東京都知事選で立候補予定者の公開討論会を毎回開いている東京青年会議所(JC)が、有力候補の「後出しジャンケン」に頭を痛めている。今回は告示直前の27日に開くことを決めたが、出馬表明してくれなければ参加の要請もできない。アンケートを頼む時間も限られることから、専従チームを作って名乗りを上げた候補者に即座に接触する準備を進めている。 都知事選はここ数回、後出しジャンケンのように、告示間近になってからの有力候補の立候補表明が相次いでいるが、石原慎太郎氏が任期途中で辞職した今回は特に様子見の傾向が強い。これまでは遅くても告示1カ月前までに最初の出馬会見があったが、今回は21日前の今月8日になって、ようやく松沢成文・前神奈川県知事(54)が名乗りを上げた。石原氏に後継指名された猪瀬直樹・都副知事(65)は去就に言及しないままだ。 都選管によると、公開討論会は公職選挙法の事前運動に触れない運営や公平性