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ブックマーク / mandanatsusin.cocolog-nifty.com (9)

  • 戦前と戦後をつなぐ『ミッキーの書式』 - 漫棚通信ブログ版

    大塚英志『ミッキーの書式』読みました。 ●大塚英志『ミッキーの書式 戦後まんがの戦時下起源』(2013年角川学芸出版、3500円+税、amazon) 日における第二次大戦前、第二次大戦中のマンガやアニメが、戦後の現代マンガにどのような影響を与えたか、を論じた。学術書らしく、著者のにときどき見られる政治的主張はずいぶん押さえられてます。 著者のまとまった形のマンガ論としてはまず『アトムの命題』。そしてその次の時代を書いたのが新書ですが『「ジャパニメーション」はなぜ破れるか』。書は『アトムの命題』の時代からさかのぼった時代を書いたものになります。内容はすでに著者がこれまで他の文章で語ってきたことのくり返し、総集編という感じです。 戦後のマンガ作品についてはまったく出てこないし、登場する戦前、戦中の人物や作品についても注釈などがないので、読みとおすにはそれなりの知識を要するかもしれません

    戦前と戦後をつなぐ『ミッキーの書式』 - 漫棚通信ブログ版
  • スパイダーマン日本上陸(その1) - 漫棚通信ブログ版

  • (コメント欄)食は勝ち負けである『食の軍師』: 漫棚通信ブログ版

    わたしのこれまでの人生で、もっともまずかったべ物は忘れもしない、淡路島の某所でした「タマネギカレー」でした。 ほら、カレーって基的にどんなカレーでもうまいじゃないですか。焦げ茶色のカレーでも黄色いカレーでもハズレなし。ところがそいつは違った。 タマネギって淡路島の名物らしいのね。だからそれを注文したのですが、これが甘い。しかも壮絶に「タマネギ甘い」のです。すべての味を覆い隠す力を持ってるはずのカレーに勝つほどに、タマネギの甘さが脳天につきぬける。わたし、タマネギに負けました。 そしてさらに衝撃だったのは、そのカレーの上にどーんとのっかってるカツ。こ、これはもしかして。 そう、そのとおり。それは「タマネギのカツ」だったのです。泉昌之『夜行』だー!!(こまかくは説明しませんが、かつて「ガロ」に泉昌之のデビュー作『夜行』というマンガが掲載されましてね、これが満天下に衝撃を与えた傑作だったの

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  • 『オチビサン』モノクロ事件 - 漫棚通信ブログ版

    昨日、2010年11月14日の朝日新聞を見てびっくり。 毎週楽しみにしている、安野モヨコのカラーマンガ『オチビサン』が、な、なんとモノクロ掲載されとるっ。しかも今回のお題は「紅葉」! 紅葉がテーマのマンガをモノクロで見せるなよ。こういうマンガをモノクロにしちゃうと視覚効果が半減するとかいう以前に、読者が怒るぞ。 これがその、モノクロオチビサンだっ。ちなみにモノクロじゃなくてカラー撮影してます。 わが家では「オチビサン」が人気です。単行が出る前は切り抜きをしてたくらいなので、娘たちもこれはどうしたとしばらく文句言ってました。 このことをTwitterでつぶやいたところ、他の地域ではフツーにカラー掲載だったことを教えていただきました。 というわけで、生まれて初めて新聞社に苦情メールというのを送ってみました。まあ大新聞社には毎日、読者から山のように苦情が来てるだろうから、こういうマンガについて

    『オチビサン』モノクロ事件 - 漫棚通信ブログ版
    reds_akaki
    reds_akaki 2010/11/17
    四国四県と岡山県に配達される朝日新聞を印刷しているのは香川県丸亀市の工場で、ここの機械が古くて40ページ中12ページしかカラーにできない。そこで昨日の「オチビサン」のページは四国と岡山ではモノクロになって
  • 1984年のアラン・ムーア『スワンプ・シング』 - 漫棚通信ブログ版

    『1984年』はディストピアを描いたオーウェルの作品として有名ですが、現実世界で1984年に何があったか調べてみますと、グリコ・森永事件ってこの年だったんですね。映画「風の谷のナウシカ」もそうか。ああっ、「さよならジュピター」と復活した「ゴジラ」もこの年だっ。 マンガならサンデーの『タッチ』と『うる星やつら』。ジャンプには『北斗の拳』と『Dr. スランプ』があって、年末から『ドラゴンボール』の連載開始。 今NHKでやってる「ゲゲゲの女房」も、今週は1984年の回ですね。まだオタクという言葉も一般的にはなっていません。 で、アメコミの1984年は、アラン・ムーアがアメリカデビューをはたした年です。 ●アラン・ムーア/スティーブン・ビセット/ジョン・タトルベン『スワンプ・シング Saga of the Swamp Thing』(2010年小学館集英社プロダクション、2600円+税、amazon

    1984年のアラン・ムーア『スワンプ・シング』 - 漫棚通信ブログ版
    reds_akaki
    reds_akaki 2010/09/09
    日本のマンガ指南書は「文章で説明しないように」と繰り返し教えてきたライバルとして「絵物語」が存在した日本の特殊事情。「絵」だけで表現する能力が極端に発達そのかわりちょっとしたエピソードにも長大なページ
  • 水木しげるの少女マンガ - 漫棚通信ブログ版

    NHKの朝ドラ「ゲゲゲの女房」見てますか? わたし皆勤賞です。けっこう楽しんで見てますよ。 先週は富田書房(=兎月書房)がついに倒産。えらいこっちゃの最中に長女誕生。というお話でした。あくまでもフィクションなので時空がゆがみまくってる「ゲゲゲ」ですが、これはほぼ史実どおりですね。1962年末のことです。 1964年に「ガロ」創刊、1965年には「少年マガジン」デビューですから、極貧生活もあと少しだ。がんばれ、ゲゲゲ。 さて、テレビでは水木しげるが「水木洋子」名義で少女マンガを描き、奥さんがそれを知って衝撃を受ける、というエピソードがありましたが、水木しげるが少女マンガを描いてたのはホントです。ただしテレビとは年代がずれてます。 山口信二『水木しげる貸漫画のすべて』(2007年YMブックス/やのまん、2000円+税、amazon、bk1)というたいへんすばらしいがありまして。amazon

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  • 「羣青」終了について - 漫棚通信ブログ版

    講談社の雑誌「モーニング・ツー」で『羣青』を連載していた中村珍氏が、連載終了=中断=打ち切りについてのいきさつをブログに書いています。 ●絵とか漫画とか仕事とかの雑記 下記は今回の問題に関する記述の目次ページとなっています。 ●絵とか漫画とか仕事とかの雑記-御愛読ありがとうございました。(「羣青」連載終了に関する記事の一覧) 「モーニング・ツー」はわたしが定期的に買ってる数少ないマンガ誌で、かつ『羣青』は楽しみにしていたマンガなのでずいぶん複雑な気持ちになりました。 中村氏のブログ記事はそれぞれすごく長文ですし、多くは担当編集者に対する恨みつらみが書いてありますので、第一の問題点は作家と編集者の人間関係のようにも読めます。ま、どの職場でもトラブルの第一は人間関係なので、ありふれているといえばそのとおり。 しかしそれだけで終わる話ではなく、現在のマンガ制作システム上の欠陥がいろいろと指摘され

    「羣青」終了について - 漫棚通信ブログ版
  • 「秒速5センチメートル」に対する一般女子の反応 - 漫棚通信ブログ版

    新海誠のアニメ「ほしのこえ」は、いちおうハヤリモノということでDVDを持ってるのですが、その他の作品は見たことがありませんでした。そのうち「秒速5センチメートル」が先日BSで放送されてました。 そこで日は録画してあった「秒速5センチメートル」を見ておったわけです。真っ昼間からけっこう大音量で。休日だしいいじゃないか。 で、うしろで見ていた女子三人が外野からうるさい。 「なぜこういう暗いアニメを見るのか」「プリキュアとこれとふたつあったとして、こっちを選ぶのか」「ヤマがなくて単調」「セリフを聞いていられない」「心が暗くなる」「胃のあたりが痛くなる」「サブイボがたつ」「尻がかゆくなる」「たのむから夜中にひとりで見てくれ」 じゃかましわっ。 そういう側面がなくはないにしても、すばらしい風景描写とか、詩情とか、いいところがいっぱいあるじゃないかよう。 しかし、もしわたしが独身男性であったとして、

    「秒速5センチメートル」に対する一般女子の反応 - 漫棚通信ブログ版
  • 日本マンガ学会第8回大会イン松山 - 漫棚通信ブログ版

    朝起きてみるとけっこうな雨のうえ、天気予報でも大雨の報道。どうしようかと迷ったのですが、せっかく今日のために仕事のシフトも代わってもらったんだし、と考え、クルマで松山に向かいました。松山大学での日マンガ学会のためです。 途中、高速道路でかなりの雨に出会いましたが、松山に着いてみるとそれなりの曇天。松山大学での日マンガ学会第8回大会、2日目のシンポジウム『手塚治虫「再考」』を聴いてきました。 午前中は「手塚のルーツ/ルーツとしての手塚」というタイトルで、座長・宮大人、パネリスト・竹内オサム、中野晴行、夏目房之介。 個々の話はおもしろかったのですが、パネリストの興味の方向が統一されておらず、やや散漫な印象になりました。「ユリイカ」2008年6月号で宮大人が、竹内オサムがとなえる手塚の同一化技法、これをいつまで同じことばっかし言うてんねん、と批判してたのですが、これに対する竹内の反論があ

    日本マンガ学会第8回大会イン松山 - 漫棚通信ブログ版
    reds_akaki
    reds_akaki 2008/06/27
    何で中野さんが日記をやめてマンガ研究をやめなければならないの?
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