、“タワマン文学”と称された1作目についてお話を聞きました。 2022年、X(旧Twitter)に投稿したツリー形式の小説が14万いいねという“大バズリ”。 投稿から傑作を集めたショートストーリー集『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』では、地方から名門大学に入学し大手と呼ばれるメーカーに入社したものの、挫折を経て地方に逆戻りした高校教諭、昔の恋人から言われた「30までお互い独身だったら結婚しよw」というセリフが忘れられずタワーマンションで孤独に暮らす女性など、東京で静かに起こる挫折

                        作家・麻布競馬場 SNS投稿から直木賞候補へ “タワマン文学”で孤独や絶望描くワケ|日テレNEWS NNN
                      • 「SNSは本当に罪深い」 「タワマン文学」覆面作家・麻布競馬場さんが描く令和の幸福論

                        著書を手にする覆面作家の麻布競馬場さん。「小説を書いていることは親も知らないんです」と話す東京都心部のタワーマンションなどを舞台に、いわゆる「勝ち組」にも分類される中流層が直面する残酷な格差、さらには内面に巣くう鬱屈や嫉妬心をも赤裸々に描く。ツイッター(現X)への投稿を起源とするそんな小説群は「タワマン文学」と呼ばれ、近年話題になっている。ムーブメントの一翼を担う覆面作家、麻布競馬場(あさぶけいばじょう)さんの新刊『令和元年の人生ゲーム』(文芸春秋)は、現代を生きる「意識高い系」の若者たちの群像をつづった連作集。「SNSは本当に罪深いと思います」。インタビューの最中、SNS上で人気を博した著者から、こんな言葉も飛び出した。その真意は? 「暇つぶし」で書き始めたら…麻布競馬場さんは1991(平成3)年生まれ。慶応大卒業後に新卒で入った会社で今も働いている。令和3年からツイッターに小説の投稿を

                          「SNSは本当に罪深い」 「タワマン文学」覆面作家・麻布競馬場さんが描く令和の幸福論
                        • #ハッシュタグストーリー(1/4)/麻布競馬場,柿原朋哉,カツセマサヒコ,木爾チレン:試し読み|双葉社文芸総合サイトCOLORFUL

                          SNSの総フォロワー数200万人超! 新時代の人気小説家が終結した豪華アンソロジー『#ハッシュタグストーリー』が発売されました。本作は「SNSのいい話」をテーマに4名の著者が短編を創作。タイムラインに疲れてしまったあなたの心をいやす物語が必ずあるはずです。各作品の冒頭部分をお楽しみください。 『#ハッシュタグストーリー』の発売を記念して、全4篇の冒頭を公開。初回は木爾チレンさん『#ファインダー越しの私の世界』をお楽しみください。カツセマサヒコさん、柿原朋哉さん、麻布競馬場の作品も順次公開していきます。 『#ファインダー越しの私の世界』は切なくていい話。育児に疲れ果てた主人公が大学時代の淡い恋を思い出します。夢中になったインスタグラムの投稿や元カレとの思い出。誰しもが経験する青春の1ページと大人になった「今」を切り取った恋愛小説は心に沁みます。 #ファインダー越しの私の世界 深い海の底のよう

                            #ハッシュタグストーリー(1/4)/麻布競馬場,柿原朋哉,カツセマサヒコ,木爾チレン:試し読み|双葉社文芸総合サイトCOLORFUL
                          • 作家・麻布競馬場 SNS投稿から直木賞候補へ “タワマン文学”で孤独や絶望描くワケ(日テレNEWS NNN) - Yahoo!ニュース

                            今月17日に行われる『第171回芥川賞・直木賞』の選考会。直木賞候補に青崎有吾さん、柚木麻子さんら人気作家が名を連ねる中、デビュー2年目、2作目で候補に選ばれたのが猫のイラストで素顔を隠す作家・麻布競馬場さん(32)(以下、麻布さん)の『令和元年の人生ゲーム』。 直木賞候補作に5作品 青崎有吾、柚木麻子らがノミネート 会社員として働く傍らで小説を書く理由について、“タワマン文学”と称された1作目についてお話を聞きました。 2022年、X(旧Twitter)に投稿したツリー形式の小説が14万いいねという“大バズリ”。 投稿から傑作を集めたショートストーリー集『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』では、地方から名門大学に入学し大手と呼ばれるメーカーに入社したものの、挫折を経て地方に逆戻りした高校教諭、昔の恋人から言われた「30までお互い独身だったら結婚しよw」というセリフが忘れられずタワー

                              作家・麻布競馬場 SNS投稿から直木賞候補へ “タワマン文学”で孤独や絶望描くワケ(日テレNEWS NNN) - Yahoo!ニュース
                            • 【麻布競馬場】僕が出した「賃貸 vs 持ち家」論争の答え

                              「タワマンに住んでいるから何だ。潮臭い芝浦ごときでドヤり倒しやがってよ」 「中目黒なんてそんな(笑)量産型のくせに自分のこと個性的だと思ってる自分が見えてない人がマッチングアプリで女の子を持ち帰るために住む街だよ(笑)」

                                【麻布競馬場】僕が出した「賃貸 vs 持ち家」論争の答え
                              • 大バズり覆面作家・麻布競馬場インタビュー「それでもやっぱり新しい世代の価値観が絶対的に正しい」

                                2021年10月、突如としてTwitter(現X)に現れ、毎週のように“バズ”を巻き起こし続けてきた覆面小説家の麻布競馬場。格差や嫉妬心に疲弊しながらも東京に生きることをアイデンティティーにする人々を描き出す “タワマン文学”の旗手であり、堀江貴文氏や佐藤優氏、田村淳氏などが絶賛する、話題の人物でもある。待望の最新作『令和元年の人生ゲーム』(文藝春秋刊)に注目が集まるいま、執筆の舞台裏を語ってもらった。 「読んだ人からは、『だいぶ芸風変わったね』って言われます(笑い)。前作の『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』はサクサクっと1時間くらいでTwitterに“一発書き”したショートストーリーを本にしたものですが、今作は2か月に一度出る文芸誌への連載。1篇が長くなった分、登場人物も増え、一人ひとりの描写も深くなりました。また、締め切りまで時間があったから、毎晩読み返しては良かったところだけ

                                  大バズり覆面作家・麻布競馬場インタビュー「それでもやっぱり新しい世代の価値観が絶対的に正しい」
                                • 麻布競馬場らがSNS世代の心臓を直撃! 平成初期生まれに刺さりまくるアンソロジー小説『#ハッシュタグストーリー』

                                  麻布競馬場らがSNS世代の心臓を直撃! 平成初期生まれに刺さりまくるアンソロジー小説『#ハッシュタグストーリー』 いやー、もういい加減にしてくれよ! と言いたくなった。いい加減にしてくれ。わかったわかった、お願いだから、これ以上私の心臓の、いちばん引っ掻かれたくない部分を、ぐさぐさと刺さないでくれ! と。 『#ハッシュタグストーリー』(双葉社)の破壊力、すごいですよ。けっこうなもんです。少なくとも、1992年生まれの、SNSとともに思春期を過ごした私には、大ダメージだった。「うごぉぉ……」と、謎の悲鳴を上げながら全4話を読み終えたのが、ついさっき。はあはあ。なんだかまだ心臓の底のあたりが、どこどこと踊っている感じがする。 『#ハッシュタグストーリー』は、その名のとおり、SNSにまつわるアンソロジーだ。麻布競馬場さん、柿原朋哉さん、カツセマサヒコさん、木爾チレンさん――4人の小説家が、それぞ

                                    麻布競馬場らがSNS世代の心臓を直撃! 平成初期生まれに刺さりまくるアンソロジー小説『#ハッシュタグストーリー』
                                  • 麻布競馬場「この部屋から東京タワーは永遠に見えない」 他人の転落が最大の娯楽に|好書好日

                                    タワマン、港区女子、東カレデートアプリ、オンラインサロンなどの新しいキーワードが使われたショートストーリーズ。 「30まで独身だったら結婚しよ」という短編は、かつて曖昧(あいまい)な関係だった男性とその奥さんが住むマンションに向かう女性の話。彼は、大学の文化祭実行委員時代の仲間だった。服装はダサい。「首元に変な切り込みと紐(ひも)が付いた黒いTシャツ」。互いに馬は合ったし、愛せるダサさだったが、彼女が見下していたことがバレて関係は切れた。彼のダサいTシャツの写真を裏アカウントのつもりで表アカに誤爆した。 その後、30歳になった主人公が、結婚した彼の新居を訪ねる。場所は、千葉県の流山おおたかの森のマンションだ。主人公は、住人を「二子玉マダム」の「ジェネリック品」だなと感じている。ネットで調べると、価格は彼女が都内の清澄白河に買った2LDKの半値くらい。見下す材料は複数見つかる。 住む場所、出

                                      麻布競馬場「この部屋から東京タワーは永遠に見えない」 他人の転落が最大の娯楽に|好書好日
                                    • 【酒井順子さん×麻布競馬場さん『消費される階級』刊行記念特別対談 】〝みんな平等、みんな違っていい″は受け入れられているかー無数で多様な格差の取り扱い方 | 特集

                                      【酒井順子さん×麻布競馬場さん『消費される階級』刊行記念特別対談 】〝みんな平等、みんな違っていい″は受け入れられているかー無数で多様な格差の取り扱い方 世間をざわつかせた酒井順子さんの連載エッセイ『消費される階級』が書籍化されました。 現代社会に存在するさまざまな「差」をあぶり出す注目作です。 「よみタイ」連載時から注目していたという麻布競馬場さんと、『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』を驚きつつ読んでいたという酒井さんとは、この対談が初顔合わせ。 司会進行がカットインする間もないほど、初対面とは思えない盛り上がりを見せました。 50代、30代と世代の異なるお二人の「上に見る/下に見る」感覚とは。 構成/宮本恵理子 撮影/馬場わかな 酒井順子さん(左)と麻布競馬場さん あ、これはちょっとヤバいやつだ 麻布競馬場(以下、麻布)はじめまして。今日はお会いできて光栄です。『消費される階級

                                        【酒井順子さん×麻布競馬場さん『消費される階級』刊行記念特別対談 】〝みんな平等、みんな違っていい″は受け入れられているかー無数で多様な格差の取り扱い方 | 特集
                                      • 麻布競馬場 - Wikipedia

                                        麻布競馬場(あざぶけいばじょう、1991年 - )は、日本の小説家。ニックネームは「アザケイ」[3]。 会社員の傍ら覆面作家として主にTwitterやnoteにて作品を発表している。 Twitterでツリー形式の小説を投稿していたTwitterアカウント「窓際三等兵」[注 1]に影響を受け、2021年10月より自身のアカウント「麻布競馬場」で小説の発表を始める[5]。発表した小説群が話題となり作品の中には14万「いいね」を獲得したものもある[4]。2022年9月にこれまで発表した小説の中から20作品を収録した短編集『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』を刊行すると、Amazonの文芸作品の売上ランキングで1位を獲得するなど2022年12月の時点で5刷3万部を売り上げた[4][6]。2024年、『令和元年の人生ゲーム』で第171回直木三十五賞候補[7]。 生年、出身校など以外のプロフィー

                                        • Z世代の幸せ願う露悪 麻布競馬場さん「タワマン文学を否定したい」:朝日新聞デジタル

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                                            Z世代の幸せ願う露悪 麻布競馬場さん「タワマン文学を否定したい」:朝日新聞デジタル
                                          • 作家・麻布競馬場の人生を変えた本、野地秩嘉『キャンティ物語』

                                            数多ある音楽、本、映画、漫画。選ぶのが難しいからこそ、カルチャーの目利きに最上級の1作品を厳選して語ってもらった。今回紹介するのは、作家の麻布競馬場。【特集 最上級主義2024】 「登場人物の『キャンティ』への愛、著者や編集者の本への愛を感じる」 「飯倉にあるイタリアン『キャンティ』を知ったのは僕が麻布十番で暮らし始めた2014年。20代の僕には敷居が高く、入る勇気が持てないレストランでした。六本木駅の上にあったあおい書店で『キャンティ物語』を手に入れてくり返し読み、想像を膨らませていました。 最初はキャンティならではの文化に憧れ、子供の心を持った大人たちと大人の心を持った子供たちの店に集う人たちがうらやましかった。ここで多くの人が粋な振る舞いや遊び方を身につけていったんだな、と。 物語性も強く感じました。実話と思えないほどにドラマチック。お店の華やかな時代と、創業オーナーの川添浩史・梶子

                                              作家・麻布競馬場の人生を変えた本、野地秩嘉『キャンティ物語』
                                            • “都会コンプレックス”はいかにして生まれるのか? 「“文化資本がないから東京出身の金持ち育ちに勝てない”というのは、行動しない地方出身者の免罪符」〈児玉雨子×麻布競馬場〉 | 集英社オンライン | ニュースを本気で噛み砕け

                                              神も仏も滑稽に。江戸文学のポップな懐の深さ 麻布競馬場(以下、麻布) 児玉さんの『江戸POP道中文字栗毛』(以下、江戸POP)は「よみタイ」で連載されているころから読んでいたんです。 児玉雨子(以下、児玉) わぁ、ありがとうございます! 麻布 僕は受験勉強の申し子なので、教科書で取り上げられるような古典の名作は一通り読んでいたんです。でも、江戸POPで取り上げられている作品のことはほとんど知らなくて。 おそらく、受験生が読むような古典は、ある種のフィルターを通ったものなんですよね。「品性のフィルター」というか。濾過する前の江戸文芸作品には、こんなにポップな作品があったのか、ということにびっくりしました。 その中でも特にすごかったのは、千手観音の手を貸し出す話。 ——1785年の黄表紙(※1)『大悲千禄本(だいひのせんろっぽん)』(芝全校作・北尾政演画)ですね。商売人が千手観音にお願いし、腕

                                                “都会コンプレックス”はいかにして生まれるのか? 「“文化資本がないから東京出身の金持ち育ちに勝てない”というのは、行動しない地方出身者の免罪符」〈児玉雨子×麻布競馬場〉 | 集英社オンライン | ニュースを本気で噛み砕け
                                              • 書評:令和元年の人生ゲーム (麻布競馬場)|窓際三等兵

                                                「次は別冊文藝春秋で連載やるんですよねー、連作短編でまとめる感じで」 今から振り返ること1年と少し前。麻布十番の寿司屋で、目の前の男が炙った海苔をつまみにお猪口を傾けながらこう話すのを聞きながら、意外だなと思った。同時に少し安堵したことをうっすら覚えている。 「そうか、こいつも結局、『作家先生』になりたい、『こっち側』の人間だったのか」 薄汚れた感情とともに呑み込む純米大吟醸の酔鯨は旨かった。 当時、目の前に座る麻布競馬場という存在はTwitterという枠を飛び越えつつあった。デビュー作『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』は重版を重ね、どこの書店でも平積みに。ホリエモンや峯岸みなみといったテレビ画面の向こう側の人々との対談を繰り返し、彼の代名詞ともなった「タワマン文学」とともにネット上のミームでは片付けられなくなっていた。 そんな彼を出版社が放っておく訳が無く、日本を代表する大手出版

                                                  書評:令和元年の人生ゲーム (麻布競馬場)|窓際三等兵
                                                • 今週の本棚:佐藤優・評 『令和元年の人生ゲーム』=麻布競馬場・著 | 毎日新聞

                                                  (文藝春秋・1650円) Z世代の黒い怒りと怨念がにじむ 最近、30代の官僚やサラリーパーソンと話をすると「どうも最近の新人が何を考えているかよくわからない」という悩みをよく聞く。いわゆるZ世代の内在的論理を見事に対象化した作品として評者はこの小説を薦めている。 メインとなる沼田さんなる人物が慶應義塾大学に在学していた2016(平成28)年から、卒業してベンチャー系企業に入り、さまざまな出来事に巻き込まれ、23(令和5)年には隠遁(いんとん)者のようになってしまう過程を描いている。大学時代、沼田さんはビジネスコンテスト(ビジコン)運営サークルに入るが、物事を斜めに見る癖がすでについている。<「色々と綺麗(きれい)ごとを言ったところで、資本主義社会において最優先されるのって、結局は利益追求じゃないですかぁ」/つまり沼田さんは、ソーシャルグッド系ベンチャーなんてものは所詮、困っている人たちをダ

                                                    今週の本棚:佐藤優・評 『令和元年の人生ゲーム』=麻布競馬場・著 | 毎日新聞
                                                  • 麻布競馬場×のらえもん、タワマンへの愛と渦巻く感情を語り合う|マンションプラス MANSION+

                                                    “タワマン文学”で脚光を浴びた会社員兼作家と、湾岸エリアのタワマンに住む“湾岸の妖精”。タワマンに一家言を持つ両者による、本音炸裂の対談をお楽しみください。 「ヘッドロック」から始まった二人の関係 7月某日、タワーマンションが林立する湾岸エリアで顔を合わせた「麻布競馬場」と「のらえもん」。一方は、タワーマンションに暮らす人とそこに住めなかった人を含めた、都市で暮らす人々の複雑な感情を描写する“タワマン文学”の旗手。一方は、長く湾岸エリアのマンションに住み、住民目線のリアルな情報を発信してきた、湾岸エリアおよびタワマンを知り尽くす有識者です。 ――今回、のらえもんさん、麻布競馬場さんには「タワーマンション」をテーマに対談していただこうと思いますが、はじめにお二人の接点を教えてください。 のらえもん:全国宅地建物取引ツイッタラー協会(全宅ツイ)という、Twitter(現:X)で活動している不動

                                                      麻布競馬場×のらえもん、タワマンへの愛と渦巻く感情を語り合う|マンションプラス MANSION+
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