大塚英志『ミッキーの書式』読みました。 ●大塚英志『ミッキーの書式 戦後まんがの戦時下起源』(2013年角川学芸出版、3500円+税、amazon) 日本における第二次大戦前、第二次大戦中のマンガやアニメが、戦後の現代マンガにどのような影響を与えたか、を論じた本。学術書らしく、著者の本にときどき見られる政治的主張はずいぶん押さえられてます。 著者のまとまった形のマンガ論としてはまず『アトムの命題』。そしてその次の時代を書いたのが新書ですが『「ジャパニメーション」はなぜ破れるか』。本書は『アトムの命題』の時代からさかのぼった時代を書いたものになります。内容はすでに著者がこれまで他の文章で語ってきたことのくり返し、総集編という感じです。 戦後のマンガ作品についてはまったく出てこないし、登場する戦前、戦中の人物や作品についても注釈などがないので、読みとおすにはそれなりの知識を要するかもしれません
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