同名ライトノベルを映画化した『魔法少女を忘れない』。 ピースサインする谷内里早、メガネっ娘に扮した森田涼花、 2人の美少女の魅力が弾ける。 (C)しなな泰之/集英社・『魔法少女を忘れない』パートナーズ あまりに美しい夕焼け空や満天の星空を眺めていると、もうすぐあの世からお迎えが来るんじゃないか、世界の終わりが近づいているんじゃないかみたいな錯覚に襲われる。人間は自分のキャパシティーを超えた美しいものに遭遇すると、うれしさを通り越して泣き出したくなる。現在公開中の『魔法少女を忘れない』は、あまりにキュートすぎる魔法少女(正確には元魔法少女)に出会ってしまった普通の高校生の切ない青春映画だ。同名ライトノベルを原作に、『妄想少女オタク系』(07)で腐女子の青春を描いた堀禎一監督が10代の少年少女の放つ一瞬の輝きを丹念にカメラに収めている。 高校生の悠也(高橋龍輝)の家に、ひとつ年下の妹・みらい(