線路と道路の両方を走る車両「DMV(デュアル・モード・ビークル)」の運行が、徳島県海陽町と高知県室戸市の間で12月25日に始まることになった。10日の関係自治体による協議会で決まった。両県などが出資する第三セクター阿佐海岸鉄道(本社・海陽町)が運行し、本格的な営業運行は「世界初」とされている。 DMVは、もとはディーゼル車両が走っていた路線を、マイクロバスを改造して線路用の鉄輪を付けた車両が走り、線路を下りた後はバスとして道路を走る。 運行開始時期を巡っては、2020年7月開始を当初目標にしていたが、コロナ禍で関係機関との協議や必要な認可手続きがずれ込み、工事の着手が遅れるなど延期を繰り返してきた。 今年6月の国土交通省の技術評価検討会で、鉄輪と車体をつなぐアーム部分の補強が必要と指摘され、7月の予定を年内に延期していた。その後、強度を高めたアームに付け替え、今月4日の技術評価検討会で安全